★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-511 針ノ木岳・蓮華岳 |
山行日 2010年8月5日 晴れ 2名 コース 扇沢駐車場→大沢小屋→針ノ木峠→針ノ木岳→針ノ木峠→蓮華岳→針ノ木峠→大沢小屋 →(堰堤越え)→扇沢駐車場 【扇沢〜針ノ木峠】 【針ノ木峠〜針ノ木岳】 【針ノ木岳〜針ノ木峠〜蓮華岳】 【蓮華岳〜針ノ木峠〜扇沢】 相互リンクしている“Tomoの奥利根山歩き”のtomoさんと涼しい山へ一緒に、で本山行が決まった。扇沢駐車場の混雑を予測して早めに到着して仮眠、4:00出発となった。出発時間は、午後の雨予報を考慮して早発ち、15:00〜16:00に戻る予定を組んだ。 山道入口に“山想えば人恋し 人想えば山恋し”の名文が板に刻まれている。これは北アルプス開拓の先駆者、百瀬慎太郎氏作である。大沢小屋、針ノ木小屋の創設者でもある。トロリーバスの作業道に出たり入ったりを繰り返し、トンネルの手前で登山道に入る、4:18。先頭交代、tomoさんに続く、大分明るくなってきたが、しばらく、ヘッドランプの点灯消灯を繰り返す。鳴沢、赤沢・・、3、4本の沢を渡り、緩やかに上って大沢小屋着、4:59、朝食をとる。小屋、テン場から人声が聞こえる、ここまで前日に入っておけば2日目が楽だろう。帰り予定の堰堤越えの道、入口を確認しておく。 ここから本格的な山道となる。徐々に沢に接近し、ハシゴ、点在するトラロープを掴んで足場の悪い岩場を通過する。右岸の滝、壊れた雪渓を覗きこみながら進むと、べんがらのまかれた雪渓に降りる、5:47。 名文に納得 tomoさん先頭 向かう山並に朝日が 青空に向かう針ノ木岳の山頂部かな 急流を眼下に 右岸の細い滝 ハシゴ、トラロープが続く 針ノ木雪渓全容 振り向けば爺ケ岳のシルエット べんがらから雪渓を歩くようだ、直ぐ下は崩壊がはじまっている 雪渓表面は適度な凸凹があり、アイゼンも利き歩き易い。先ほど抜いて行った若い3人の早いこと、トレイルランでも・・・。ノドと言われる地形の狭い場所を過ぎると、下山者がボチボチ、その足取りは慎重だ。振り返れば爺ケ岳が双頭に、間もなく雪渓の上部で夏道に出る、6:57。高山植物の咲き乱れる両岸の斜面、ここでめずらしい花に出逢う、オオヒョウタンボクの白い花である。岩の間を抜け左岸に出るとジグザグした砂礫の道となり、あと一息、針ノ木峠着、7:25。 雪渓から岩小屋沢岳と爺ケ岳 針ノ木雪渓を行くtomoさんの足取りは力強く 大きな岩付近がノド、この辺から左に曲る 岩小屋沢岳と爺ケ岳 ![]() 鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ケ岳 ![]() スバリ岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ケ岳 これが針ノ木岳かな? 鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ケ岳 爺ケ岳が双頭に見えると 雪渓が途切れ夏道へ出る 岩小屋沢岳、爺ケ岳の間に鹿島槍ヶ岳が姿を現す 稜線目指してジグザグに急登 針ノ木峠、針ノ木小屋 【沢筋で逢った花々】 ノリウツギ ソバナ コメツツジ シモツケソウ ウツボグサ オオバギボウシ ミヤマキンポウゲ オオヒョウタンボク ミヤマダイコンソウ ミヤマダイモンジソウ ヨツバシオガマ チングルマとコイワカガミ 【針ノ木峠〜針ノ木岳】 【扇沢〜針ノ木峠】 【針ノ木岳〜針ノ木峠〜蓮華岳】 【蓮華岳〜針ノ木峠〜扇沢】 峠から眺める青空にクッキリ浮かぶ、北アルプス、南アルプス、富士山、八ヶ岳の山並に同行者の感動もフォルテシモ。まだここは序奏、山頂には360度の大スペクタクルが待っている、と先を急ぐ。高度が上るにつれ、ニョキニョキ現れてくる名峰と足元の花、自ずとスローダウン、慌てることはないだろう、と同調。山頂直下では、「これ、何?」、「オンタデかな」、「ちがうよ、あれ」、「あれイワオウギ」と言うと、ヨチヨチ歩きの雷鳥のヒナが目に留まった。卵からかえったばっかりの雷鳥のヒナ、母鳥の声はするが姿は見えず、前進してしまうと「いたいた、出てきた・・・・・」、とカメラを向けていた、撮れたろうか、8:48-9:28針ノ木岳、2820.6m。 