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三本槍岳(那須)

山行日
    2007年6月2日   晴れのち曇り   単独

コース 概略図はこちら
    北温泉駐車場→(車道)→展望台(那須高原有料道路)→展望台分岐(殺生石-牛ケ首)→牛ケ首→日の出平→
    牛ケ首→峰の茶屋避難小屋→北温泉分岐→三本槍岳→北温泉分岐→北温泉→北温泉駐車場

 那須の山もそろそろシャクナゲ、シロヤシオ、ミネザクラの花が適期と思い出かける。那須高原有料道路の大丸温泉から北温泉に入り駐車場を4:10出発。車道を歩いて戻り、4:40スキー場入口まで下り、殺生石-牛ケ首へ出る登山道を探す。しかし、踏跡を辿ると、また道路に出てしまい、仕方なく殺生石から入ることにしてそのまま下ると、展望台に出た、5:08。そこの案内板を見ると、ここからも山道を下って、殺生石-牛ケ首のルートに出られる。

 ここも、谷へ下りそうな踏跡があったが、見渡して道標で確認する。急坂をジグザグ下って、沢を渡り登り返すと道標があった、5:22。道標には殺生石は書いてあったが、牛ケ首はなく、濃い踏跡が沢に沿ってあったので歩くと、堰堤で行き止まった。堰堤を渡り左岸を探すが道は無い。戻って5:37、浄水場のヘンスに沿って50mほど殺生石方向に歩くと、やっと牛ケ首と書いた道標に出て、一安心、5:39。
  
   日の出、上空の雲を赤く染めた            茶臼岳、朝日岳に日が差す

  
  那須高原有料道路の展望台から茶臼岳、朝日岳    展望台の直ぐ下から右手に下る

 別荘地らしい所を通りかかると、犬が吠え始めた。その犬は放し飼いになっており、私に近づくや30〜50m先を歩き、案内をはじめた、牛ケ首4.4kmの所で止まれば直に戻ってくる、5:52。時々雑木林に入り、ガサゴソしてまた先を歩く。間もなく、当初予定のスキー場からの道を合わせる、6:15。この辺で気付いたら、もう案内犬はいなかった。

 ここから徐々に勾配を増し、ジグザグした道を抜けると、南月山が顔を出し、雑木林で満開のシロヤシオを見つけた。近くには那須野ケ原の案内板があったが、雑木の間から那須野ケ原は見えなかった。点々と咲くイワカガミがに気付くと、廃パイプの道に牛ケ首2kmの道標あり。
  
  浄水場の脇で、殺生石-牛ケ首の登山道に出る    先を行く案内犬?

  
 スキー場から入ればここに出た               道沿の雑木の中に満開のシロヤシオ

  
  イワカガミ、淡いピンク、後はシロヤシオの幼木        イワカガミ、濃いピンク

 次の案内板“噴気帯”が出てくると、南側の視界が開け、南月山の稜線と眼下の飯盛沢を見る、そして露天風呂だろうか、20、30m下に。間もなく平坦な湿地を渡り、7:00、飯盛温泉跡の案内板を一読。それらしい跡はあるが、廃パイプもそうだが見苦しいの一言。サンカヨウ、オオカメノキ、ムラサキヤシオの花が樹間に輝いていた。7,8人のグループに先をゆずってもらい、低木の樹林を抜けミネザクラ咲く茶臼岳山頂直下、南斜面に出て牛ケ首着、7:35。
  
   南月山の稜線を南に                   登山道のすぐ下に露天風呂だろうか?

  
   オオカメノキ、温泉跡を付近で               同、サンカヨウ、もうちょっとで開く

  
   先を行く7,8人のGrハイク               低木に変ると茶臼岳が顔を出す

  
                      満開のミネザクラ、この辺に小屋があったのだろうか?

 峰の茶屋経由で来られたのか、先客20人あまり、噴煙あげる真っ黒い巨体、と対照的な点々と咲くミネザクラに感動の様子だった。しかし、ミネザクラは何となくさえない、開き始めたばっかりで全体が茶っぽいている。スケールの大きい眺望を堪能し、日の出平へ向う。ちょっと下った場所では、5分咲き程度、4,5人三脚を据えて構えのスタイル、横から失敬して茶臼岳とミネザクラをカメラに、7:55日の出平着、小休止。
  
 牛ケ首から茶臼岳                    同、日の出平

  
  同、会津の山、左が駒ヶ岳                   同、流石山、大倉山方面


【ミネザクラと茶臼岳、牛ケ首〜日の出平】
  

  

  

  

