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平標山
山行日
    2015年5月24日   ほぼ晴れ   2名  

コース 概略図はこちら
    三国トンネル新潟側→三国峠→三国山→三角山大源太山→黒金山→大源太山→大源太山分岐
    平標山→仙ノ倉山→平標山→松手山→平標山登山口駐車場


 相互リンクしている奥利根山歩きのtomoさんからの誘いで、平標山に出かける。車を2台使い、一台を下山口の元橋のPへ、5:49三国トンネル新潟側を出発、旧三国街道を歩く、沢筋にはまだ雪渓が残るが、道端にはスミレが2,3種、ニリンソウが群落をつくっていた。一汗かいて見上げれば林間にオオカメノキ、シウリザクラの白い花、間もなく高木から抜け三国峠着、6:27。
  
  三国トンネル新潟県側の駐車スペースを出発       旧三国街道入口の石神

  
                歩きだして間もなく、ニリンソウの群生地を抜ける

  
 三国権現御神水、岩の間から湧いている             雪渓が沢沿いに残る

  
     上空が見え、鉄塔が見えると、                三国峠到着

  
  奥の方に、石仏かな?                        顔がツルツルで・・・

 峠から新潟・群馬の県境に沿って灌木の間を進む、振り返ると三国権現は下の方に小さく、西方には稲包山、キワノ平ノ頭が現れる。北西方向には、大分雪の残る苗場山が特徴ある雄姿を覗かせる。山頂の巻き道を分けると間もなく開花間もないシラネアオイが迎えてくれた、7:11三国山着。一望するも、群馬県側は雲多く、浅間山が微かに見える程度。山頂は緑に覆われ、斜面には無数の雪崩た跡があり、点々と真っ赤に見えるムラサキヤシオの花、足元には東方向の薮に立ち入るな、とバッテンに置かれた枯れ枝、意通ずるところあり。
  
                             急斜面の連続

  
  振り返ると峠は下方に、西に稲包山               西北には苗場山見える

  
                  巻道を左に分け、傾斜した木段を進むと

  
     左下に浅貝と苗場山見えてくると              三国山山頂に出る

 灌木の間を少々下ると正面に平標と仙ノ倉の山並、足元には古い道標が置かれている、巻き道の合流点だ。軽く登り返して小ピークへ、三国山より若干低い感じがするが、谷川連峰の眺望は良い。目指す大源太山&黒金山が手前に、左奥に平標山&仙ノ倉山、右奥には谷川岳本峰が頭を出している。下って、大源太山分岐点までには小さいピークを4つ5つ、足元にはイワナシ、イワカガミ、キスミレ、ショウジョウバカマが、薮の中にはタムシバ、アズマシャクナゲ、ムラサキヤシオ、オオカメノキの花、紅白、新緑に映える登山道。時々笹の斜面に、薄紫色の大輪シラネアオイが目を奪う、8:43三角山着。
  
  進行方向に平標山と仙ノ倉山                   巻道の合流点


 次の小ピークからの展望  画像クリック拡大    平標山〜小出俣山


   オオカメノキとムラサキヤシオ、背景に本日のコース

  
                小さくなった雪庇、目指す連峰&苗場山を展望

  
  平標山の家まで、3,4つ小ピークを越える           雪庇の残骸


   シラネアオイ、雪の消えたところから・・・・・

  
                     登山道を振り返ると、脇に雪庇が残っている


   しばらく、雪庇の上を歩く


  後ろに三国山と最初の小ピーク


 小ピークからの展望  画像クリック拡大    平標山〜小出俣山


    苗場山がくっきりと見えてきた


  アズマシャクナゲ山並を入れて

  
                              雪庇&尾根道

  
    三国山を振り返る                         近づいた三角山と大源太山


    色鮮やかなムラサキヤシオ


    (オオ)イワカガミ


   三角山山頂

 三角山を少し下って、雪渓上をショートカットして大源太山への登山道に出る。ダケカンバの森の黒白縞模様が、残雪と笹の緑に強調されてか、深山に小枝が舞う美中の美、絵になる光景だ。東方向に緩やかに進み、9:11大源太山着。

 三角山からの眺望  画像クリック拡大  目指す大源太山は目と鼻の先

  
                           軽く下って登り返すと


    ダケカンバの森が目を奪う、黒白の縞模様


   奥の平標山がきいているかな、思わず佇む森の中

  
    緩やかに最奥まで進むと                   大源太山山頂

 大源太山から眺める谷川連峰の眺望は良いが、深い南側の谷が見えたらサイコーなんだけど。登れる木はないし、写真で見るだけでも、となるとドローンてことになるのかな。さて、今日は、この先、1684mの黒金山まで足を延ばす、tomoさんは大源太山の肩のような場所だという、それに期待する花が見えたら言うことなし。雪渓の残る道を渋沢を見下ろしながら緩やかに下る。北側の笹穴沢はブッシュで覗けない。確かに、アズマシャクナゲもあった、谷川連峰を背景に眺められたが、ここもドローンの世界だ、9:56黒金山着。黒金山の山頂から雪渓を回り込んだら、ビックリ、男性が一人、バードウオッチングかな、無線で交信しながら、望遠鏡を覗いていた、これにはマイッタ、マイッタ、10:33大源太山、10:49大源太山分岐点着。。

