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編笠山・権現岳(八ヶ岳)
 
山行日
    2010年11月19日

    【2:編笠山〜権現岳】  【1:観音平〜編笠山】へ  【3:権現岳〜観音平】へ

 編笠山の山頂2523.7mを後に権現岳との鞍部、青年小屋に向かう。直ぐにシラビソの樹林帯に入り、登山道には一面雪があった。昨日の靴跡だろう、6本歯のアイゼンをつけていた。様子を見ながら急坂をゆっくり下る。間もなく樹林帯を抜け、投げ石状の岩石帯に入ると青年小屋付近が見通せるようになる。あれ、人がいるぞ、避難小屋泊まりかな、テン泊かな、もしかしたら後続の方が編笠山をショートカットしたのかな、2名のようだ。目印のペンキに沿って、大きな石の上を跨ぎながら、乗り越えながら下る。間に残る雪を踏み、次のステップに気を使う。やっと下って一安心、青年小屋8:57-9:06。
  
  編笠山下山口道標、直ぐ樹林帯に               登山道には雪が一面に残る


   正面にギボシ、権現岳を見ながらシラビソの樹林帯を下る

   
   山頂の露岩、下部を緑に包まれた権現岳、鞍部に青年小屋、クッキリと青空に映える

  
  目印に沿って投げ石状の岩石帯を下る            鞍部の青年小屋

  
  青年小屋から編笠山を見上げる                同所から富士山

 正面に富士山、小屋前の陽だまりで柿を食べながら小休止、周辺の雪は薄っすら。小屋を発つとノロシバに出るまでシラビソの樹林帯がしばらく続く。熊の足跡を思い出し、新たな足跡を探しながら進む。しかし、雪が少なく、樹林帯を覗き込んでもわからない。もう、クマさんはおやすみになったかな。樹林帯を抜けノロシバへ、先の2名にここで追いつく、ノロシバ9:30-9:36。北方向に急峻なギボシの頂、もしかしたら手前のピークかも知れない。そして見渡す山並に拍手、絶景が広がる。阿弥陀岳、天狗岳、(北)横岳、蓼科山、と八ヶ岳。北アルプスがたなびく雲のようにズーッと続き、乗鞍岳、白山、御嶽山、中央アルプスの山塊、南アルプス、霊峰富士、手前に越えてきた編笠山がドン、と座る、素晴らしい景観だ。「見入ってしまって、動けない」、と二人が言っていた。午後の天気を心配して編笠の巻道を来たそうだ。
  
 登り返した所で編笠山を振り返る                 朝もやなびく盆地と富士山


    ノロシバ付近から南アルプス鳳凰三山、と北岳、駒ケ岳、仙丈ケ岳

 
   ノロシバからギボシ(手前のピークかも?)と権現岳(右)


   同、阿弥陀岳、天狗岳、(北)横岳、蓼科山


    西岳、後に御嶽山と乗鞍岳


     富士山〜北アルプス     画像クリック拡大


        富士山と甲府盆地


     南アルプス左に鳳凰三山、中央に北岳、その右に駒ケ岳、仙丈ヶ岳


      中央アルプス


    御嶽山


     中央に乗鞍岳、左に白山


       北アルプス南部


     北アルプス北部

 ノロシバから雪の残る細い道を通って、ギボシの手前の岩場をクサリを掴んで巻く、と言っても岩場は夏山同然。遠い山並を堪能しながら進む、徐々に先行2名に接近、アチコチにカメラを向けて距離を保つ、ついにギボシで同時着、10:12-10:27。
  
  雪の残る登山道                         振り向けば編笠山と右に肩のようなノロシバ

  
   クサリ場                             離れていくノロシバ

  
    西側を覗き込めば残雪あり                 ギボシの岩峰と権現小屋


    ギボシの岩峰、権現小屋、権現岳山頂部

  
    ギボシの東側のクサリ、右が権現岳         振り向けばグボシのクサリ場と手前の巻いたピーク

 ギボシの天辺は、編笠山山頂、ノロシバに続いてこの山行3番目の絶景ポイントである。直線距離、高度が少しずつ変化する中で、見えなかった頂が現れたり、また消えたりもする、それが楽しい。赤岳の東の裾、遙か彼方に、「アッ、日光白根だ」、同時発声だった。2名は東京の方で、そのうちの一人は山歴2度目で、この夏に鳳凰三山を小屋泊まりで縦走し、面白さを覚えたようだ。それにしても2度目でこの眺望、先が楽しみの青年だ。風もなく暖かい、富士山の付近に雲がたなびいている以外は青空だ。座り込んでゆっくり堪能したいところだが、一足先に権現岳に向かう。

   ギボシの頂と石像


    赤岳の右、遙か遠方に日光白根山を見る


    富士山〜北アルプス   画像クリック拡大


  
白山、乗鞍岳、北アルプス、八ヶ岳     画像クリック拡大


     
阿弥陀岳〜蓼科山、蓼科山の後に頚城山塊が見ている


  
上の写真の部分拡大です


   
阿弥陀岳、中岳、赤岳、後に横岳、硫黄岳


    
向かう本日の最高峰、権現岳


      富士山とたなびく雲


           南アルプス


     西岳と御嶽山、乗鞍岳遠望


     白山、乗鞍岳遠望


      北アルプス遠望


    北アルプス南部

 ギボシを下って登山道に出ると、その先に、キレット経由赤岳方面への分岐点の道標が見えた、権現岳はすぐそこ。権現小屋を右下に、10:36分岐点に立つ。右が権現岳、三ツ頭天女山方面、左がキレット経由赤岳方面である。南側に回り込み、本日の最高峰権現岳2715m山頂に立つ、10:42-11:04。天辺の岩に座り込み、暫し360度の眺望に浸る、スバラシーイ。
  
    主稜線の分岐点                        その右に権現岳山頂

  
   振り向けばギボシ、先ほどの2名が登山道に出る        八ヶ岳主稜線分岐点、


    分岐点から権現岳山頂、左側に富士山


   同、奥秩父〜富士山    画像クリック拡大 (山名入り)

  
                  ギボシを眺め          権現小屋を下に南側から権現岳山頂へ


    南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、手前編笠山、西岳、ギボシ  画像クリック拡大

  
  権現岳山頂                            東側の石祠


    左がギボシ、主稜線を辿ると見た目では阿弥陀岳を中心に赤岳、横岳、硫黄岳、蓼科山が半円を描く


      阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳、蓼科山


      阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳


   富士山〜南アルプス   画像クリック拡大


   三ツ頭と富士山


     富士山と権現岳の東の岩


   南アルプス


    手前編笠山と中央アルプス


     御嶽山


      白山と乗鞍岳、手前はギボシ


     手前ギボシと北アルプス南部     画像クリック拡大(北アルプス南部) 山名入り


    北アルプス北部   画像クリック拡大(北アルプス北部) 山名入り

  
   2名が到着のようです、そろそろ下へ              下山路から山頂部を

 この景色、欲を言えば八ヶ岳に雪が少し欲しい、真っ白な北アルプスを遠望しながら、こう考えるのは贅沢かな。岩場の下を見ると、二人直下を歩いている、鉄剣のある岩場を下がって、早めの昼食とする。他に誰も来る様子はない。

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