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三ツ峠山・御坂山

山行日
    2007年12月6日   晴れ   単独

コース 概略図はこちら
    三ツ峠入口→三ツ峠登山口→三ツ峠山→御巣鷹山分岐→御巣鷹山→清八山→八丁山→天下茶屋分岐→御坂山→
    御坂峠→御坂トンネル入口→(旧道、御坂みち)→三ツ峠入口

 本山行も前回と同様、頓挫した山行の続編である。遡ること3年8ヶ月、本栖湖から稜線を辿り、三ツ峠から南に下り河口湖の駅まで3日間の縦走でスタートした(一日目二日目)。しかし、2日目、間違えて天下茶屋への東のルートを下ってしまい、踏み跡はそこでプッツンした。今回は逆コースからの繋ぎである。予報では穏やかな一日になりそうである、御坂トンネルを河口湖方面に抜け、左折旧道に入り4.4kmほど走ると三ツ峠入口がある、5:06出発する。真っ暗な舗装された林道を登山口へと歩く、5:25。ここから壊れたコンクリート舗装というか、ゴツゴツした石だらけの道となる、ヘッドランプを使用しているが、歩きにくい、中間地点のベンチ5:55、2つの山荘の分岐点で消灯、山頂のアンテナを撮る。日中は泥濘となるだろう、轍の凍った道を歩き、木無山と三ツ峠山荘の中間の尾根に出る、6:20。
  
  三ツ峠入口                        三ツ峠登山口

  
  尾根までの中間地点にあるベンチ            白々した空に三ツ峠山山頂部のアンテナを見る

 日の出時刻までに20分ほどありそうだ、雲が海面に沿ってなびいているが仕方ない。刻々と明るさを増すにつれ、富士山の様相が変化する、ファインダーと交互にニラメッコ。あっ、突然のように雲間に太陽を見る、そしてたなびく雲の上に昇る。薄い雲もあるようだ、くっきりした眺めではないが、三ツ峠のご来光は40年ぶりぐらいだろう。
  
  木無山と三ツ峠山荘の中間の尾根に出る       日の出にはちょっと時間がありそう、茜に染まった東の空

【日の出前の富士山】
  





  

  

  
          ツルウメモドキが低木に絡んでいる、まだ実がはたけていない


  
  刻々と日の出が迫る                    富士吉田市を眼下に見る

  
                       雲間から突然のように日が昇る

【日の出と明けゆく霊峰富士】
  

  

  



 弱い光は山荘を染め、入口のガラスに富士の姿を映す。6:50、山荘の間の広場へ移動、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳を遠望する、素晴らしい。そして、立止まっては、眺望に感動し、凍てつくような寒風の中、急登して山頂へ。
  
 入口のガラスに富士の姿を映す三ツ峠山荘        三ツ峠山の山頂部

【三ツ峠山荘と四季楽園の間の広場付近からの眺望】

    南アルプスと御坂山塊


   北アルプスと八ヶ岳遠望

  

  




 時間と共に富士山が青空にくっきりと裾野をなびかせ、微笑む。しかし、冷たい風が肌を刺す、腰を据えて楽しみたいところであるが、早々に引上げる、7:20。

【三ツ峠山山頂の眺望】
  
   三ツ峠山頂でマイザック                 山頂の三角点




    左南アルプス、右北アルプス


  富士山、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳、中央に御坂山、手前左木無山、間に2山荘、右御巣鷹山

  
   赤石岳&荒川岳                      白峰三山

  
   北アルプスと八ヶ岳                     御巣鷹山


   南アルプス、手前御坂山塊

 御巣鷹山分岐点まで戻り、オフロード車兼用の路を歩いて御巣鷹山へ。
  
  御巣鷹山分岐点                      御巣鷹山への道、オフロード車兼用

  
  山頂手前の平坦な草原                  御巣鷹山山頂部のアンテナ


   山頂西側から南アルプス、大分クッキリしてきた

山頂から広葉樹の間を、下る、下る、320〜330m、そして小さなアップダウンを繰り返し、8:30鉄塔に出る。左手には林道が行き止まっている。真南から急登し、左に御坂峠方面の道を分け、清八山山頂に立つ、9:00。
  
            広葉樹の間を大きく下り、アップダウンを繰り返す

  
  御巣鷹山から清八山までの半分ほど歩くと日が差し   樹間から富士山が見える

  
  振向けば御巣鷹山のシルエット             清八山の南鞍部の鉄塔

 分岐点付近には地ならしした平坦な地があり、植林したようだ、地形図で見ると、アンテナの記号があるから撤去跡だろうか。ここの山頂も素晴らしい眺望だ、富士山の裾野が南アルプスに連なっているように見える。北の秩父連峰と御坂山塊の間に細長く連なる街、ここから見ると灰色の蜂の巣状だ。9:20清八山を後にする。

