日本橋⇒富士山 7日目(富士市大淵→富士山スカイライン高鉢P付近)

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歩行日
    2012年7月19日(木)   晴れ   単独

コース   
    富士市大淵→富士根本宮村山浅間神社→富士山スカイライン高鉢P付近  15.6km 
                (地図:日本橋富士山 7日目(予定)  実歩行ルート) 

 大分延びてしまった当計画、ブッチギリとなっても完遂を目指す。6日目の富士市大淵三社氏神社(千貫バス停付近)を4:00、ヘッドランプをつけてスタートする。現在はどんよりと曇っているが日中は晴れ予想、地図を片手に、目標物を見失わないように歩く。出発点の標高は200m、予定では新6合目は2484m(実歩行は高鉢P付近で標高1600m)と標高差が約2300mある。村山古道の不明箇所の多いルート、机上のシュミレーションを繰り返してきたが、最後は行き当たりバッタリで臨む、これがスリリングで面白いところだ。平坦地、とは言っても富士の裾野の話、緩い勾配が続く、村山浅間神社まではスニーカー履きとした。地図に従って、道しるべを通過、村山浅間神社着、5:25-5:55、標高500m。歴史が語る鎮守の森、大杉、大銀杏の風格、村山浅間神社は典型的な神仏習合、右手に興法寺大日堂がある。今は複数の五合目から山頂を目指すが、その昔の富士修験と村山口登山道、ここがその中心だったのだ。
  
  三社氏神社(千貫バス停付近)                  道しるべ3

  
    道しるべ4                              道しるべ5

  
   自販機の向こう側を                          右折する

  
    コンクリートの農道(?)を通り                   梅雨っぽい草道を抜け

  
  富士宮市境界を左に見て直進して                   石仏群を右折

  
   ヤマユリが道沿いに植えてある                    正面の急坂を上る

  
    道なりに進むと水神の碑                        沢は涸れていた

  
  異形四差路を進む                     四差路正面に道しるべ6がはめ込んである、左村山

  
  右に曲ると                                    Y字路

  
   正面に道しるべ7                            道標の説明

  
  間もなく右手に石神を見て                  R469の下を通り村山浅間神社の大きな杉に突き当たる

  
   左に曲り、富士根本宮 村山浅間神社               富士修験と村山口登山道の歴史

  
           大杉   画像クリック拡大         樹高47m、目通し909m、樹齢推定1000年とか

  
 村山浅間神社は典型的な神仏習合 拝殿、奥に本殿      右に興法寺大日堂

 西側の道からいよいよ山頂へと進んで行く、一歩一歩。舗装道路を少し進み、小高い神社を巻いた所で、往時を語る石畳を踏む、明け方雨が少し降ったようだ、スパッツをつけてきたが、腰まで濡れてきた感じ。最奥の家を過ぎ、山間へと入って行く。コンクリートの作業道を歩き杉林の中に入る、地図を見ながら一つ一つ“馬頭観音を左にチェーンをくぐり・・・”、こういうことか。そして赤いテープの場所に来た、ここまではOKとみた。
  
                          富士山への道標旧、新

  
                  集落の出外れに残る、石畳

  
                     最奥の人家手前の村山道の道標

  
   地図を見ながら一つ一つ                     ここから入ったが山中をさまよい

 ここから濡れた山間に入り、そのまましばらく進むと、道は細くなり平坦になって行止まった。見上げると高圧線の鉄塔が左手少し上にある。東に150-200m反れたようだ。鉄塔作業用の泥濘んだ道を這い上がる、ズボンはビショビショ、泥だらけ、野バラを思いきり掴んで痛かった。幸いかな薄日が差してきた、鉄塔から正規ルートの方向の先を狙って、本格的な藪漕ぎだ。杉、雑木、低木の混じった低勾配の斜面を上って行くと林道に出た。林道を上って行くと二又に別れ、上に上って、コンクリートの枝道へ、 間もなくこの道は終わり、川状の道となり石垣を組んだ道を通り、杉林に入りついに村山道の道標を見つけた。汗を拭きながらの奮闘、正規のルートに出られたようだ、6:50-7:28.入り込んだ赤いテープから40分、この間ルートは外れたが、時間的には20分もロスしてないだろう。
  