  
    アカバナエンレイソウ                  タチツボスミレ

 日の出平、標高1786m、期待した付近のミネザクラは、まだほんの一部が咲き出した程度、登山道に面した一帯を探し、花の進んだ木を見つけてはカメラに。ここまで足を延ばす人は少ない、見渡しても3,4人がウロウロしているだけ、8:10日の出平を下る。
  
   やっと咲き出したミネザクラ、花の色と形      樹形も素晴らしい、己の人生を重ねる必要はないが、素晴らしい

  
  咲き始めたミネザクラと飯豊連峰遠望、日の出平付近で       同、アップ

 牛ケ首に戻って、先ほどのグループに会い、シャッターを頼まれる。茶臼岳の西側を巻き、峰の茶屋避難小屋へ、8:46。牛ケ首からここまで、30,50人に会う、土曜日で天気はまあまあ、となれば賑わうのは当然のようだ。ルートもあっちこっちから集まり、ここ五叉路で交差する。峰の茶屋を通過して、鎖場を伝って、朝日岳の肩へ、9:10。

           三本槍岳〜茶臼岳

【茶臼岳西側巻き道から茶臼岳】
  

  

  
  同、南月山から日の出平                  同、朝日岳方面

  
 同、峰の茶屋と朝日岳               峰の茶屋から登り返して朝日岳を撮る

  
  同、ポイントから茶臼岳                 朝日岳肩から熊見曽根

  
 同、朝日岳山頂、20人ほど見えた               茶臼岳に雲がかかった

 狭い山頂部に20数人、朝日岳はパスして熊見曽根を越え、清水平へ。この時期だと咲いているシャクナゲが全く見えない、蕾がつかなかったようである。またしても、花見が崩れた、9:43、帰路下る中の大倉尾根(北温泉)分岐点着。山腹を北側に巻いて、泥濘んだ道を下って、三本槍岳との鞍部へ。シャクナゲの木はあるが、蕾が見えず、ミネザクラも沢山自生しているが、こちらは数日は早いようだ、登り返して三本槍岳山頂着10:08、小休止。
  
 向う三本槍岳                         清水平

  
  清水平南から三本槍岳                   清水平北から三本槍岳、木道がかなり歪んでいる

  
 帰路下る中の大倉尾根は右手          例年ならシャクナゲの咲き乱れる鞍部から燧ケ岳と会津の山々遠望

  
  同、三本槍岳                        同、旭岳

  
  同、中の大倉尾根分岐点のピーク1880m       三本槍岳直下から茶臼岳方面

 山頂から見る旭岳は、天空を刺すような鋭さ、左の流石山〜大倉山方面の緩やかな稜線、これも対照的だ。甲子温泉から縦走してきた人達にも会う、那須連山最奥の山頂、本日はこれから賑わいそうだ、10:25山頂をあとにする。
  
  三本槍岳山頂だ                       山頂から流石山、大倉山方面

  
  同、北側の尾根と旭岳                 同、会津駒ヶ岳と会津の山々

 北温泉の分岐点に戻って、10:46、ガスのかかった茶臼と朝日岳を見ながら、中の大倉尾根を南東方向に下る。こちらからも沢山むかっている、満開に近いミネザクラとやっと逢った。真っ赤なアズマシャクナゲ、この周辺の方が蕾のつきが良い。ムラサキヤシオにも逢った、これも開花したばかり。赤面山方面の道を分け、修復された登山道を一直線に下って、緩やかなブナ林に入る。ネマガリダケを採取している人と会い、ヤブに入る。10本ほど採り、土産に。
  
                       中の大倉尾根のミネザクラ

  
                 中の大倉尾根のシャクナゲとムラサキヤシオ

  
          ブナ林を抜けるとシロヤシオの自生地

 シロヤシオの自生地まで下る、登山道は標高1450m付近で南に曲がり北温泉に向う。。福島県側から入ったゴンドラを利用した大勢の観光客が、長い列をつくっている。幸い対面なので気付いてくれる。シロヤシオも見頃を迎えている。この尾根のシロヤシオは太い木が林立している、ロープで柵が出来ているので上側は入れない、下側は急斜面で、これまた入れない。木が大きくて下から見上げ目に焼付けるだけだ。
  

  

  

  

  

 南側のロープウエイへの道を分けると人は閑散としてくる。柵もなくなり、沢側の傾斜も緩やかになる。ここからは、山菜採りが数人、ハイカー5,6人に会って、散り落ちた花ビラを踏んで、北温泉に下山、一登りして駐車場へ着く、12:50。これで本日の全行程終了、道が見つからなかったり、間違えたり、期待した日の出平のミネザクラは早すぎ、清水平付近のアズマシャクナゲはどうも? で、総所要時間は、8時間40分であった。またの機会にマイナス面を取り戻そう。

参考ページ:黒尾谷岳・南月山・茶臼岳(2004年5月25日)


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