sub3-279-2 2日目、三俣山荘→鷲羽岳→祖父岳→三俣山荘→三俣蓮華岳→双六岳→双六小屋(テント泊) 笠ケ岳TOPへ戻る 1日目へ進む 3日目へ進む 4日目へ進む |
夕べは疲れていたのだろうか、テントを叩く雨音を気にしつつも、よく眠ってしまった。雨は大したことなかった、三俣蓮華岳、祖父岳は山頂まで見え、向う鷲羽岳も若干霧が山頂部にかかっているものの、週間予報通り晴れることを期待して、5:10テン場を発つ。30分ほど歩くと、晴れるどころか、全体が雲に覆われて視界不良となってしまった、そして小粒の雨が。6:05、鷲羽岳山頂、2924m着。 出発前テント場から鷲羽岳 同、三俣蓮華岳 同、祖父岳 ついに雲に覆われてしまった 山頂は見えたけれど・・・・ 鷲羽岳山頂、2924m 次々やって来る人たちも、「天気予報だからね・・・・・」、とセリフをはいて早々去っていった。岩場を北側に下り、岩峰を2,3乗越えてワリモ岳山頂2888m着、6:37。相変わらずの視界の悪さ、でも岩場の植物は霧に守られるように生き生きと奇麗な花を魅せていた。6:56ワリモの北分岐を通り、少し下って岩苔乗越7:04着。ここは左に下れば、黒部川の源頭を通り三俣山荘に至る、右に下れば高天原に通じる。直進すれば、祖父岳を経由して、雲ノ平に出る。 ワリモ岳山頂、2888m ワリモ岳の岩峰 霧間より向う岩苔乗越が見えた 水晶岳分岐までの山並 高山植物はなかなか良いが・・・・ 岩苔乗越、祖父岳方向へ直進する この岩苔乗越から祖父岳山頂間は、今回の山行で唯一、初めて歩く道である。天候が良ければ、素晴らしい眺望と花を楽しみながら歩けるコースと聞いているが、本日は残念、7:38、祖父岳2825m着。休憩していると、15,16人のツアーの人達が雲ノ平方面から到着、地図を見ながら、「水晶岳、鷲羽岳、槍ヶ岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳、薬師岳・・・・・・」、と確かめあっていた。ここは、北アルプスの5本の指に入るだろうビューポイントなのだ、残念! 祖父岳東面のお花畑 祖父岳山頂とケルン群 山頂に向かってくる人達 霧間に水晶岳がかすかに ギリシャ庭園付近から雲ノ平、山荘も見えた 祖父庭園付近 日本庭園付近のお花畑 第一雪田 第ニ雪田 グルッと祖父岳を北西から南に巻き、黒部川源流に下りる、9:03。若干霧もとれてきたようだ、このまま良くならないかなぁ。小さい沢を数本渡り、お花畑を見ながらテント場へ9:38戻る。 三俣蓮華岳 黒部川源流 三俣蓮華岳 祖父岳 【鷲羽岳〜黒部川源流までに逢った花々】 チシマギキョウ オヤマノエンドウ イワオウギ タカネツメクサ トウヤクリンドウ ウサギギク イワギキョウ、イワツメクサ(白)、コメススキ イワギキョウ、イワツメクサ(白) ミヤマダイコンソウ ホツツジ ヨツバシオガマ オンタデ チングルマ ハクサンフウロ(紫)、クルマユリ、後方は鷲羽岳 シロウマチドリ オニシモツケ オタカラコウ ミヤマリンドウ テントを撤収して、雪田の冷たい水でソウメンを作り、中間食とする。これはYさんからの伝授だ、軽い、簡単(早い)、美味しい、消化がいい、のでお薦めだ、但しはつきもの、水の豊富な所でのことである、10:32テント場を出発、もう広いテント場は空だった。 昨日の三俣蓮華岳北側の分岐点まで戻る、11:06。ここから、霧の中を急登する、ジグザグ切ってあるので、重い荷物も気にならなかった。というよりは、2日目で体が慣れたのかな、11:20三俣蓮華岳2841m着。眺望ゼロ、空は真っ白、ここも良い景色が見える所なのだが、溜息も出ない。黒部五郎岳に向うという、女性2名が間もなく到着、見るからに強力、マイッタ・マイッタ、行き先が違って良かった、何て。 ここから50mほど進むと三県境の境がある、即ち、岐阜、長野、富山である。こんなのが、あることは、珍しくないのだが、三角点のある山頂とずれていることに、不思議さを感じる、3県の綱引きが上手くいかなかったのかな、なんて?視界のとれない登山道を双六岳山頂目指して、テクテクと歩く、ただ歩くだけ、に近い、12:08山頂を経由せず双六小屋へ行ける巻道分岐着、小休止。岩の上にザックを背負ったまま、ドッコイショで腰をおろす。このトタン、ビリッとにぶい音、ズボンのお尻の部分が大きく破れてしまった。どうしよう、とりあえず問題の先送り、双六岳に向う。 三角点のある三俣蓮華岳2841m 僅か先に、岐阜、長野、富山、三県境の標柱 霧間に山並を撮る、 この山頂が丸山2854mだったかな? 左側、雪の残るお花畑のようだった 巻道分岐、山頂を経由せず双六小屋へ行ける 双六岳山頂が見えてきた 薄日も差してきた 双六岳に近づくと、山頂部の霧が流され、顔をだした、12:35双六岳山頂2860m着。山並をカメラに収め、見上げると、このまま回復するとは思わなかった。山頂にいた5,6人のグループは、時間的に早いから昼寝をしていこうか、の相談をしていた。 双六岳山頂2860m 三俣蓮華岳寄りの歩いてきた方向 双六小屋方面、なだらかな尾根 南の方向、双六南峰 山頂から緩やかにしばらく下り、急坂の下りとなる。ポツポツと雨が落ちてきた、足早に下る、遠雷も聞こえる。巻道の合流点まで下ったところで雨具を着ける。天空は真っ黒になり、かなり雨脚が早まったところで双六小屋着13:35、まあまあセーフ。 ホシガラス3羽 右のアップ 緩やかな斜面を下り、急降下して双六小屋に向う 早速テント場の手続き、雨は激しくなるのみ、時々外をうかがうが、この雷と雨の中ではテントは無理ってこと。変更を申し入れた、テントを素泊まりで、と。快く受け入れてもらったが、1時間ほど待たされ案内されたが、その時は小降りとなり青空も見え始めていた。再び変更を申し入れ、予定のテント泊となった。 雷雨がさって明日向う笠ケ岳が双六池の背後に顔を出す テント場も賑わいを取り戻す 本日の所要時間は、鷲羽岳、祖父岳一周が4時間28分、三俣山荘から三俣蓮華岳、双六岳、双六小屋までが、3時間03分、2日目合計は、7時間31分であった。眺望を期待していたのに真に残念であった。破れたズボンはテーピング用のテープを貼って、とりあえずOK。 笠ケ岳TOPへ戻る 1日目へ進む 3日目へ進む 4日目へ進む |