手前に赤沢岳と岩小屋沢岳、後方に白馬岳と鹿島槍ヶ岳、針ノ木峠から 同、八ヶ岳、富士山、南アルプス遠望 槍ヶ岳、穂高岳方面 野口五郎岳、水晶岳方面 水晶岳、赤牛岳方面 ![]() 餓鬼岳、槍ヶ岳、野口五郎岳、水晶岳方面、赤牛岳方面 画像クリック拡大 逆光の蓮華岳 ![]() 針ノ木岳、スバリ岳、白馬岳、鹿島槍ヶ岳方面 ![]() 針ノ木岳、スバリ岳、白馬岳方面 画像クリック拡大 剱岳方面 白馬岳、鹿島槍ヶ岳、頚城山塊遠望 剱岳方面 槍ヶ岳方面、高瀬ダム ![]() 餓鬼岳〜槍ヶ岳〜薬師岳方面 蓮華岳、右に浅間山遠望 富士山、南アルプス遠望、手前は餓鬼岳 前穂高岳、奥穂高岳、槍ヶ岳 雷鳥のヒナ 残念ながら四方の山、雲に覆われつつあった。北アルプスの中央部に位置し、高度があり展望この上なし。道々眺めながらきたので、雲も写真のアクセント、360度見渡しながら腹ごしらえ、入れ替わり上って来る登山者、どの顔にも疲れは見えない、すがすがしい表情だ。蓮華岳は雲がかかるかも知れないが、予定通り向かう。 針ノ木岳山頂 ![]() 薬師岳〜爺ケ岳 画像クリック拡大 手前スバリ岳方面、奥は白馬岳方面 剱岳方面と黒部ダム 立山、剱岳方面、黒部ダム 五色ケ原方面 薬師岳方面 ![]() 餓鬼岳〜槍ヶ岳〜薬師岳方面 画像クリック拡大 水晶岳、赤牛岳 野口五郎岳、水晶岳 槍ヶ岳方面 餓鬼岳、燕岳、大天井岳方面 【針ノ木峠〜針ノ木岳で逢った花】 チングルマの綿毛 ミヤマアキノキリンソウ シナノキンバイ チシマギキョウ イワギキョウ ミヤマヤハズハハコ チングルマ チングルマ ミヤマダイコンソウ ミヤマダイコンソウ ウサギギク ミヤマダイコンソウとヨツバシオガマ イワキンバイ? アオノツガザクラ イブキジャコウソウ イワオウギ 【針ノ木岳〜針ノ木峠〜蓮華岳】 【扇沢〜針ノ木峠】 【針ノ木峠〜針ノ木岳】 【蓮華岳〜針ノ木峠〜扇沢】 復路もまたカメラを向けながら、針ノ木峠へ10:06、ザックをハイマツの陰に置いて登り返す。針ノ木岳より歩きやすいが距離が長い。散り始めたコマクサを撮りながら歩いていると、tomoさんが子連れの雷鳥を見つける、光景にまたもテンションが上る。私も戻って加わりカメラを向ける。雷鳥の親子関係って、素晴らしいですね、蓮華岳11:17−11:38。船窪方面から上って来る人に、「お疲れ様」、船窪乗越から累積標高差が1000mあるとか。縦走する人達にとっては難所となる。 蓮華岳を正面に下る 足元の花を気にしつつ下る 登り返しザックをデボ 山頂部が雲に覆われてしまった蓮華岳 雷鳥の親子、こちらの方が成育が早い 蓮華岳山頂2798.6m 【針ノ木峠〜蓮華岳で逢った花】 ヤハズヒゴタイ エゾシオガマ オンタデ 色の濃いタテヤマリンドウ コマクサ、ちょっと遅いなあ コマクサ コマクサとタカネシオガマ イワギキョウ チングルマの綿毛 【蓮華岳〜針ノ木峠〜扇沢】 【扇沢〜針ノ木峠】 【針ノ木峠〜針ノ木岳】 【針ノ木岳〜針ノ木峠〜蓮華岳】 先に下った船窪から来たお疲れの人たちを途中で抜いて12:10針ノ木峠に戻る。峠から雪渓まで、砂礫の道を慎重に進む、雪渓12:44、湧きあがる水蒸気の中を一気に下って13:16雪渓から上る。沢沿いの往路を戻り大沢小屋13:39、夏草を分けながらショートカットコースを下り、13:53堰堤、古い作業道を歩き、14:18扇沢駐車場に戻る。 雲が切れて針ノ木岳が雄姿を現した 気温が上昇、湧きあがる水蒸気の中を一気に下る 雪渓を見上げれば漂う霧、ノド付近 大沢小屋からショートカットコース、入口が分かりにくい 沢にかかる橋 シナノナデシコ シモツケソウ タニウツギが今頃咲いている クガイソウ シシウド ヨツバヒヨドリ 堰堤を越え、作業道跡を歩く 扇沢登山道入口着、ゴール 総所要時間は、10時間18分、ちょっと早めのゴールだった。同行者のペースに合せた結果であろう。天気にまあまあ恵まれ、針ノ木岳の大パノラマを見ることが出来て上々。目的の“涼しい山”だったかは、それはわからない。ちなみに、往路雪渓上で11℃チョイ、稜線では30℃ちょっとあったとか。 ご参考:2009/10/4針ノ木・蓮華(同コース)、2007/8/24,25爺ケ岳・新越山荘・針ノ木・蓮華、2001/7/8,9蓮華・針ノ木・種池 TOPへ |
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