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谷川連峰馬蹄形縦走
 
山行日
    2011年7月6日   晴れのち曇り   単独

コース 概略図はこちら
    土合橋駐車場→白毛門→笠ケ岳→朝日岳→清水峠→七ツ小屋山→蓬峠→武能岳→茂倉岳→一ノ倉岳→
    谷川岳(オキの耳)→谷川岳(トマの耳)→ラクダのコル→西黒尾根登山口→土合橋駐車場

  【土合橋駐車場〜朝日岳】  【朝日岳〜土合橋駐車場】へ  【出逢った花】へ

 一昨日になってやっと半日晴れそうだ、午後も雨は降らないだろう、と予報から読んだ。申し込んであった高齢者講習会(運転免許)を延ばして、近場の山に急遽目的地を変えた。谷川岳主脈縦走が頭にあったが、どうせ歩くなら馬蹄形縦走にしよう、と3年前の記録を読み返す。エスケープのコースも3つほど用意し、目標は15,16時間、早発ちして明るいうちに下山したい。土合駅前で仮眠し、トイレ(きれいに改装されていた)を拝借して、土合橋駐車場に移動、ヘッドランプをつけて2:54出発する。天空には幾つか星が見えるが、雲もあるようだ。沢を渡り山間に入る、道は上へ、上への一本道、左右とも急斜面なので、道を間違えることはまずない。危険箇所の有無、これも無しと言いたい、まずは夜道の急坂を登るだけだ。沢の音が左右から聞こえる、加えてカウベルとストックの音、斜面にへばりついて足を出すのが精一杯、とても熊の出没など考える暇は無い。桧のウロを通過し、ちょっとお休みスペースのある、標高1200m地点着3:58。夜が明けてきた、樹間から谷川岳が見える。 東の空は若干赤みを帯びてきた、そして刻々と色濃く変化していく、4:29クサリ場、松ノ木沢の頭4:38-4:48。
  
  登山口にある谷川連峰馬蹄形概念図               桧のウロ

  
  ウロの直ぐ先、休憩スペースあり                 白々して谷川岳を樹間から望む

  
   急速に明るさを増し、朝焼けの山々を映し出す        谷川岳も静かに日の出を迎えようとしている


   最初のクサリ場で朝焼け観賞




  
  クサリを掴んで大きな岩を登れば                  間もなく松ノ木沢の頭である

 どこからか日が差し谷川岳が赤く染まった。しかし、東の空は雲が多く、一旦出た太陽は引っ込んでしまった。朝食を口にしながら東、西を眺め、白毛門に日が差すのを待ったが諦め先に進む。

    谷川岳を一時赤く染めた、松ノ木沢の頭にて


    一瞬の輝き、谷川岳、松ノ木沢の頭にて


 その瞬間、谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳 、松ノ木沢の頭にて   画像クリック拡大


  尾瀬、武尊山方面、松ノ木沢の頭にて   画像クリック拡大


    至仏山〜燕巣山、松ノ木沢の頭にて


     燕巣山、四郎岳、日光白根山、松ノ木沢の頭にて


    武尊山 、松ノ木沢の頭にて


    袈裟丸山、松ノ木沢の頭にて


     赤城山、松ノ木沢の頭にて


  、松ノ木沢の頭から白毛門

 ここから岩場が点在する、踏みしめながら一歩一歩進みたいところ。荒々しくむき出しになった岩が危険信号を発する。登山道沿いのベニサラサドウダン、アブラツツジ、ウラジロヨウラク、アカモノ、ゴゼンタチバナ、咲き残ったイワカガミが呼び止める。最後のクサリ場に辿り着くころ、“晴れ”の兆が出てきた。谷川岳、向かう笠ケ岳は明るく輝きを見せた、ほとんど同時に白毛門山頂にも日が差し込んだ、5:27着
  
