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3日目双六小屋から樅沢岳往復→弓折岳→抜戸岳→笠ケ岳山荘(テント設営)、笠ケ岳山頂往復
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 昨夕の天気は、一旦回復するようにみえたが、夜間小雨が降っていた、しかし今日は薄い雲があるものの眺望はきく。予定通り樅沢岳でご来光を見ようと4:45出発する。大きなザックを背負ったクループが山頂付近にシルエットとなって映っていた。小屋からの標高差は、200mあまり、20分というところ。山頂部の登山道沿いには、お花畑が広がり、これもこの山の魅力の一つ。最高点は登山道上にある山頂より20,30m手前にある、ここからの眺望を楽しむこととする。樅沢岳は、双六小屋の目と鼻の先にあり、槍ヶ岳への西鎌尾根で繋がっている。また西方向へは、弓折岳、抜戸岳、笠ケ岳を結ぶ尾根で繋がり、北は昨日歩いた双六岳と三俣蓮華岳、鷲羽岳へ通ずる、ポイントにある。であるから、眺望の良いのは説明するまでもない。ご来光は、雲多く期待はずれ、眺望はまずまずだった。画像でご覧あれ。ゆっくり見て6:00テント場へ戻る。
  
  樅沢岳山頂部                       登山道、トリカブトが今盛り

  
                槍ヶ岳、西鎌尾根、北鎌尾根、槍・穂の稜線が美しい

  
   薄っすらと槍の山頂部を赤く染めたが・・・         雲がかかったり・・・・

  
                     西側の稜線、最奥に本日目指す笠ケ岳


  雲は多いが、槍を頂点に素晴らしい光景が広がっている


  同じく、槍ヶ岳周辺


   同じく、槍ヶ岳周辺


  笠ケ岳〜鷲羽岳までの眺望


   鷲羽岳〜槍ケ岳までの眺望


     双六岳〜鷲羽岳までの眺望

 いよいよ本日は、この山行の目玉とした笠ケ岳であるが、午後また雷雨の確率が高いとか。6:50双六小屋のテント場を出発する。右手に笠ケ岳と抜戸岳を見ながら、鏡平方面への分岐点まで一昨日のコースを戻る、7:48。西寄りに少し進み、7:58弓折岳着。ツアーの人達が休憩中だった、良く見ると昨日祖父岳山頂の霧の中で会った人達だ。昨日は三俣蓮華岳と双六岳を雷雨のためパスして、双六小屋に宿泊し、鏡平経由で帰るとか。年輩者が、一緒に十数人歩くのは大変なことがあるとか。
  
              右手に笠ケ岳と抜戸岳を見ながら、鏡平方面への分岐点へ

  
                          向う笠ケ岳と小笠(右)


     槍・穂と西鎌尾根、稜線に出た所から

  
  同じく、槍ケ岳                        同じく、樅沢岳

  
  振向いて、水晶岳と鷲羽岳(手前)           同じく、高度が上がり、双六小屋も姿を現す

  
  雲の湧き上がるのが早い、向う尾根            槍にも時々雲がかかる


   雪田から槍・穂の稜線、雲の発生が早い

  
 弓折岳、鏡平分岐付近から                 同、槍ヶ岳

 弓折岳を下って、大ノマ乗越8:18、登り返して大ノマ岳2662mで先客に追いついて、昨日の笠ケ岳テン場で落雷による負傷者があった、と聞かされた。その方は小屋泊まりで良いが、こちらにとっては良い話ではない。でも情報は情報、いずれにしても、雲の発生状況からして、あまりゆっくり歩けない。昼ちょっと過ぎまでもってくれれば、良いのだが・・・・。
  
大ノマ岳方向、弓折岳山頂から               弓折岳、大ノマ乗越付近から

  
             大ノマ付近の山並            大ノマ付近の山並

  
  穂高を取り巻く雲                        大ノマ付近の山並

  
  秩父平付近                    雪渓の右側を通り稜線に出た、この岩が秩父岩?

  
  秩父岩?付近                       同、振向いて山並を

  
 稜線に出て上から雪渓を撮る                どのピークが抜戸岳だろう?

 大ノマ岳から下っていると、また負傷者の話を聞かされた。どうやら、山荘に向っていた人がテント場付近で足に負傷したとか、そして夕方までにヘリで収容されたらしい、と情報が変った。霧は濃くなり、いくつかのピークを眼前にするが、どれも抜戸岳にあらず。時間的にもう着かなくてはならない、と思っているとガレ場に稜線に向かった○印のある道を発見、登りつめ、やっと抜戸岳2813m着、10:54。山頂は視界20m前後、昼食をとって稜線伝いに進む。この道がわかりにくく、下の先ほどの道へ出そうなマークを発見、進んでみるが途中で消えた。こうしているうちに雨が降り出し、雨具を着用して、兎に角真っ直ぐ下り正規のルートに出、間もなく笠新道の分岐点に出て一件落着、11:25。
  
  これも違った                          これでもなかった

  
  ガレ場に○のついた道を発見、これに違いない       やっと抜戸岳の山頂標識が見えた

  
    抜戸岳の山頂                     笠新道との合流点

  
  抜戸岩                            笠ケ岳山頂は近い

ここからテント場まで1時間強、着予想は12:30、抜戸岩を過ぎる頃、幸いにして小降りとなり、視界は悪いものの不安は全くなかった。3,4つピークを越え12:20笠ケ岳山荘のテント場着。雨はほとんど止んでいた。

  テント場から山頂付近、右が小笠、左が山頂付近、この赤いテントは双六でも隣に張られていた。

 テントを設営し、隣のテントに話かけると、このご夫婦も昨日近くにテントを張った人だった。雷の話が伝わり、不安解消に今日のテント場は群れている。時々降る雨に、山頂へ行くチャンスをうかがっていると、焼岳が顔を出し、笠ケ岳の山頂付近が見えるまで視界が良くなった。近くにテントを張ったO氏を誘って山頂を往復する。残念だが、何も見えなかった、所要往復45分。
  
  テント場から山頂付近、右に山荘             南の方向かな、焼岳が顔を出す

  
   山頂直下                          祠のある手前の山頂

  
                           三角点のある、笠ケ岳山頂2898m

【稜線で見かけた花たち】
  
  タカネマツムシソウ                     タカネマツムシソウ

  
  シナノキンバイ                       キヌガサソウ、雪で開花が遅れたのでしょう

 本日の所要時間は、双六小屋のテント場から笠ケ岳テント場まで5時間30分、樅沢岳往復1時間15分、笠ケ岳山頂往復45分、合計7時間30分であった。

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