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後編:宝川へ下山     前編:土合橋Pから朝日岳へ

 今の季節、コンコンと湧く水場を過ぎ、一面の草紅葉に見入る。よく見ると枯葉もあるのだが、そよ風に揺らぐ光景は季節の変わり目を感じさせる。大きな岩場を左に、右に白い削られたような露出した岩盤を見ると、下り坂がきつくなる。笹を刈り込んだ斜面、足元に気をつかう。東方向に張り出した尾根筋に向かうように左に反れながら下り、右に90度曲がって、潅木の間を真っ直ぐ下る。葉を落としたナナカマドやカエデが目立つが、当たれば真っ赤な紅葉の道になるのだとか。でも、残りものだろうか、赤、黄も徐々に濃さを増す、先方の斜面も赤茶色に染まっている。ブナ帯を抜け緩やかに右カーブして大石沢に出る、13:28。

【宝川分岐点〜大石沢出合い】

  朝日岳東斜面の草紅葉

  
  東方向に燧ケ岳を遠望                        左下方に矢木沢ダム

  
   南方向に上州武尊山                    左にゴツゴツした岩場

  
                     右に白い大きく削られたような岩盤


           紅葉の谷、宝川と大石沢


    景鶴山と燧ケ岳、冬枯れの斜面が目立つ紅葉末期の峰


    朝日岳山頂部を見上げる

  
    急坂を真っ直ぐ下る、上方向を撮る              下方を撮る


 紅葉の残る道


















 宝川を介した東斜面、右にカーブして


   大石沢に出合う

 沢筋と紅葉を眺めながら泥濘んだ道がしばらく続き、広河原でウツボギ沢を渡る、14:15。
【大石沢出合い〜広河原】

 沢筋と紅葉を眺めながら泥濘んだ道が続く







  
 上は黄色いトンネル                         下はグシャグシャな道


   イワナが遊ぶ大きな淵





  
                         広河原でウツボギ沢を渡る






 ここまで下ると、浅い紅葉となる。宝川の流れと岩場の紅葉が魅力的だが、渡渉点は要注意である。増水時、上りはあきらめて引き返せるだろうが、下りは難しいのではないだろうか。一昨日か昨日降って増水し、まだ安全にポンポンポンと渡れるほど引けてない。渡渉できそうな場所を探し、幸い靴を濡らさずに渡れたが、雪解けや梅雨時はキケンである。その不幸な証が、2,3箇所あった。渡渉点通過14:32、ここから斜面を上り、ダウン&アップを繰り返して進む、ほどほどの緊張感で見たが大きな滝も2,3ありそうだ。樹間からちらっと見えたが、渓谷をゆっくり見るだけでも価値ありそうな山道である、15:27林道終点、ゲート16:13着で予定のコースを終了する。

【広河原〜シャダンキ】










  
 渡渉点比較的狭い場所                      下流も・・・?

  
  ここで大石小石を飛び越えて渡った            左岸の渡渉点道標






    日光白根山、錫ケ岳が見えると間もなく滝を下方に









  

  
    林道際の滝                            林道ゲート、番小屋が山に向かって左にあり

 総所要時間は、10時間58分、天候に恵まれ眺望を堪能でき、紅葉もほどほどに楽しめたし、ペース配分もさすがtomoさん、疲労を感じないでコースを終了できた、感謝である。季節を変え、単独行したいが、ピストンでは?





  前編:土合橋Pから朝日岳へ