平成二十年五月二十四日     Before  写真集目次へ  Next


 ヶ月ぶりに大岩山へ連れてってもらいました。山はすっかり葉が茂って遠くが見えなくなっていました。大岩山の南を目指して、桧の森を通り、雑木林を抜け稜線にでました。

「お父さん、大分登ってきましたね」



「もう少しで大きな岩の上だよ、ガンバレ!」



「ハーッ、ハーッ、やっと着いた、ぼくヘトヘトです」



「休憩してます、お父さんを力いっぱい引っ張りながら来たでしょ、疲れました」



「でも、山っていいですね、ぼく大好きです」



「水をたくさん飲みましたよ、もう大丈夫です」



「ここから大岩山の山頂が見えるんですよ、今日は霞がかかっていますので遠そうに見えます」



しばらく休んで大岩山の方向に進みました。「お父さんはどこへ行ったんだろう、あっ! 来た来た」



少し下って平らな所にでました。「また、山の中へ入って行っちゃいました」アブラツツジ、アマドコロ、ウルシなどが咲いていたそうです。


  
   アブラツツジ                         アマドコロ

「また行ってしまいました、ぼくをこんな所にしばって」



「おとうさん、早く行きましょう」



「早く!、早く!、やっと来た」



「お父さん、お水ください」



「ああ、おいしかった」



「進みましょうか」



「ぼくも山の中へ入りたいなあ」、「いいよ、ダニをつけてくるなよ」


「いいなあ」



「あっちもいいなあ」



「この辺の見えるところで遊んでいな」、「ハーイ、♪



ここから、しばらく歩いて大岩山の山頂に到着しました。また水をもらって、お母さんが作ってくれた玉子焼きを食べました。



「一休みです」



「気持ちがいいですね」



「お父さん、誰か来ますよ」、「そうか、今日は土曜日だからな」



「どこかのおじさんだ」



ぼくの頭を撫でて、行道山の方へ行ってしまいました。



「忠治、もう帰ろうか」、「こっちへ行きましょう」、「駄目だなあ、道を歩いてだよ」



少し下ると斜面の岩の所に何かが動いてました。「お父さん、あそこに何かいるよ」



「行ってもいい」、「いいよ」



早速降りて行って、掘りはじめました。沢山掘ってしまいました。でも、何もいませんでした。お父さんは、「野ねずみでもいたのかな」、と言ってました。
  

  

  

  


「忠治、良くやった、エライ! もうお終いにしよう」



土をはらってもらって、登山道を下り、車に戻りました。山の中を歩くのっていいですね。ぼくは暑さに弱いのですが、山で運動した暑さは、お水を飲んで少し休めば、また元気が出ちゃいます。ああ、楽しかった、また連れて来てもらおう。



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