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山行日 2014年6月23日 曇り時々晴れ 2名 コース 土合橋駐車場→白毛門→笠ケ岳→朝日岳→笠ケ岳→白毛門→土合橋駐車場 松ノ木沢ノ頭〜朝日岳で出逢った花 梅雨期の真っ只中、中休みが終わって、再び不安定な天気が続いている。相互リンク(横手の休日)している奥武蔵のTさん同行で、日程を二転三転させて朝日岳を目指す。先ほどまで雲間に星が見えたかと思ったら、ポツポツ降り出す天気の中、4時03分、Tさん先頭で、登山口を出発する。雨具代わりにウインドヤッケを着て急坂に入る、100mほど歩いただろうか、暑さに耐えられず脱ぐ、ついでにヘッドランプもザックへ。この道は何遍歩いてもキツイ、良く隣の西黒尾根と比較するが、こちらの方が急登だと感じる。大きな岩と張出す根っこの道をあえぎながら上っていく、しかも深い森の中の道、眺望はほとんどない。でも、樹間から滝が見えたり、谷川岳の一角が見えたり、道沿いの大樹を見たりすると、辛さを感じずに歩ける。最初は緊張感で、2回目以降はこれが必要だろう。夜が明け、4:34滝を見下ろし、天神平を眺める、あの高さまではまだまだ。 ポツポツ降る雨、朝日岳登山口(土合橋駐車場奥)に立つ 橋を渡り、少々泥濘んだ道を歩き、是より山間へ いきなりの急登、立ちはだかるは、大きな岩と張出す根っこ、あえぎながら1歩1歩 一汗かいて樹間から右下に白毛門沢の滝 南後方に天神平 ヤマツツジの残り花 ネジキの花の応援歌 Tさんも、私も、ここまで来ればエンジンが本調子になる。出る汗は、毒性は少ないと思うが、排気ガスみたいなもの。桧、ゴヨウマツの大木の間を抜け、5:18桧のウロ、5:20枝間に白毛門の山頂を見る、上空に雲はあるが歓迎ムードになってきた。ここから多少緩やかに進み、5:31、1200mのプレートのある場所に進む。再び結構な急勾配の坂、桧、ゴヨウマツは徐々に減り、ダケカンバへと変り、潅木に変って、トラロープで一段上り、間もなく最初のクサリ場に出る、6:20。 花崗岩の岩場に上ると展望が大きく開けるが、南の眺望以外、雲に包まれていた、6:36松ノ木沢ノ頭。。 ぐんぐん高度をあげる 天神平付近に薄日が射す、雨は大丈夫そうだ 急な根っ子の段差が続く 樹間にマチガ沢の雪渓、垂れ込めた雲、退きそうもない 尾根沿いに待ち受ける大きな木、 樹齢は如何に、右が“桧のウロ” ここで、ほっと一息 枝間から白毛門、右が山頂 谷川岳&マチガ沢、大分雲が払われてきた 1200m付近通過 桧、五葉松からダケカンバへと変り 潅木の間を抜け、頼れないトラロープで一段上れば 最初のクサリ場がお待ちです 岩上から白毛門 天神平付近 谷川岳には厚い雲 南方向に赤城山、子持山、小野子山 南方向に赤城山、子持山、小野子山、直ぐ西の谷川岳には厚い雲、目指す白毛門は朝日を浴び、若葉が輝いていた。ここから少し、緩やかに進み、気の抜けない岩場を辿る。見渡す雲の動きは若干良くなってきているようだ。「笠ケ岳は?」、「もう少し先・・・」、見えた笠ケ岳はスッポリ雲に覆われていた、2つ目のクサリを上って、白毛門着、7:27着。 松ノ木沢ノ頭から目指す最初のピーク白毛門山頂は近い 松ノ木沢ノ頭でTさんと撮りっこ 白毛門を正面に、ちょっと緩やかに進む 岩場にさしかかり谷川岳、青空が多くなった感じ 谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳付近 一ノ倉岳、茂倉岳 白毛門山頂のちょっと手前から雲に覆われた笠ケ岳 「白毛門、尖ってるね」、「あの岩を乗り越えれば・・・」 力が入る2つ目のクサリ場 白毛門山頂から南方向の展望 画像クリック拡大 谷川岳をバックに、また、撮りっこ ネットで見た本日の天気、数種見た中で、一番良い予報で推移しているようだ。