 大源太山山頂の眺望  画像クリック拡大   右はミネザクラの葉


   平標山


    仙ノ倉山


   エビス大黒ノ頭と右が万太郎山


  小出俣山と奥に薄く武尊山

  
   ザックをデボして黒金山に向かう                  雪庇も残るいい感じの尾根


 平標山〜万太郎山  画像クリック拡大


   アズマシャクナゲと山並は谷川連峰仙ノ倉山


   アズマシャクナゲと山並は谷川連峰

  
                          上の写真とピッタンコかな


   アズマシャクナゲと山並は谷川連峰万太郎山

  
    緩やかに下って小高い山頂へ                   黒金山


 黒金山の眺望  画像クリック拡大


 黒金山の眺望   画像クリック拡大


       仙ノ倉山


   エビス大黒ノ頭


     万太郎山、奥に谷川岳


   奥に谷川岳


    小出俣山

  
                             大源太山に戻って

  
                            主稜線の大源太山の分岐点へ

 分岐点から涸れ沢を渡りトラバース気味に5分ほど歩くと、樹間から雄大な苗場山が出現する、しばし見入る。足元の高山植物も一斉に花を開いた感じ、イワナシ、ツバメオモト、イワカガミ、ショウジョウバカマ、ミツバツチグリ、シラネアオイ、ミツバオウレン、ウスバサイシンが競っていた。木々も負けまいと、オオカメノキ、ムラサキヤシオ、たむしば、アズマシャクナゲと緩やかなアップダウンの道に並ぶ。ふと、異様な感じに足を止める、登山道をはさみ右尾根筋は新緑、左は芽吹いたばかり、気象現象に影響するのか、吹き抜ける風が悪さするのか、ほんの一時のアンバランスの美しさを見た、11:45平標山ノ家着。

  分岐点から5分ほど進むと雄大な苗場山が青空に映る


 小ピークから目指す平標山&仙ノ倉山  画像クリック拡大

  
                      イヤー、なんとも、シャクナゲの道


 平標山&仙ノ倉山はもう近い  画像クリック拡大

   
    道を境に芽吹きの差、奥は平標山

  
                          ここを通り抜けると、平標山ノ家

 ぐるっと回って、ここからラストウオーク、長い木段が待っている。点々と咲く花に背を押され、一段一段、思い足を上げる。両列のシャクナゲの花がユラユラ、そよ風を送り込む、人声も楽しく聞こえる、平標山山頂へ、12:38着。

  ここからですと、平標山は丘のように見えますが・・・


   小屋からちょっと進むと湿原が左手に、


   ニョキニョキとショウジョウバカマが、タテヤマリンドウも一花咲いていた

  
  木段が足にくるが、あと平標山は一息                      辿ってきた大源太山、三国山


   こんなところを通り抜ける、tomoさん超スローダウン

  
                  残雪を踏んで、              いざ頂上

 ここまで来ると、お花畑が気になる。木段を一歩一歩下りながら、目を凝らす。ミネズオウ、ミヤマキンバイが今を盛りと、次にハクサンイチゲが開きそう、開いているよ、ここにもあそこにも。あった、ハクサンコザクラも開いている、点々と地を這うように葉と花が同時進行、初々しさにじっと見入る。色が地味なコメバツガザクラ、これはあっちこっちに、でも寒さがきいたのかな、茶色く変色したのが多い。チングルマを探す、葉が出たばっかりだ、これはまだまだだ、でも一花だけ開きかけたのを見つけた。鞍部から少々の上り、アズマシャクナゲとミネザクラの競演、見とれてさっぱり足が進まず。tomoさんは望遠、接写とレンズ交換に忙しそう。やっと最終コーナーを曲がって、仙ノ倉山への下って、上る、そこに7,8ケ花をつけたハクサンイチゲをtomoさんが見つける、今年はここが早いんだよ、不思議、14:12仙ノ倉山着。

 平標山山頂の東方向の眺望  画像クリック拡大

  
    あちらこちらから集まる山頂                 お花畑で休憩しているとトレラン姿の・・・


 満開のミネザクラ&アズマシャクナゲ  画像クリック拡大  正面は平標山

  
    左に曲がって仙ノ倉山山頂直下            軽く登り返して谷川連峰の最高峰仙ノ倉山


 仙ノ倉山から東方向の眺望  画像クリック拡大

 ザックを置いてエビス大黒ノ頭方向に足を延ばす、ハクサンイチゲが東斜面に小群落をつくりつつあった。こちらのミネザクラ、アズマシャクナゲも当たり年かな、通過していくトレラン姿の女性たち、いささか疲れた様子、でも返す言葉に張りがあった、ここまで西黒登山口から6時間とか、素晴らしい記録と思うが、真似などできません、14:47仙ノ倉山、15:32平標山に戻る。西方向に下り、16:40松手山、17:03鉄塔下、17:38松手山登山口へ、17:41陽が傾いた駐車場到着、長い一日が終わった。

    薮に入って・・・

  
    エビス大黒ノ頭方向に散策、トレランの女性も混じる主脈も春ですね


  振り返れば山頂に点々と・・・

  
    平標山に引き換えし、松手山方向に下る、一ノ肩から長い木段下って

  
  ハクサンイチゲの群生地を通り                   もう少しで木段が終わる

  
                      間もなく、松手山へ、あと標高差600mあまり

  
  松手山登山口に下山                         陽が傾いた駐車場、やれやれ

 総所要時間は、11時間52分、トレラン主脈縦走のざっと2倍、でも中味は濃かったよ。お花畑もあと1週間から10日もすれば、楽しめるでしょう。始めて歩いた黒金山、あとで、一人でゆっくり楽しもう。
     ※当ページ内で使用した、私の写っているものはtomoさん提供です。


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