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針ノ木岳(爺ケ岳・岩小屋沢岳・鳴沢岳・赤沢岳・スバリ岳・蓮華岳)

山行日
    2007年8月24、25日    晴れ   単独

コース 概略図はこちら
    大町市扇沢駐車場→爺ケ岳登山口→種池山荘→爺ケ岳→種池山荘→岩小屋沢岳→新越山荘(泊)
    →鳴沢岳→赤沢岳→スバリ岳→針ノ木岳→針ノ木峠→蓮華岳→針ノ木峠→(針ノ木雪渓)→扇沢駐車場

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 本年度北アルプス山行、8月1日の白馬岳に続いて2度目である。昨秋剱岳から鋭峰針ノ木岳を眺め、もう一度と、残雪期の山歩きに入れておいたが、雪は解け花の季節は逸した感じがするが、別の楽しみを期待しつつ明るくなるのを待って扇沢駐車場を4:50出発する。針ノ木岳山行は、90年代に悪天候で、針ノ木峠で引き返し、2度目は2001年7月、テントをかついで時計回りで歩いている。今回は反時計回り、新越山荘1泊で計画した、2日間の行程バランスを考え爺ケ岳を付加えた、5:00柏原新道入口着。この時間、平日でもあり駐車場に余裕がある。

 ここからいきなり急登がはじまる。爺ケ岳の南峰から南に延びる南尾根の2400m付近から分かれた枝尾根を1750mまで標高差400m、ブナの樹林帯を一気に上がり、そこからはトラバース気味に種池山荘へ向うが、“水平道”と称する部分はほんの僅か。5:34八ッ見ベンチ付近で日が昇り、樹間に見る朝焼けに染まる山並は、山靴のピッチを勢いづけるようだ、5:53ケルン着。
  
                        爺ケ岳登山道、柏原新道入口、1350mとある

  
  八ッ見ベンチ付近で日が差す、蓮華岳            針ノ木岳、スバリ岳方面


    ケルン付近から稜線一望、蓮華岳〜針ノ木峠〜岩小屋沢岳付近

  
   蓮華岳                              針ノ木岳、スバリ岳

  
蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳                  岩小屋沢岳付近?

 ケルンの付近から視界が開け、あの山は? あそこの沢は? 、がはじまる。必ずしも山頂は見えないのだが、大雑把な位置関係は標高を稼ぐにつれて明白になる。岩小屋沢岳付近が、はっきりしてくると、シルエットの中に爺ケ岳の南峰が見え、種池小屋が見えてくる。いつの間にか、針ノ木岳、スバリ岳の山頂部の雲が払われ、青空にクッキリと雄姿を映していた。ガレ場を通過、して最後の登りにかかる、道端に咲くアキノキリンソウ、サラシナショウマ、ヤマハハコ、シシウドが風に揺れ後から押し上げてくれる、7:18種池山荘着。
  
    爺ケ岳、左が南峰                     種池小屋が見えた

  
           すっかり雲が払われた針ノ木岳、スバリ岳、左は蓮華岳

  
     アキノキリンソウ                    サラシナショウマ

  
                     ガレた道を過ぎ丸太の階段を上がる


  蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳を一望する

 小屋の方は宿泊客を送り出し、休憩中のようであった。立山に見入っていると、山名の入った大きな写真を持ってきて説明してくれた。そして、針ノ木峠にチョコンと見える山、水晶岳、スバリの横が薬師岳だと、7:30爺ケ岳山頂に向かう。
  
                 種池山荘に近づくと立山が顔を出す


   種池山荘から南西方向の今日、明日にかけて歩く稜線

  
           針の木峠の後に水晶岳、スバリ岳の右に薬師岳が顔を覗かせている

 小屋を出て目と鼻の先、あまりの美しさに立止まる。夜露に濡れたチングルマの綿毛が朝日にキラキラ輝いている。大分冷え込んだようで、霜が降りているのかな、と思うほど。少し進んで振向くと、立山、剱岳の峰々、そして左手に鹿島槍ケ岳、右手に槍ヶ岳が現れる、鋭く尖った両座はまるで天空を刺すようだ、8:00爺ケ岳南峰着。
  
       正面に爺ケ岳南峰、朝日を浴びて夜露に濡れたチングルマの綿毛が輝く

  
  左に爺ケ岳の最高峰の中峰が見えてくると     左手に双耳峰、鹿島槍ケ岳が姿を現す

  
                     振向けば立山、剱岳の峰々

  
       南峰に近づくと、左手に鹿島槍ケ岳、右手に槍ヶ岳が天空を刺す


   左に穂・槍遠望、蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、岩小屋沢岳の峰々、立山&剱

  
    鹿島槍ケ岳は近いなあ                 蓮華岳の左に穂・槍遠望

 ここの眺望は素晴らしい、槍穂の切り立った稜線、蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳の峰々、立山と剱岳、そして間近に見える鹿島槍ヶ岳、しかもこの青い空の下。8:15、爺ケ岳の最高峰中峰に向う。
  
  爺ケ岳南峰山頂                       南峰から中峰(右)、北峰


  鹿島槍ヶ岳〜中峰まで、布引岳は鹿島槍南峰に重なる


 爺ケ岳南峰から左に穂・槍遠望、蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳の峰々、立山&剱


         爺ケ岳南峰から穂〜槍アップ

  
  爺ケ岳南峰から左に穂・槍遠望、蓮華岳         蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳

  
スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、立山        立山&剱岳

  
   立山アップ                         剱岳アップ

  
   爺ケ岳中峰目指して                   鹿島槍ヶ岳がグッと迫る、冷池山荘も近い

  
   鞍部でトウヤクリンドウ                  コマクサ

  
    ハイマツに猿の一家、これは夫婦かな        マツボックリを食べる子猿

 こんな高所に猿の軍団、しかも太って大きい、しぐさを見ていると実に人間的、どうやらハイマツのマツボックリを食べているようだ。こうして見ている限りでは、猿害は考えられないのだが、8:30中峰、2669.8m着。北峰を探し登山道を北へ、ピークを4つほど入り込んでみたが、ピークへの踏み跡はなく、冷池山荘を下に見て9:00折り返す。
  
  爺ケ岳中峰2669.8m                    中峰から南峰

  
                   中峰から鹿島槍ヶ岳、早くも湧き立つガス

  
  中峰から蓮華岳&針ノ木岳、スバリ岳、右が南峰     同、槍ヶ岳遠望


   中央に南峰、後は穂・槍遠望、蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳の峰々、立山&剱


  本山行の最北位置から爺ケ岳〜立山・剱岳

  
  手前が北峰(?)、右中峰                 中峰巻道を行くハイカー、北側から

  
  左に鳴沢岳、岩小屋沢岳、立山(雄山、真砂岳、別山)   立山・剱岳、手前に種池山荘

 種池山荘着9:53、20、30人ほど入れ代わり立ち代り交差して行った。種池の名に由来する小さな池が、小屋の西側にあった、種池と書いてあった、10:05岩小屋沢岳目指し山荘を後にする。
  
   鹿島槍ヶ岳南峰                      種池、5,6m位かな

【種池付近の花】
  
   ハクサンフウロ                      キオン

  
  トリカブト                           エゾシオガマ

  
   エゾリンドウ                        シシウド

  
    ニッコウキスゲ                      モミジカラマツ

  
    ウサギギク                       ミヤマコウゾリナ

  
   ナデシコ                          タテヤマリンドウ

  
    クルマユリ                        イブキジャコウソウ

  
   チシマアザミに近い種かな?              ヨツバシオガマ

 お花畑の間を緩やかに進み、小さいピークを4つ、5つ越えた、巻道もあった、きれいなシラビソのトンネルも抜けた。山容も歩数とともに変化し、シャッターも比例して増していく(出来、不出来は別として)。爺ケ岳の緑のスロープと種池山荘、異国のパンフのようだった、岩小屋沢岳山頂2630.3m着、11:38-12:00。
  