見渡す雲は油断できないタイプ、早めの行動が必要だろう。中間の小ピークが2つ、3つ、道沿いには意外と花が豊富だ、アカモノ、ツマトリソウ、ミツバオウレン、イワカガミ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、イワナシ、ムラサキヤシオ、タムシバ、オオカメノキなどなど、観ながら笠ケ岳への登り返しにかかる。登山道と平行して残る雪渓、越えたら山頂と思いきや、何で、何で、タテヤマリンドウも日差しが弱く目覚めぬまま。見渡せど眺望は限定南、東方向のみ、やっと、8:36笠ケ岳着。 目指す2つ目のピーク笠ケ岳、ガスがとれたりかぶったり 笠ケ岳&烏帽子岳(小烏帽子、大烏帽子) 画像クリック拡大 東に至仏山 至仏山の右に武尊山 白毛門の山頂部を振り返る、茶色い部分は雪が解けたばっかりかな 雲が払われている、至仏山 武尊山 笠ケ岳への登り返し 隣の雪渓の上に出て、 なかなかキツーイ坂 笠ケ岳山頂、またガスって・・・ 烏帽子岳と東〜南の展望 画像クリック拡大 左から朝日岳、大烏帽子、小烏帽子 辿ってきた白毛門からの尾根道、一番奥に赤城山 東方向に燧ケ岳、至仏山、笠ケ岳 至仏山右に日光白根山 日光白根山の右に武尊山 笠ケ岳から谷川方面、残念、見えない 笠ケ岳を東側に笹原を下り、登り返して小烏帽子、大烏帽子を越える。この付近から高山植物のオンパレード、タテヤマリンドウは日差しを浴び全開、コシジオウレン、ショウジョウバカマ、期待のホソバヒナウスユキソウが顔を出すと、次から次、ナエバキスミレ、ジョウシュウアズマギク、キバナノコマノツメ、チングルマ、ミヤマダイモンジソウ、ヒメイワカガミ、ミヤマキンバイ、○○ハタザオ、Tさんも花に向かって絶頂、電動ズーム&シャッターの音が伝わってくる。ハイマツの間を抜け緩やかに朝日岳山頂に立つ、10:36-11:30。 笠ケ岳を小さく下って小烏帽子へ 鞍部から白毛門展望 天神平、奥は榛名山 赤城山 大烏帽子付近で、谷川岳がやっと出た! 目指す3つ目のピーク、朝日岳 朝日岳 画像クリック拡大 烏帽子岳&茂倉岳、武能岳、七ツ小屋山の稜線 画像クリック拡大 「こんにちは、今年もやってきました」、ホソバヒナウスユキソウ、ここからが高山植物がずらっと見られます 「どのウスユキソウがエーデルワイスに一番似ているか」って、そんなの関係ないよ 谷川岳、至仏山、朝日岳に自生するホソバヒナウスユキソウ チングルマ 高山を彩るバラ科の小低木、チングルマ タテヤマリンドウ 高層湿原に広く分布するタテヤマリンドウ 大烏帽子付近から朝日岳 足元の花を気にしつつ最後の登り 朝日岳山頂 山頂の祠から西側、ガスってしまいました 同、山頂の標柱付近 眺望は残念ながら、期待はずれ、でも一部角度、雲のかかった山並からは、その山容の美しさがうかがえた。ここで帰路を確認する、現在コースタイムに対して1時間強遅れ、11時に下ったとして、土合橋に戻るのが18時をまわる。天候と沢沿いのコースを考えると暗くなってしまう。残念だが、山頂でゆっくりして、来た道を戻ることとした。山頂から朝日ケ原を散策、湿原に咲くハクサンコザクラ、チングルマ、イワイチョウ、イワカガミ、コシジオウレン、雪渓が消えるまでお花畑は賑わいそうだ。 