★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-46-2 戻り ------北アルプス雲上の楽園独り旅------ (ニ日目) 2002/7/26(金) 晴れ |
コース 薬師沢小屋→アラスカ庭園→アルプス庭園(祖母岳)→ギリシャ庭園→祖父庭園 →祖父岳→祖父庭園 →岩苔分岐(黒部川源流)→三俣山荘(泊) 小屋の朝食を頂いて、名古屋方面からこられた人に見送られて、5:14の出発となった。早い人は3時頃からガサガサしだして、4時頃暗いうちに出発していたようだ。黒部川にかかる吊り橋を渡り、一旦鉄のハシゴで川原に降りた、少し歩いた所に、雲ノ平へ行く道と黒部川に沿って歩く、帰路に利用しようとした、大東新道の分岐にさしかかった。恨めしそうに大東新道を見て雲ノ平への登り道にかかる。ゴロゴロした大きな岩石を跨ぎ、よじ登り急速に高度を上げていく。いつしか樹間に見える山裾に日がさし本日も好天であることがわかった。 5:50下りの人に会う、「日がさしている山は北俣岳ですか」と訪ねると「薬師岳ですね」と答えが返った。足元ばかり見ていて、右に左に回りながら歩くものだから、すっかり方向を見失い北俣岳がでてしまった。良く考えれば時間的に歩いた距離はわずかだし、朝日の差す方向から薬師岳の東方向である。それから間もなく、休憩中の20人ほどの団体さん(昨日抜いた人達)を抜いて、6:17急登は終わり、下山してきた方に会い「あと20分ほどで視界のきく所にでますよ、最高の景色ですよ」と言われた、嬉しさでつい足早となった。 薬師沢の合流点、黒部川にかかる吊り橋 急登の樹間から朝日を浴びた薬師岳 6:23平坦な所に出て木道となる、時間的にあれから5,6分しかたってない、針葉樹の樹林帯の向こうに薬師岳、南に黒部五郎岳の山頂部を見ることができた。ここは樹林帯の真空地帯のようなところだ。更に木道を歩くと6:38ついに地図上のアラスカ庭園と思う、広々とした所に出た。一帯はチングルマをはじめ高山植物とハイマツなど低い針葉樹に囲まれ、360度周辺の山々を展望できるまさに雲上の庭園である。薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、抜戸岳、三俣蓮華岳、槍ヶ岳の北鎌尾根の一部、祖父岳、鷲羽岳の一部、水晶岳・・・と絶景である。 薬師岳、アラスカ庭園より 黒部五郎岳、アラスカ庭園より 笠ヶ岳、アラスカ庭園より 三俣蓮華岳、アラスカ庭園より 祖父岳、アラスカ庭園より 水晶岳、アラスカ庭園より 薬師岳、アラスカ庭園付近 抜戸岳と笠ヶ岳、、アラスカ庭園付近 ここから100mほど木道を進むと、赤牛岳と薬師岳の間に、立山・剱岳が見え、写真を撮る。樹林帯に入り直ぐに抜けると、今度は槍ヶ岳が三俣蓮華岳の左に顔を出す、また写真を。7:12二つ目の標識、つまり奥日本庭園であろうか、残念ながら明確ではない。目をキョロキョロしながら、移りゆく山の景色を追う、足元の草木も気になる。7:17再び槍ヶ岳、祖父岳が視界に入る。ここから木道を少し下り、アルプス庭園分岐にかかる、雲ノ平山荘も目と鼻の先に見えている。 ザックを分岐点に離し、祖母岳(アルプス庭園)を往復する。ここから見ると祖母岳は丘といった感じである、ここからの標高差は、あっても50mくらいなものだ。7:44山頂着、先客と話していると、昨日折立のゲートで2番目に待っていた夫婦が到着、どうやら同じコースを歩いていたようである。夫婦は三俣山荘に出て、三俣蓮華岳を巻いて黒部五郎山荘まで行き明日北俣岳を越えて、折立へ下ると話していた。話しに夢中になり、昨日頂いたトマトの御礼を忘れてしまった。 8:02雲ノ平山荘着、8:30岩苔分岐、テン場付近で黒部五郎岳を一枚撮る。ここまで来ると、山容もスッカリ変わり、中央のカールがはっきりと見えてきた。右裾には白山がチラッと見えていた。 槍ヶ岳が三俣蓮華と祖父の間に 祖母岳斜面より黒部五郎岳 平坦な祖母岳山頂 キバナシャクナゲと薬師岳、祖母岳付近より ミツガシワ、テン場付近より 黒部五郎岳、テン場付近より 8:59祖父庭園(三俣山荘への分岐)着、荷物を離して、登に着く。雪渓を渡り、一登りすると、9:31もう山頂だった。山頂でのパノラマはすばらしく、狭い山頂を行ったりきたり、三俣の小屋を見下ろし、槍・穂の稜線を撮った、同じような写真が3枚出来ていた、9:40下山開始。 祖父岳山頂直下の雪渓 槍・穂高の稜線、祖父岳山頂より 槍・穂高の稜線(少しアップ)、祖父岳山頂より ワリモ岳、鷲羽岳、祖父岳山頂より 三俣蓮華岳、双六岳、、祖父岳山頂より 水晶岳、赤牛岳、、祖父岳山頂より 薬師岳、、祖父岳山頂より 赤牛岳、立山・剱岳方面、祖父岳山頂より 黒部五郎岳、、祖父岳山頂より 山頂部のケルンと水晶岳の山頂部 9:57祖父庭園に戻り、小休止。年輩のマニアのカメラマンが2人、疲れた様子で腰を下ろしていた。聞くところによると35kgの機材とテントをかつぎ双六まで上がり、若干おろして高天原経由でここまできたという。一日の歩く距離は別として写真も根性というところだろうか。何枚か見せてもらったが、モノクロ写真であり、天気が良すぎて絵にならないとか。目下写真集を自費出版するのに、この山行にかけているようである。家を出てくるときに台風が沖縄近くにあり、気になっていたので訪ねると、それてしまったようである、10:18出発。 祖父岳からは、ハイマツの道を西側に回り込み、日本庭園なるところを通る。岩と植物が作る自然の景観は、すばらしく疲れを全く感じさせない。また、残雪越しに見る周辺の山々、今を盛りに咲く可憐な高山植物、この天気の元でいっそう美しさを増しているようだ。11:40黒部川を渡り、11:44岩苔の分岐に出る。ここから、三俣の小屋までは、斜面から流れる幾筋ものせせらぎを渡り、ハイマツの茂みを抜けると槍・穂を正面にした三俣山荘に着いた、12:14。 分岐点より祖父岳山頂部 黒部五郎岳、日本庭園付近から 槍・穂高、日本庭園付近から 祖父岳山頂部、第二雪田より 槍・穂高、第二雪田より タテヤマリンドウ イワギキョウ 槍・穂高、第一雪田より ワリモ岳と鷲羽岳、黒部川への下山路から 槍・穂高、黒部川への下山路から 三俣蓮華岳、黒部川への下山路から ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、と黒部五郎岳山頂部 鷲羽岳、三俣山荘付近にて 槍ケ岳、三俣山荘付近にて 同室だった東京の8人衆からは、楽しい山歩きのこぼれ話を聞かせてもらった。平均年齢60才とか、男5女3で明日は笠ケ岳方面に向かうとか。 戻り |
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