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谷川岳
  
山行日
    2004年11月9日   晴れ    単独

コース
    R291マチガ沢駐車場→(巌剛新道)→西黒尾根ガレ沢の頭→トマノ耳→オキノ耳→奥の院→
    オキノ耳→トマノ耳→西黒尾根ガレ沢の頭→(西黒尾根)→西黒尾根登山口→R291マチガ沢駐車場

 本州付近は高気圧に被われ晴天の予報に、気持ちは早くも山へ向かう。那須にしようか、秩父にしようか、考えていると、今年は谷川岳を歩いてない。谷川岳ならば、雪も少しはあり、初冬の山を楽しめるだろう、と出かけた。アイゼン持って、ピッケルも念のため積んだ。5:00にマチガ沢の駐車場に着いたが車なし、2台通過していったが、多分写真のマニアだろう。6:02、明るくなるのをまって出発する、駐車場には、“地震のため落石のおそれあり、注意”の看板あり。石ころと泥濘の急登ではじまり、高度を稼ぐ、対岸にそびえるずっしりした山容、朝日岳が枝間に顔を出す。この位置からは、白毛門山が一際大きく、笠ケ岳がその奥に、更に奥まって朝日岳の山頂部が見える。急速に明るさを増し、切立った谷川岳主峰の岩峰を赤く染めた。照らされた岩場は、見る見る広がり、赤からオレンジへと色合いを変えていく。朝日岳も薄い雲の間から日が指し、刻まれた深い谷を現す、6:42第一展望台着、小休止。
  
 朝日岳、左から笠ケ岳、朝日岳、白毛門山      谷川岳主稜線

  
 朝日岳、左から笠ケ岳、朝日岳、白毛門山      谷川岳主稜線

  
  朝日岳、左から笠ケ岳、朝日岳、白毛門山      谷川岳主稜線

 ダケカンバ、ブナの大きい株が点々と現れる、すでに葉を落としているが、葉を残して芽を包んだブナも見受けられる。枯れ葉を敷き詰めたような登山道は、要注意である。僅かに残る緑は、アズマシャクナゲとイヌツゲ、イワウチワなどである。山腹を巻くようにジグザグに登り、ガレた沢を渡り、鎖場、ハシゴを通過する、7:24。東の方向に、燧ケ岳と至仏山の山塊が雲上に霞む。変化していく光景に見入り、立ち止まる回数は増す。朝日岳から清水峠、七ツ小屋山、と谷川岳が繋がって見えると、もう西黒尾根である、7:42。
  
                       山頂部を見ながら高度を上げて行く

  
                       山頂部を見ながら高度を上げて行く

  
  ガレた沢を渡り                      鎖場を通過する

  
    朝日岳の雄姿                      西黒尾根はもうすぐ

  
  清水峠の向こうに巻機山が霞む             西黒尾根ガレ沢の頭

 遮られていた南方向の視界が開け、天神尾根を霞みの中に眺望する。日光白根山、上州武尊山もボーッと姿を現す。その様相は、振向くたびに鮮明さを増していく。遠近、変化して行く山容を楽しみながら、、危なっかしい岩場を過ぎる所で、南西の展望が開け、赤城山、子持山、十二ケ岳、榛名山を遠望する、ザンゲ岩道標8:38。
  
 朝日岳もクッキリした姿に                 谷川岳山頂部が青空の下、すぐに到着しそう

  
    天神尾根                         燧ケ岳、至仏山、小至仏山、笠ケ岳遠望

  
 ザンゲ岩の道標                       噴煙を大きくなびかせる浅間山を遠望

  
 日光白根山、上州武尊山、皇海山遠望         俎ー、左遠方に浅間山

 ザンゲ岩から僅かに登ると、突然ニョキッと俎ーが現れる(多分?)。俎ーは西へ延びる主稜線のオジカ沢ノ頭から南に延びるマナイタグラ尾根の1000mぐらいの所にある。岩峰だろうか、薄っぺらな見事な山容である。間もなく天神尾根に合流し山頂に着く、トマノ耳着8:53。多少霞みがかかっているものの、平均して80kmぐらいまで、北方向の視界は30,40km、遠望できたようである、9:05オキノ耳に向かう。
  