  岩場を回り込んで小さいアップダウン               上空の雲が憎い

      
         空は青空、日差しはなし、谷川岳

  
      山頂と松ノ木沢の頭の中間から谷川岳、          松ノ木沢の頭を振り返る


  同地点から谷川岳〜武能岳   画像クリック拡大


   同、薄日が差してきた

  
  山頂直下から笠ケ岳                         同、笠ケ岳、烏帽子岳

  
  山頂直下から白毛門                         同、向かう笠ケ岳、烏帽子岳

  
                    日が差したぞ、谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳


    白毛門山頂


      白毛門山頂から笠ケ岳、烏帽子岳


  谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳


     茂倉岳、武能岳、両座の間に苗場山


  平ケ岳方面から谷川岳   画像クリック拡大

 360度のパノラマを堪能し、笠ケ岳を正面、左手に谷川岳を見ながら北方向に歩く。まず泥濘んだ笹道を回り込みながら下る、ここで良く蛇を見かけたが、きれいに払われていたせいか、今回は一匹も遇わずに通過した。イワカガミ、ゴゼンタチバナが点々と咲く、ふと、イチイの木に目をとられ足を止めた。大木になることは考えられないが、谷川連峰では珍しい。山並を楽しみながら適度なアップダウンを繰り返し、最後の上りにかかる。高低差は鞍部と160mほど、多少ジグザグっているがなかなかハードな坂だ。山頂の標柱が先か巻機山が先か、笠ケ岳山頂着、6:17-6:27。
  
       笠ケ岳を正面、左手に深い谷を隔てて谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳を見ながら北方向に歩く

  
 小さい鞍部から白毛門                   小さいピークが間に2つ、3つ、そして笠ケ岳へと


  谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳、向かう笠ケ岳   画像クリック拡大

  
              苗場山                   谷川連峰では珍しいイチイの木


  小ピークと笠ケ岳


    振り返れば白毛門の表情は柔らかい

  
  アズマシャクナゲからハクサンシャクナゲの季節に変る    山頂へ一直線、なかなかきつい

  
   残雪の脇を通過                            ここまで来ると白毛門は下の方


   笠ケ岳山頂

 山頂の眺めを南、北に分けて編集してみた、高度も白毛門から一段と上がり、素晴しいパノラマだ。白毛門を目指すなら、もうひと踏ん張りして、この頂に立つことをお薦めする、私にとっては当山行コースが一望できる価値ある山頂だ。本日の最終ピーク谷川岳をもう一度目に焼き付け、朝日岳に向かう。

 谷川岳〜朝日岳、北側一望    画像クリック拡大


     烏帽子岳と朝日岳


    奥に巻機山


      清水峠、七ツ小屋山へ続く尾根、とチョコンと頭を出した大源太山


      清水峠付近をアップで


       武能岳の奥に苗場山


     一ノ倉岳、茂倉岳


      谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳


  朝日岳〜谷川岳、南側一望   画像クリック拡大


     天神平の奥に榛名山


     子持山


      赤城山


       日光白根山、武尊山、袈裟丸山


     日光白根山


       燧ケ岳、至仏山


   谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳  画像クリック拡大

 朝日岳までのルートはここから北東方向に変わる。間に小烏帽子、大烏帽子があり、高山植物と眺望が素晴しい。まずチョコっと下って避難小屋、周辺にはハクサンシャクナゲとカラマツソウの花が競っていた、残念ながらニッコウキスゲは4,5日あとになるだろう。小烏帽子で振り向くと笠の山頂に人影あり、単独行のようだ、多分この時間からして馬蹄形だろう。稜線歩きの醍醐味を満喫しながら進む、至仏山と谷川連峰で見られるホソバヒナウスユキソウ、朝日岳寄りの小ピークまで見られなかった。昔、昔はもっと沢山見たような気がするが思い違いだろうか。朝日岳直下でミヤマダイモンジソウの写真を撮っていたら、後に見かけた御人がやってきた。朝日岳山頂着7:40、まずは、ここまで順調に歩いてきた。
  
   避難小屋                               ハクサンシャクナゲ

  
  小烏帽子から笠ケ岳                         辿ってきた白毛門からの尾根

  
                          苗場山の右奥に残雪の山、妙高かな

  
     ボコボコと小ピーク                      奥の笠から2つ越えた

  
    ここまで来ればもう朝日岳は目と鼻の先          笠ケ岳から辿ってきた峰

  
    この辺から朝日岳山頂にかけてホソバヒナウスユキソウが沢山分布している


     朝日岳山頂着、背景は本日目指す最終ピーク谷川岳



     【朝日岳〜土合橋駐車場】へ  【出逢った花】へ


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