山行日
2008年12月1日 晴れ 単独
コース
裂石→丸川峠→大菩薩嶺→大菩薩峠→石丸峠→小金沢山→牛奥ノ雁ケ腹摺山→黒岳→湯ノ沢峠→やまと天目山温泉
先日赤城山から富士山を見ていたら、いつもの発作的症状が出てきた。好天を待った、列島が高気圧に被われる12月1日だ。三ツ峠と大菩薩、選択に悩んだが、昨年歩いてない大菩薩連嶺の一部とした。鶏冠山〜滝子山までの日帰り縦走が予定にあったが、今回は日が短いので短縮版とした。裂石の奥、ゲートの手前の駐車場3:00出発、真っ暗闇の中、崩壊した林道を20分ほど進み山中に入り、下に塩山の街の灯を見ながら急登する。甲府の日の出が6時36分、雷岩から早朝の富士山を眺めようと時間設定した。大きな岩の間を抜け、緩やかになると丸川峠(丸川荘)に出る、4:25。ここを発つと、小ピークを北側にトラバースして進む。雪が点々と現われ徐々に増し、連続し、凍結している。谷側の様相は分からないが、アイゼンをつけるのも億劫、ゆっくり慎重に歩く、直下でジグザグに進むが、コーナーで踏み跡を探すのが一苦労、5:50大菩薩嶺2056.9m着。ここは眺望がない、でも木々の間から見ると東の空は茜色に染まっていた。
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丸川峠、富士山を背に写真? 凍結した雪道
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大菩薩嶺山頂 樹間から茜色の空が見える
ここで、アイゼンをつけて林間を下り、雷岩へ6:10、日の出前の富士山と南アルプスを、上日川ダムと高圧線の鉄塔を気にしつつ撮る。寒い、手が痛い、少し下って日の出も見える場所へ移動、薄い水平線に沿った雲間からご来光、一級の輝きではなかったが、一刻一刻の変化に、毎度のことであるが、感動する。露岩と凍結した少々の雪、アイゼンをつけたまま歩く、標高2000mの神部でこの尾根にも陽がさす、避難小屋のある賽ノ河原6:57。ここからわずかに登ると親不知ノ頭、下って大菩薩峠7:12。
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日の出前の富士山、雷岩から
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同、
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日の出前の南アルプス、雷岩から 画像クリック拡大
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同、上河内岳、聖岳、赤石岳、荒川岳 同、北岳、仙丈ケ岳、駒ケ岳
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雷岩付近から日の出
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富士山、朝日を浴びて、神部岩付近から
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同、
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同、
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同、南アルプス
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赤く染まった雷岩 標高2000m、神部岩
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富士山、朝日を浴びて、神部岩付近から
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同、乗鞍岳、八ヶ岳南部と金峰山 同、八ヶ岳南部と金峰山
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賽ノ河原から雷岩 賽ノ河原から親不知ノ頭
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大菩薩峠付近から富士山
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大菩薩峠 熊沢山の北側斜面
ここから熊沢山の北側斜面に取り付く、登山道はコチコチに凍っている。南に回り込むと暖かいこと、その差は10℃はあるだろう。3つほどあるコブの下を巻いて笹の間の凹んだ道を下って石丸峠に出る、7:36。ここで上日川峠方面に分岐、わずかに進むと牛ノ寝通り分岐している、一登りして緩やかに下ると狼平という笹の原7:56、広々とした空間と眺望に小休止。ザクザクと雪を踏みしめて林間を進むとパッと開けたと思うと小金沢の山頂2014.3mであった、8:33−8:53。
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熊沢山南の登山道から富士山
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同、
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向かう小金沢山と富士山
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同、
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石丸峠から富士山
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熊沢山の東面 牛ノ寝通り分岐
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狼平付近から南アルプス 同、上河内岳、聖岳、赤石岳、荒川岳
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同、塩見岳、北岳、間ノ岳、北岳 同、仙丈ケ岳、駒ケ岳
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同、乗鞍岳 同、八ヶ岳南部
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狼平 小金沢山の北面
ここの山頂は西〜北は樹林に囲まれているが、富士山の眺望が素晴らしい。ゆったりとした牛奥ノ雁ケ腹摺山への尾根、シラビソとコメツガ、広葉樹の混生林に覆われている、その南に御坂山塊を介して富士山が大きく裾野を左右対称に延ばしている。北方向から見る富士山頂部の形、深く刻まれた数知れぬ沢、富士山のビューポイントは無数あれど、雪をほどほどに頂いたこの光景に魅了する。小さいふわふわした雲が遊んでいたら動的な光景となって最高なのだが、そう欲ばってはかわいそう。北側に秩父連峰が連なっているが、雲取山と飛竜山の間に日光白根山、今日の天気は良いのだなあ。
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小金沢山山頂から富士山
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同、
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同、
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同、日光白根山
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牛奥ノ雁ケ腹摺山への道 鞍部付近から南アルプス 画像クリック拡大
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向かう牛奥ノ雁ケ腹摺山と富士山
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同、
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同、
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同、
緩やかに下り、登り返すと、これかな? ちがう、これかな? を繰り返す、一番奥に牛奥ノ雁ケ腹摺山、標高約2000m、9:30−9:45。ここの富士山も小金沢山の山頂と優劣つけ難い、富士山から南アルプスまでの一望が素晴らしい。
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牛奥ノ雁ケ腹摺山山頂
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牛奥ノ雁ケ腹摺山山頂から富士山
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同、
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同、画像クリック拡大
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同、南アルプス 同、上河内岳、聖岳、赤石岳、荒川岳
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同、塩見岳、北岳、間ノ岳、北岳 同、北岳、仙丈ケ岳、駒ケ岳
山頂を南に150mほど下ると笹の原に出る、針葉樹と広葉樹の間から富士山を眺められる、広葉樹の樹形が何とも言えない良い感じ、御坂山塊には多々あるが、この尾根筋では珍しいと思う。川胡桃沢ノ頭10:08、眺望のない樹林帯の中をを登り返して、大峠の道を合わせると間もなく黒岳山頂である、10:35。
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笹原から富士山
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同
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川胡桃沢ノ頭から富士山
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同、南アルプス
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大峠分岐 黒岳山頂
南に針葉樹の樹林帯を下ると鞍部でやまなしの森林100、黒岳の広葉樹林と書かれた案内板を見る。雪と落ち葉のなす樹常、青空に競うような木々、一見の価値あり。少々登って白谷ケ丸に出る、10:50。大きな花崗岩が草原にゴロゴロしている、この間から大蔵高丸(手前)とハマイバ丸(奥)と富士山を望む、これも素晴らしいの一語。ここを最後に富士山が隠れてしまう、湯ノ沢峠着11:16−25。
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南に下った鞍部、やまなしの森林100、黒岳の広葉樹林
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白谷ケ丸より富士山
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同、
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同、
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同、八ヶ岳、金峰 同、乗鞍岳
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大蔵高丸(手前)とハマイバ丸(奥)と富士山
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同、
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今回の富士山はこれまで 笹道を下ると
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湯ノ沢峠 焼山沢に沿ってやまと天目山温泉へ下る
アイゼンをはずしてノーマル、焼山沢に沿って右岸左岸を行ったり来たり、凍結ヶ所も徐々になくなり快適に下る、11:50作業道終点着、12:00舗装された道路にでる。時々通過する大型車に気を使いながら13:00予定のやまと天目山温泉バス停着、累積標高差約1800m、総所要時間は丁度10時間であった。予定より30分早かったのでバスを1時間待った、一風呂薦められたが着替えがないのでパス。今日は、久しぶりに良い富士山を眺めて満足できる山行であった。
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