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------北アルプス雲上の楽園独り旅------
     
(四日目) 2002/7/28(日) 晴れ

コース
     野口五郎小屋→野口五郎岳→湯俣温泉分岐→南真砂岳→湯俣温泉分岐→東沢越乗→水晶小屋(泊)

 天気が崩れそうで崩れない、幸いなことである、今朝も朝食前に日の出を見た。餓鬼岳方面にかかる薄い雲があかね色に染まり、丸い太陽を頸城山塊の左にのぞかせていた。その右手には浅間山の煙が真上に上がっていた。その右手には燕から大天井にかけての堂々とした山並みがあり、大天井岳の左に富士山が頭を出していた。

 5:19野口五郎小屋を出発する、立山・剱岳、後立山方面を振り向きながら再び山頂へ、山頂の大展望をカメラへ。
  
  野口五郎小屋前の日の出                    野口五郎小屋前から大天井岳

  
  立山・剱岳、山頂北側より                     後立山方面、山頂北側より

  
 薬師岳(奥)と赤牛岳(手前)、野口五郎岳山頂より       水晶岳、野口五郎岳山頂より

  
  槍・穂と乗鞍遠望、野口五郎岳山頂より           双六・三俣蓮華、鷲羽岳方面、野口五郎岳山頂より

  
   水晶岳方面、野口五郎岳山頂より             奥は立山、後立山、手前は三ツ岳方面、野口五郎岳山頂より

  
  三ツ岳方面、野口五郎岳山頂より                  餓鬼岳方面、三ツ岳方面、野口五郎岳山頂より

 5:36山頂発、野口五郎岳はいいなあ、今日は天気もいいし。5:58湯俣温泉分岐着、ザックが1ケすでに置いてあったので隣に置き、準備をする。ルートの情報は昨日登ってきた夫婦から聞いておいたので心配はない、慎重にやるだけだ。6:02、分岐点をあとにする。真砂岳の西南斜面を細い道でトラバースし、見通しのきく尾根をしばらく歩く。やがて左に下降する、ここからが危険地帯と言われるところで200mほどロープを使い下がるわけだ。ロープを見ると所々ささくれていて、体重を全てかけるには不安である、半ばガイド代わりに使う。3本下った所で、上からガラガラと落石である、見上げると稜線に一人いて引き返していた。ロープ、ハシゴの残っている所を見るとその人は旧道に入り込んでしまったようである。

 緊張はしたが、30分ほどで危険地帯は無事通り抜け、鞍部に6:24出てハイマツの間を進む。6:32登りにかかる。6:43南真砂岳山頂着、いい眺めだ、後方に今歩いてきた真砂岳、野口五郎岳があり、南に槍ヶ岳〜穂高岳の岩稜。槍から右周りで、乗鞍岳、笠ヶ岳、双六岳、鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳、真砂岳、野口五郎岳、更に右に針ノ木岳、蓮華岳、雲の上に頸城山塊、大天井岳と360度の大展望である。家に電話して無事を知らせる6:55帰路につく。

 帰路はすっかり緊張感から解放され、というよりは登りは比較的容易である。眺望を楽しみながら、7:39分岐点に戻り、パッキングをやり直して7:46水晶小屋を目指す。
  
  鞍部から南真砂岳と槍ヶ岳                         ハクサンシャクナゲ

  
    南真砂岳山頂より槍ヶ岳                     南真砂岳山頂より鷲羽岳

  
     南真砂岳山頂より真砂岳、野口五郎岳               同アップ

  
     クルマユリ                                東沢乗越から立山方面

 8:36東沢乗越着、小休止して8:57登りにかかる。昨日は下りで何となく緊張していたが、今日は余裕がある。手抜きしているわけではないが、慣れだろうか。このルートも結構行き交う人があって朝から30人ほどに会っている。岩場の高山植物を楽しみながら9:30水晶小屋着、今日の予定は終了である。
  
    東沢乗越から槍・穂                           東沢乗越のお地蔵さん


  東沢乗越から野口五郎岳、三ツ岳方面

 小屋に荷物を預けて周辺を散策する、混むのが予想されるので昼寝をした。午後2番目に11:30到着したという埼玉の人と話し込む、楽しい情報の交換だ。4人できて2人は高天原温泉につかり、明日稜線で会うそうだ。小屋の人からは、ここの水の大切さを聞かされた。登山書、地図、インターネット情報で、水晶小屋の水について書いているが、水をわけてくれと立ち寄る人が多い。小屋の人は、いちいち向かう方向を聞き、500ccのペットボトルを販売している。小屋の近くに雪渓が少々あるが、1週間以内に消えるだろうという、もっとも今の残雪の量では泥臭く飲料にはならないそうだ。もっぱら天を仰ぎ一雨降ることを期待しているようだが、登山者にしてみれば好天続きは良いこと幸いである。小屋の人の本心は、登山者が金銭で解決しようとする態度に警鐘を鳴らしているようだ。

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