(後編)社山〜北東尾根〜阿世潟〜足尾銅親水公園駐車場    (前編)足尾銅親水公園駐車場〜社山へ

 山頂から西方向に100m弱戻ると、黒桧岳方面へのコースに入る。残雪たっぷりのコメツガの樹林帯の中を背を落として進む。雪はしまっていて歩きやすい、スノーシューのトレースあり。樹林帯を抜けるとパッと開け、錫ケ岳〜日光白根山、手前に目指す北西尾根が現れる、雪庇が連続しているような感じ。雪の残る雄大な景色を楽しみながら歩く、スノーシューの跡は消え靴跡に変っていた。雪の解けた笹の急斜面を上り、黒桧岳へのコースが直角に曲るポイントに出る。ここから右に曲って中禅寺湖へ派生する尾根伝いに進む、9:10。左手に日光白根山、正面に男体山、右手に社山を見ながら、雪原、笹原、ダケカンバの林、ブナ林を抜ける。たっぷりの雪道、急坂も快い、雪庇とあり、ポッカリ解けた穴もある、ほどほどに注意しながら進む。1633mの肩を過ぎ、緩やかにブナ林を進み、右手に派生する枝尾根に入る。

  南西斜面を下る、錫ケ岳、日光白根山、目指す北西尾根(手前)


  同、男体山と目指す尾根の下部


  同、黒桧岳


   錫ケ岳、日光白根山、目指す北西尾根(手前)


   日光白根山、目指す北西尾根(手前)

  
                      中間の小ピークから尾根分岐点付近


   同、社山を振り返る

  
    分岐点への上り                    分岐点、黒桧岳は左へ、右へ入り尾根伝いに進む


   分岐点から黒桧岳


    同、男体山


   少し進んで錫ケ岳、日光白根山、中禅寺湖


 同地点から錫ケ岳、日光白根山〜男体山     画像クリック拡大


   雪庇


  雪庇越しに男体山、社山    画像クリック拡大


    ダケカンバの林と日光白根山


    ダケカンバの林と男体山

  
  ポッカリあいた穴                          雪解けが進む森


   同地点から中禅寺湖一望


   笹の原と日光白根山


       ダケカンバの林と日光白根山


   進む雪解け


   急坂を下る、1/2500地形図で1633m付近


  社山を右手に急斜面を下る


    樹間に男体山を見ながら・・・

  
                           尾根伝いに下る、下る

  
                           尾根伝いに下る、下る


                 社山の北西斜面を眺めながら

  
                           尾根の雰囲気を堪能する


    茶ノ木平、半月山を東方向に見る


    男体山を北東方向に見る


    社山、尾根筋はブナ帯に変る


    目指す尾根から中禅寺湖へ下るポイントに近づく


     ブナと男体山、両側急斜面


 P1550の手前小ピーク、振り向けば1633m付近、ここから右に曲り枝尾根を辿る


  社山と1663m(肩)    画像クリック拡大

 前回はこの先の小ピークを越えて中禅寺湖へ降下したが、このルートの方が近道だ。と思って入ったが吹き溜まりの先が見えない。恐る恐る近づくと7,8mありそうな崖の上だった。見渡せば、左右どちらに巻いても下れそう、難無く通過して一目散に下る。あっという間に緩やかな起伏の楢の林に出た。小さな沢の沢山走っている所、右に左に跳びながら目指すポイント、前回出た小橋に到着、10:10。湖畔を辿れば間もなく阿世潟、10:18-10:26。
  
                   枝尾根の急斜面を降下、崖の上に出て巻いたりもした


   社山、大分下ったなあ


    枝間から半月山と中禅寺湖

  
             緩やかな湿地帯のような場所に降下する、しばらく林中を右に左に・・・

  
  中禅寺湖周回路の小橋に出る                    中禅寺湖畔を少し進めば

 ここから阿世潟峠までは社山を目指すメインルートだ、しかし人影はない。緩やかに進み阿世潟0.4km表示の木柱の所で、小橋を渡ると少々急登して阿世潟峠に出る、10:44-10:55。社山山頂から阿世潟、そしてここまでは雪道だったが、もうアイゼンは不用だろう。気温も上ったこと、夏山に近いスタイルに変え30年ぶりの足尾へ下るコースに入る。
  
   阿世潟、後に男体山                       阿世潟峠目指し再び山中へ

  
    緩やかに進み小橋を渡る                  少々急登すれば

  
    阿世潟峠に出る                      右社山、左半月山、直進は足尾方面


   阿世潟峠から男体山

 全く様変わり、多分歩く人が少ないのだろう。道は荒れ、雑木を生い茂り、不明瞭なポイント多数、でも見渡せばテープが下がっている、有難いものだ。沢に近づき石垣を見てほっとする、堰堤の下で沢を渡り林道終点に出る、11:17。ヤシャブシの根元に赤倉-阿世潟と書かれた割れたプレートがあった、これを見て安心する人が、年に何人かいるだろう。今日は、ここからが大変だった。林道といえばダート、多少の凸凹、だけどスムーズに歩ける、と思うだろう。実に、ガレ場を歩いているようだった。礫の散乱、法面崩落で足場の悪い所が連続する。行く手に新しそうなカーブミラーあり、そこまで行けばあとはスイスイ、ちょっと甘い、昔取付けたそのままだった。E点からF点までそんな林道歩きだった。先方の橋で行止まり、と思ったら左手の河原に下りた、その先には使用中の林道が見えた、やっと安心、11:48。
  
   30年ぶりのこのコース                    歩く人が少なく荒れていた

  
                石垣、堰堤が見えると沢を渡って林道終点に出る

  
   林道終点                             赤倉-阿世潟の割れたプレートが根元に

  
                           ガレ場と化した林道

  
  直進は崩壊                           河原を歩けば

  
                               現在の林道終点

 久蔵川を2,3回渡り返し、雑木、カラマツ、松林に変る。やっと緩やかな勾配となり、往路山間に入った、蔵雨量局順路表示板まで下る、12:17。もう30分とかかるまい。間伐材を使用した養生中の斜面を左に、工事場の小屋、ほどなくシャダンキを抜け、12:40銅親水公園に戻って一周を終える、。
  
   久蔵川に沿って進む                       堰堤から落ちるしぶきに虹が・・

  
          松林に入ると                   ここにも昔のプレートが

  
  間もなく往路山間に入った久蔵雨量局順路表示板を右手に     ほどなく銅親水公園着

 総所要時間は、7時間15分、最後の林道歩きは頂けなかったけれど、往路見渡した足尾の山、山頂から北西尾根にかけての眺望、尾根歩きとして味わいは深い。時間的には、思ったよりかからない、それはアップダウンが少ないからだろう。シロヤシオがあちらこちらに自生していた、多分山並を背景に、良い顔を見せてくれるだろう、また歩きたくなった。

   (前編)足尾銅親水公園駐車場〜社山へ