               林道からい川状の道、石垣を組んだ道を通り

 多分天照教社の西側の斜面だろう、林中には陽が差し込んでいた。苔むした道を上って行くうちに、赤いテープと緑の紐に気づく、そして新しそうな踏み跡が、今朝かな、昨日かな。道標から道も明瞭になり、天照教社を枝間から右手に見て林道へ出る、7:58、小休止。林道から村山道は天照奥ノ院を向いていたが、地図に従ってテープのあった右手に入る。V字の道(川?)を進むと間もなく、吊橋と導管、先を行く男性を見たが、這い上がっている間にどこかへ消えた。後から来る様子も無い、踏み後もなくなった、しかし道は明瞭、道なりに進み富士山麓山の村、緑陰広場に出た、8:26、小休止。しぼったタオルの汗は、300ccを超えるだろう、採った水分は700ccあまり、汗で地図も滲んでしまって・・・・。
  
  村山道の正規ルートに出た                   杉林の中の苔むした道

  
   気づくと赤いテープと緑の紐が道沿いについていた      天照教社の施設を右手に林道に出る

  
  林道から村山道は天照奥ノ院を向いていたが、       地図の従ってテープのあった右手に入る

  
   吊橋と導管、先を行く男性を見たが、・・・      道なりに進み富士山麓山の村、緑陰広場を横切って右手に

 富士山麓山の村、緑陰広場を横切って右手に山の村施設があり、左は散策路が迷路のようになっていたが、目印通り道なりに進むと大淵林道に出た。 林道を横切って進むと広い空間に中宮八幡堂跡、ここから右手に入り深い涸れ沢を渡ると石祠が一つ、また道が怪しくなってきた。でもスカイラインは近いはず。枯れたスズタケを漕いで、耳をすましての歩行、間もなく車の走る音を耳にする、その方向に最短で出たらスカイラインの7.6km地点だった、補正移動して7.8km地点へ、9:52-9:57。
  
  右手に山の村施設、左は散策路が迷路のようになっていたが、道なりに進むと大淵林道に出た

  
  林道を横切って進むと広い空間に中宮八幡堂跡、    右手に入り深い涸れ沢を渡ると

  
 石祠がが一つ、ここから道が不鮮明、枯れたスズタケを漕いで車音方向に最短ででたらスカイライン7.6km地点だった

  
           富士市境界、西沢付近だった          東方向に進み

  
   7.8km地点に修正移動                    明瞭な道に入る

 ここからは道が明瞭、苔むした美しい森の中を緩やかに上っていく。半日陰の倒れた木に腰を降ろし小休止。周りからは、多分富士山が良く見えているだろうな。もう村山古道の難関は抜けたのだろうか、いや、溶岩の急斜面が先にある。時間はたっぷりある、水も1gはある、充分だろう。森を抜け富士山スカイラインに出ると、今度はピッタリ、10.8km地点だった、10:54、1本道だったから間違えようが無い。それは良いとして雲行きが怪しい、変だ、雨になるかも。

   苔むした明るい森


   苔むした明るい森、針葉樹と広葉樹の混生林


    ギンリョウソウ


     ????

  
   倒木も良いベンチに                        落ち花から見上げればヒメシャラが点々と

  
  そしてスカイライン10.8kmポイントに出る            新六合目へ通じる道、次回はここからスタート

 蒸暑さにバテ気味、急速に様相を変えるかも知れない天候、あと3km、標高差880m、3時間あれば予定のコースを歩けるのだが。ここから先のエスケープは不可能だ。頓挫は自己都合、バス停があると思った高鉢駐車場へ、停車していた観光バスの運ちゃん「無いよ」、と一言。通りかかった車@に乗せて頂き、旧料金所&水ケ塚駐車場へ、平日でバスもタクシーもなし。また通りかかった車Aで旧料金所へ、時刻表まで持ってきてくれた水ケ塚駐車場のお兄ちゃんだが、やっぱりバス停は無かった。少し富士宮方向に歩いて通りかかった車Bに富士宮市内まで乗せて頂く。バス停まで2kmほど歩く、あいにく大淵行のバスと一足違い、丁度Uターンするタクシーに最後は乗って出発点に戻る。山歩き、“単独行”なんて書いているけれど、まわりの方に助けられているんだなあ、なんて考えてしまう7日目でした。7日目、頓挫地点まで、総所要時間は6時間54分でした。

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 追記:@今日の頓挫した付近は知る由もないが、案の定、帰路裾野市〜八王子市の間、所々で強雨に遭い、高速では
      ワイパーをハイモード、70km/h以下で走ってました。
     A後日バス会社に問合せたら、高鉢駐車場から少し五合目寄りに、“高鉢山”というバス停があるようです。