朝日ケ原に下ってハクサンコザクラ 緑の湿原に点々と咲くピンク花、ハクサンコザクラ 朝日ケ原の真ん中から湿原展望、北側 画像クリック拡大 まだ、雪が沢山ありますね こちらは南側、朝日岳山頂を望む 山頂の祠と武尊山 地蔵さんを後に折返し、烏帽子岳、笠ケ岳へ向かいます 朝日岳山頂を後に往路へ入る、あと4時間ちょっとかかるだろうが、明るいうちに下山できるだろう。雨に降られるとしても樹林帯に入ってからだろう。今の時間、天空は晴れたり曇ったり、お花見を復習しながら下る、笠ケ岳12:36-12:46。ここから下り始めると、一変、青空が広がってきた、ラッキー、辿ってきた笠ケ岳〜朝日岳、湯檜曽川を介して谷川の峰、クッキリと勇壮な山容に思わず足が止まる、山歩きはいつもこうありたいものだ、白毛門13:33-13:40。 足元注意、濡れてる岩が滑ります 振り返れば山頂の大きな岩 ホソバヒナウスユキソウにお別れムード 朝日岳ももう一度仰ぐ 画像クリック拡大 谷川岳も見えてはいるが、 時々怪しい雲が通過する 登り返して 笠ケ岳山頂 山頂から少し下った所で谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳 画像クリック拡大 雲が去り薄日がさしているのかな、谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳 往路は咲いてなかったタムシバ、一輪、純白な大きな花を笠ケ岳に向かって広げている 白毛門は近い 笠ケ岳、烏帽子岳 鞍部から笠ケ岳、烏帽子岳 画像クリック拡大 白毛門東側からの展望、谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳、七ツ小屋山、笠ケ岳、烏帽子岳 画像クリック拡大 白毛門からは、ほとんど急降下、上りがない、特に山頂部の段差のある岩場の下りは要注意。幸い岩が乾いているので、余計な気を使わずにすむ。とうとう、本日の朝日岳は2人だけのようだ、これから上って来る人はまずいないだろう松ノ木沢ノ頭14:12-14:26。クサリ場を過ぎ岩場の難を脱し、樹林帯に入り根っ子との戦い、途中で先頭タッチ、理由は足首に違和感あり、という。どうも、上りでぶつけたらしい。大したことなく岩にも、根っ子にも馬鹿にされず、無事土合橋駐車場に下山、15:51。 白毛門の岩場の下り、慎重にね、また撮りっこしてました 笠ケ岳、烏帽子岳の見収め また撮ってしまった白毛門の山頂 高度はぐんぐん下がる 振り向けば奇岩がポツン、ポツン 松ノ木沢の頭まで下山 白毛門、辿った道を振り返る 谷川の沢展望、マチガ沢 一ノ倉沢 幽ノ沢 芝倉沢 クサリを下って、根っ子の道へ 白毛門を枝間に見れば 桧のウロ、何とも不思議な空間 急坂ももう少し 急坂を終えて土合橋駐車場へ 総所要時間は、11時間48分、復路の選択はこれで良かったのでは。Tさんの顔には、足の違和感だったのか、安堵の表情が覗えた。後姿から判断すると、身近な夢、馬蹄形踏破実現も心配ないと思う。単独行がオススメですね、長丁場になると自分のペースを守ることがまず第一で、体調の波が少なからずどなたでもあると思う、同行者がいるとここで厳しくなりはしないでしょうか。 結果的には、本日の天気、もったいないようでした。花は機嫌よかったし、Tさんとの会話しながらの道々、素晴しい山行だった。 松ノ木沢ノ頭〜朝日岳で出逢った花 昨年同時期の朝日岳(2013/6/23) 奥武蔵のTさんの山行録 ★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ |