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編笠山・権現岳(八ヶ岳)

山行日
    2008年11月14日   晴れ   単独

コース
    観音平→押手川→編笠山→青年小屋→ギボシ→権現岳→三ツ頭→(八ヶ岳横断歩道)→観音平

【観音平→編笠山】  【編笠山→ギボシ→権現岳】  【権現岳→三ツ頭→観音平】

 ほぼ高気圧に被われ好天が期待できそうだとのこと、眺望の良い山を探すと、2005年10/25に歩いた権現岳が浮かんだ。南に位置するし、気温も高め、雪の心配はなさそうだ。下仁田ICからR254、R141、八ヶ岳高原ラインと走り観音平(標高1570m)へ、明るくなるのを待って5:55スタート。散策の道が縦横に走る(?)広葉樹の森を緩やかに進む。東の空は茜色に染まり間もなく日の出時刻を迎えるであろう。大きな岩が登山道に沿って並ぶ、いや溶岩流の跡に沿って登山道が造られたのだろう。木々はすっかり葉を落とし、樹間から南アルプスと富士山が見え隠れする。丁度山裾と東の山並みの交点から陽が昇った、林中は明るさを急激に増し、薄赤く染まった富士山に見入っていた、6:35雲海着。ここは標高1880m、富士見平からの道を合わせる。間もなくカラマツの林を抜けコメツガ、シラビソのうっそうとした森に入り、しばらく進むと押手川という苔むした岩に囲まれた平坦な場所に出る。案内板によると標高2100mで、昔ここを訪れた登山者が苔を手で押し探したら、冷たい水がコンコンと湧き出たとか、そこからこの名がつけられたとか、7:08着。ここからが辛抱の道だ、眺望がない急登がしばらく続く、大きな岩石が出て、上空が見えてくれば、ボチボチ枝間から山並みが現われ、あとは眺望を楽しみながら、編笠山山頂へはもうひと踏ん張りだ、8:12編笠山2524m着。
  
  日の出前の富士山                       日の出

  
                        薄っすらと赤みをおびた富士山

  
    山腹も朝日に染まる、三ツ頭?            山間も赤く

  
                               雲海と富士-1


   雲海と富士-1

  
   山間もすっかり明るくなって                雲海、1880m

  
                                雲海と富士-2


                雲海と富士-2

  
    カラマツの葉を踏みしめて                  コメツガ、シラビソの深い樹林帯へ

  
    押手川                      辛抱の樹林帯、青空がポッカリ見え

  
  大きな岩石の道に出れば                  眺望も開けてくる

  
     南アルプス主峰                          左から北岳、駒ケ岳、仙丈ケ岳

  
   鳳凰三山(左)と北岳                   富士山、雲海も切れつつ


               富士山と南アルプス

  
          枝目から富士山                   眼下の街が見えてきた

  
   南アルプス、北岳、駒ケ岳、仙丈ケ岳             南アルプス、鳳凰三山


    南アルプス、雄大な眺め

  
    中央アルプス                        秩父連峰、右手のピークが金峰山


    秩父連峰、富士山

  
    中央アルプスと御嶽山                    御嶽山

  
   編笠山山頂、富士山をバックに             編笠山山頂、赤岳、権現岳をバックに

 山頂部は噴石岩(?)を一面に敷き詰めたほぼ平坦な地形をしている。周辺はハイマツに被われ、360度眺望抜群な場所だ。東側に秩父連峰、南東に霊峰富士、南に南アルプス、南西に中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、西から北西にかけて北アルプスが延々と連なる。そして八ヶ岳は蓼科山から編笠山までほぼ全容を眺めることが出来る。年間を通して登山者の絶えることはないそうだ。朝食をとって8:30権現岳に向かう。

【編笠山山頂の眺望】    参考 山頂の展望図(カシミール3D使用)

     蓼科山、阿弥陀岳、中岳、赤岳、ギボシ、権現岳、三ツ頭

  
     蓼科山と横岳(蓼科)                 阿弥陀岳、中岳、赤岳

  
   阿弥陀岳、中岳、赤岳、ギボシ、権現岳          中岳、赤岳、ギボシ、権現岳

  
    天狗岳                            阿弥陀岳

  
   硫黄岳、横岳                            赤岳

  
      ギボシ                              権現岳


      北アルプス遠望


      穂高岳〜槍ケ岳遠望

  
     北アルプス南部                       立山、北アルプス北部

  
   御嶽山、乗鞍岳                         中央アルプス

  
    南アルプス                           秩父連峰


                 霊峰富士


     向かうギボシ、権現岳


【編笠山→ギボシ→権現岳】
  【権現岳→三ツ頭→観音平】  ページTOPへ

 山頂を発つと直ぐに樹林帯に入る、どうも2500m付近が森林限界のようだ、でも正面に鋭いギボシの山頂部を見せてくれる、そして権現岳の山頂部、阿弥陀岳、中岳、横岳、赤岳も現われる。青年小屋に近づくと樹林帯から抜け、大きな岩石を渡って進む、足元見て、上見て緊張と感動を同時に味わう山道である、8:52青年小屋着。テン場に一張、ハイカーのようだ。小屋は避難スペース以外は風雪対策をして戸締め、トイレもだ。富士山を眺め、権現岳を見上げ、その光景に気がはやる。ここからまた樹林帯に入るが、時々素晴らしい眺望が心身を励ましてくれる、行く手を見て、振り向いて、左右眺めての忙しい感動だ。ひと登りすると小ピークのノロシバに着く。ここが本日2番目の絶景ポイントである。ここから少々登り返して、ギボシの東側を巻くようにして、ガレ場、岩場、クサリ場を通過、ギボシの根っこに出る、チョコンと上ればギボシの山頂である、9:53-10:00小休止。ここも何とも表現できない素晴らしいポイントだ、優劣つけがたい本日3番目のビューポイント。高度がプラスされて一味、二味も変える。
  
   山頂の道標                         ギボシを眺めながら樹林帯を下る


           ギボシと権現岳(右)

  
    赤岳が左に                         阿弥陀岳も現われる


                阿弥陀岳、中岳、横岳、赤岳、ギボシ、権現岳 


     ギボシ、権現岳と青年小屋


               阿弥陀岳、ギボシ、権現岳、三ツ頭

  
     青年小屋から編笠山                   青年小屋前の道標、標高2380mとある


             青年小屋前から富士山


                  青年小屋前からギボシ、権現岳

  
   登り返して編笠山と青年小屋                同、林立するシラビソと富士山

  
    同、穂高岳〜槍ケ岳                      同、御嶽山


  同、西岳2398mと乗鞍岳遠望、一番左に白山が見えている


【ノロシバ付近からの眺望】
  
                    編笠山の左に南アルプス、右に恵那山と中央アルプスを遠望する


                 編笠山の左に南アルプス、右に恵那山と中央アルプスを遠望する

  
   中央アルプスと御嶽山                     富士山


    立山〜白馬岳


    富士山、南アルプス、北アルプス遠望、手前は編笠山、西岳と一番右に蓼科山

  
   ギボシ手前のピークと奥ギボシ、右権現岳       編笠山と南アルプス

  
  ギボシ手前のピークを右に巻いてノロシバを見る      崩落した岩場のバックに蓼科山

  
     ガレ場を登り                        マークを拾って高度を稼ぐ


    ちょっと一息、編笠山と南アルプス、中央アルプス、手前の地肌露出場所がノロシバ

  
   最初のクサリ場(上部から撮る)             本日の最高峰権現岳


        1本目のクサリを越えた所からギボシと権現岳

  
              ギボシ                          権現岳

  
      ハイマツの陰に雪が少々残っていた         一番長い3番目のクサリ場

  
  ギボシの枝道合流点から権現小屋と権現岳         同、阿弥陀岳、硫黄岳、横岳、赤岳


【ギボシからの眺望】
  
     ギボシ山頂                       山頂から権現岳


        同、ノロシバ、編笠山と甲斐駒ケ岳、右奥が中央アルプス


    同、蓼科山、阿弥陀岳、硫黄岳、横岳、赤岳


         同、阿弥陀岳、硫黄岳、横岳、赤岳、権現岳、三ツ頭

 ギボシを下り軽く登り返しながら権現小屋脇を通り、八ヶ岳の主峰赤岳へ向かうルートを肩で分け権現岳山頂2715mに到着する、10:15。山頂の岩に腰掛けて、パノラマに見入る。誰もいない山頂、冷たい風だけが吹き抜けるが本日第4番目の絶景に尻がなかなか動かない。やっと降りて岩場で小休止、こちらに向かってくる本日初めて会う人、10:40山頂をあとにする。
  
   鞍部から権現岳                      赤岳、権現岳に続く登山道

  
 権現岳の肩から 阿弥陀岳、硫黄岳、横岳、赤岳       肩の道標と権現岳山頂の岩峰と富士山

  
   山頂の岩峰                        山頂と鉄剣

【天辺の岩からの眺望】   参考 山頂の展望図(カシミール3D使用)

   三ツ頭と富士山、右が山頂の鉄剣


        阿弥陀岳、硫黄岳、横岳、赤岳

  
     蓼科山と頚城山塊遠望                      ギボシと北アルプス南部遠望

  
            御嶽山                        中央アルプス

  
    南アルプス                        秩父連峰


    赤岳の右手遠方に至仏山、上州武尊山、日光白根山、皇海山、男体山遠望


     南アルプスと編笠山


               ギボシ(左)と着たアルプス穂高岳〜槍ケ岳の峰


                 富士山



【権現岳→三ツ頭→観音平】 【編笠山→ギボシ→権現岳】  ページTOPへ

 山頂から天女山方向に下る、鞍部で権現岳と赤岳を眺め、三ツ頭へ11:16、権現岳とここまでの間で4人会った。この先で小泉方面へ下る道に入る。振り向いては歩いてきた山並みの変化を眺めカメラを向ける、木戸口12:00、ヘリポート12:14、笹すべり12:26、延命水分岐12:45、カラマツ林を更に下り12:52八ヶ岳横断歩道に出て小休止10分、小さいアップダウンを楽しみながら13:25観音平到着。
  
      富士山を眺めながら岩陰で休憩            三ツ頭方面から一人

  
    山頂東側の祠                      砂礫に道を三ツ頭方面に下る

  
   小ピーク、三ツ頭、富士山が一直線に並ぶ       遠のいていく権現岳

  
   小ピークにまた1人                     権現山頂部は形を変えていく

  
               主峰赤岳の急峻な山頂部、小ピークとの鞍部で


            同、権現岳と赤岳


            小ピーク付近から権現岳、阿弥陀岳、中岳、赤岳

  
       同、権現岳、阿弥陀岳、中岳           同、阿弥陀岳、中岳、赤岳

  
                               三ツ頭山頂


              権現岳、阿弥陀岳、中岳、赤岳、三ツ頭山頂にて

  
    同、富士山                        同、南アルプスと木戸口のピーク(?)

  
   観音平方面の分岐点                    ここから眺める富士も良し

  
   樹林帯の手前から編笠山、西岳             同、富士山

  
     明るい樹林帯の道、霜解けでぬかるんでいた    南アルプス、所々で眺望あり


           南アルプスと富士山

  
   富士山を眺め                      ほどなく一帯の立ち枯れした斜面に出る、編笠山

  
   ノロシバ、ギボシ、権現岳                  ノロシバ、ギボシ


         ノロシバ、ギボシ、権現岳、三ツ頭

  
    編笠山                    ちょっと登り返して木戸口、2240m

  
                           同付近から編笠山と権現岳

  
   ハクサンシャクナゲの小群落を抜ける            同所から富士山

  
    ヘリポートと書かれた場所から富士山、この付近からカラマツが点々と(人工林)

  
    同、秩父連峰                      金峰山と重なる瑞牆山

  
 笹すべりというカラマツ林                   延命水分岐

  
   メギノキの実                         八ヶ岳横断歩道に出る

  
   八ヶ岳横断歩道                     所々に紅葉の残り

  
       小さいアップダウンが連続する道         マユミの実

  
                     一周して観音平から南アルプイスと富士山

 総所要時間は、7時間30分、天候に恵まれ眺望を楽しめた山行であった。編笠山から白山、権現岳から至仏山が見えたのには驚いた、今日の天気は素晴らしかった、11月も半ばなのに、比較的暖かい一日であった。直線距離でおよそ、編笠-白山は145km、権現-至仏は128kmである。このコースは今回で3回目、1回目6時間50分、2回目7時間18分、時間が徐々に延びてくるのは楽しみ方の変化だろうか、それとも・・・・。

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