 トマノ耳1963.2m、一等三角点              オジカ沢ノ頭と西へ延びる主稜線、左はマナイタグラ尾根


  燧ケ岳、至仏山、笠ケ岳、   日光白根山、上州武尊山、皇海山の山塊遠望


  オジカ沢ノ頭と西へ延びる主稜線、万太郎山、仙ノ倉山、左はマナイタグラ尾根、右手遠方に苗場山

  
 谷川岳最高峰オキノ耳1977mと一ノ倉岳、茂倉岳(左)      朝日岳

  
燧ケ岳、至仏山、笠ケ岳遠望                日光白根山、上州武尊山遠望

  
  左がトマノ耳                     オキノ耳

 ダンダンと霞みがとれ、遠望する稜線も幾分クッキリしてきたようだ。どうしても南方向は逆光になり、霞んでしまう、9:14オキノ耳着。ここも360°すばらしい展望である、茂倉岳から時計回りで、一ノ倉岳、下に峰が下がって蓬小屋、七ツ小屋山、一段と下がって清水峠、奥には巻機山、右に朝日岳、平ケ岳、会津駒ケ岳、燧ケ岳、笠ケ岳、日光連山、日光白根山、錫ケ岳、そしてここから目立つ皇海山、袈裟丸連峰へ、手前に上州武尊山の峰。更に南へ目を転じれば赤城山の山塊、子持山、十二ケ岳、その奥に榛名山の山塊、妙義山、浅間山と続き、西に延びる谷川岳の稜線、万太郎山。仙ノ倉山、奥に四阿山、苗場山で一巡する。今日は、富士山が見えないのが残念である、奥の院に向かう。
  
 オキノ耳1977m                    西へ延びる谷川岳の稜線、万太郎山、仙ノ倉山へと


 朝日岳全容と燧ケ岳、至仏山、日光連山、上州武尊山遠望


  袈裟連峰、赤城山、子持山、十二ケ岳、榛名山方向にたなびく浅間山の噴煙、中央がトマの耳

  
  俎ーと浅間山遠望                   奥の院と一ノ倉岳、茂倉岳(左)

  
 オキノ耳(左)とトマノ耳(右ピーク)            日光連山、上州武尊山遠望

 9:35、奥の院着、道標の後に、“谷川温泉に祀られている富士浅間神社の奥の院”、と書かれていた。一ノ倉岳、茂倉岳を眺望し引き返す。9:45〜9:55オキノ耳、10:05トマノ耳、天神尾根と分かれたところで小休止、10:30ザンゲ岩、ここで本日はじめて夫婦に会う、「ラッキーですね」、「そうですね、すばらしい展望が待ってますよ」、11:07、ガレ沢の頭着。
  
一ノ倉岳、茂倉岳(左)                   奥の院

  
 西黒尾根                           巻機山遠望(真中のピーク)


  七ツ小屋山、清水峠、朝日岳、と平ケ岳、会津駒ケ岳遠望


  谷川岳山頂部の岩稜

 ここからちょっと登った所に、ラクダの背というピークがある、ここから眺める山頂部の展望が素晴らしい。じっくりと歩いて来たルートを目で追う。11:37、鎖場を過ぎてダケカンバとブナの樹林帯に入る。樹間から変化して行く山容を見ながら、しばし佇む、幾度となく。12:10、次の小高いピークに出る、土合駅1時間、谷川岳山頂3時間の道標あり。

   谷川岳山頂部から清水峠付近まで


  谷川岳山頂部岩稜

  
     朝日岳                      谷川岳山頂部岩稜

  
       鎖場                         鎖場

  
 樹間から朝日岳                       同じく谷川岳山頂部

  
 樹間から朝日岳                       同じく谷川岳山頂部

 間もなく急激に斜面を下り、12:25、JRの鉄塔下へ、ここで道標はないが左右に道は分かれる。左は、マチガ沢に近い方向に、右はロープウエイ駅に近い方向である。左にルートをとって、急斜面を下る、12:34国道291号線へ。といってもこの国道は酷道に近い、狭い、行止り、冬季閉鎖、完全閉鎖の話も・・・・。12:47、マチガ沢駐車場着。総所要時間は、6時間32分であった、雪は期待はずれだったが、天気は上々眺望は抜群、温かく、というより暑った。下山するまでに会った人は、ザンゲ岩で2名、他1名で、シーズンオフの静かすぎる谷川岳であった。



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