    清八山直下御坂方面分岐から富士山〜南アルプス

  
                          清八山山頂
【清八山山頂から見る富士山】
  



  
  同、八ヶ岳                           荒川岳

  
  白峰三山                           御坂山(左)と釈迦ケ岳(右)


   富士山〜南アルプス

  
  東側の本社ケ丸                      シルエットの御巣鷹山と三ツ峠山

 分岐点に戻り、南西方向に進み4,5回上り下りを繰り返し、女坂峠への道を右に分け、南に方向を変え、9:40八丁山着。ここから100mほど下ると、清八山手前で通過した鉄塔(大幡八丁峠と山地図に書いてある)の延長線上に出る、ここが八丁峠である、間に鉄塔が2基あり、ここまでわずかな距離である。峠の眺望はない。
  
 時々樹間から富士山を見る                 清八山を振り返る

  
 女坂峠への分岐                        八丁山から富士山

  
   南アルプスと釈迦ケ岳                  まだ逆光の御巣鷹山と三ツ峠山

  
  八丁峠                             奥が大幡八丁峠(清八山の南鞍部)

 登り返したピークから富士山を見て広葉樹林帯を西進する。再び富士山が顔を出すと、河口湖を右下に見る。絶景をしばらく眺めながら、細い点々とした岩場を歩く、気分爽快な尾根歩きである。見えなくなると、間もなく天下茶屋への(西)下山道分岐に着く、10:34。
  
  登り返したピークから富士山                 白峰三山

  
                       樹林帯の中をしばらく歩く

  
   八丁山方面の山並                     御坂山方面の山並

【富士山の眺望、P1498の先から天下茶屋の東下山道付近まで】
  

  



  



  

  



 ここで前回の山行とつながったが、ここで下っては時間がちょっと早い。予定を変更して御坂峠まで歩き、鎌倉往還の御坂路を下る。ブナの沢山自生する尾根をアップダウンを繰り返しながら、西進する、御坂山11:03-11:15。
  
  御巣鷹山と三ツ峠山                   天下茶屋分岐

  
   御巣鷹山と三ツ峠山                  分岐付近から富士山

  
   正面に御坂山                         河口湖と富士山


    橋が左に見える、河口湖と富士山

  
  ブナの樹林帯に入り、小さなアップダウンを繰り返す     平坦な広い山頂部の御坂山

  
  樹間に御巣鷹山と三ツ峠山                 富士山を広葉樹林の向こうに

  
   山頂から北西に進み                   P1591から南西に進み、黒岳(?)を樹間に見る

                  
                 大きなブナの木、上部で隣の木とドッキングしている?

  
 鉄塔付近から富士山                      同、八ヶ岳と北アルプス

  
 同、白峰三山                         黒岳方面

 山頂から北西に、P1591から南西に進み、鉄塔を過ぎると間もなく、P1571を南から巻くようにして下り、御坂峠に出る、11:38。ここから歴史街道と言われる御坂路に入る。笹の間を緩やかに下り、ジグザグを繰り返しながら、樹間に富士を仰ぎ下る。所々に石積みが見られ、深くいぐられた道は、出水によるものではなく、古人の手によって造られた歩き易い形かも知れない。勾配、形状とも、今でいう、人に優しい道なのである。何だか、落ち葉を踏みしめる音が、昔人のささやきに聞こえてくる。こんな雰囲気の山道だった、御坂トンネル入口着、12:23。
  
 御坂峠、御坂茶屋(営業?)                峠の道標

  
  御坂峠から富士山                     この道を下る、御坂路

  
  笹の間を緩やかに下る                   樹間に富士山を仰ぎ

  
 形状も石ころを端に避け、真中を柔らかくしたのかな    樹間から御巣鷹山と三ツ峠山

  
  積み上げた感じの岩石                  この根も幾百年旅人の声を聞いたことか

  
 下草の黄葉も優しい感じ                      峠道文化の森入口と書かれた木柱あり

  
  石仏一体、行き交う人を見守ったのか          こんな表示板も様になる路

  
  右手に御坂トンネル入口                  下れば河口湖、左に旧道を辿れば旧御坂トンネルに出る

  
  旧御坂トンネルの方向にあと4.4km            時々、富士山が見える

  
  真昼間、タヌキのお出ましです              富士山にモヤがかかってきた

  
   上空は真っ青、ツルウメモドキ              御巣鷹山のアンテナ

  
   次のカーブが出発点                   左、旧御坂トンネルへ、右三ツ峠登山口へ

 ここから舗装された旧道を歩き、出発点着13:29、総所要時間は8時間21分であった。天気が良く、初冬の富士山に感動し、3年8ヶ月の経った計画をつないで、オマケに歴史街道まで歩いた。全てラッキーの一日だった。会った人、四季楽園付近で1名、御坂峠とトンネル間で1名+ワンちゃんだけだった。
        富士山のスライドショー追加 2007/12/8


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