               向う岩小屋沢岳を左にお花畑、尾根筋を歩く

  
                    蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳

  
                        振向けば爺ケ岳、種池山荘

  
       気分のいい尾根道                鹿島槍ヶ岳南峰

  
    爺ケ岳、種池山荘                  左手に鹿島槍ヶ岳南峰、手前の布引岳が離れてはっきり

  
   白馬岳、五竜岳の山頂部が現れる           立山&剱岳


   緑と残雪、点在するシラビソと立山&剱岳

  
    雄山、真砂岳                      剱岳


     雄山、真砂岳、別山、剱岳

  
  向う岩小屋沢岳にもガスが・・              白馬〜五竜方面

  
   岩小屋沢岳はもう近い                 白馬〜五竜、鹿島槍ヶ岳


    旭、白馬、唐松、五竜、鹿島槍ヶ岳、布引岳


   立山、剱岳、旭、白馬、唐松、五竜、鹿島槍ヶ岳、布引岳

  
  雄山、真砂岳、別山、                    前剱、剱岳

 ここの眺望も素晴らしい、種池からこちらの方向は会う人も少ない、周りを気にすることなく、花と眺望、マイペースで楽しめる道だ。後立山の朝日、雪倉、旭、白馬、唐松、五竜、鹿島槍、そして立山剱岳の峰、この眺望に課題が増えそうだ。残念ながら、爺ケ岳、鳴沢岳方向にガスがかかってしまった。
  
    岩小屋沢岳直下、西側を巻く              岩小屋沢岳山頂


山頂から北西の眺望、立山&剱岳


山頂から北西〜北の眺望、立山&剱岳、白馬、五竜、鹿島槍ヶ岳、布引岳


  
    雄山、真砂岳、別山                  剱岳

  
  鳴沢岳(奥)                        南に少し下って岩小屋沢岳山頂部

  
    旭、白馬、唐松、五竜、鹿島槍ヶ岳、布引岳    岩小屋沢岳山頂部

  
  鳴沢岳、新越山荘が見えた                もう、ガスってきたが山荘が近いぞ


    鳴沢岳、立山&剱岳

 岩小屋沢岳の南のピークを巻き、一気に下って、12:25新越山荘着。本日の所要時間は、駐車場から7時間35分であった。小屋周辺を行ったり来たりしていたら、ガスがあがった。再度山靴を履いて、岩小屋沢岳を1時間半かけて往復する。

【小屋周辺散策】
  
   山荘付近から鳴沢岳                   同、岩小屋沢岳(後方)

               
                    垂直に立ち昇る雲、山荘付近から鳴沢岳

【小屋の窓から】
  
    山荘の部屋から剱岳                  同、白馬方面

  
   窓越しに剱岳                        部屋から剱岳の夕焼け(この写真のみ日没後)

【一休みして岩小屋沢岳再往復】

   蓮華岳、針ノ木岳、赤沢岳


  蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳

  
   眼下の大町市                 蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳

  
  蓮華岳と針ノ木峠(小屋が見える)           赤沢岳、鳴沢岳


          立山&剱岳、白馬方面

  
   白馬方面                        旭、白馬、唐松、五竜、鹿島槍ヶ岳、布引岳

  
  岩小屋沢岳の三角点                   三角点から爺ケ岳


    三角点からの展望、白馬、五竜、鹿島槍ヶ岳、爺ケ岳

  
                  ハイマツの中に雷鳥一家、もう子も大分大きくなった

 岩小屋沢岳再往復、先ほど見られなかった山頂からの爺ケ岳、夕方の行動開始か雷鳥一家、また、山口のS氏に会い、同部屋の宿泊となり、山談義&情報交換、これまた楽しの一夜だった。

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