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 第六日目 中軽井沢(沓掛)→A山→小諸駅  9/28(日)  晴れ   概略図はこちら
 2:56、“中軽井沢”交差点を出発、峰の茶屋に向かう。陽が昇る前に峰の茶屋まで着きたい、あとは今日のコースを余裕で歩けるはずだ。“中軽井沢”と峰の茶屋の標高差が、460m、距離は10kmちょっと、5時30分着を予定している。本日までの間に4日間あったので、足はすっかり戻っている感じ。半分道中を過ぎると、勾配を増しカーブが連続する。日曜日、天気のいいようで、車の数が多い、トラックが多いのには驚いた、嬬恋の野菜でも直接店舗に運んでいるのかな? 辺りが薄明るくなり、A山の輪郭が見てくると、そろそろ峰の茶屋到着です、5:16-5:29山靴に替えて砂礫侵入防止にスパッツをつける。
  
   沓掛、“中軽井沢”交差点を出発                 R146を鬼押出し方向に北進する

  
                  軽井沢町万山望、峰の茶屋まであと1/3かな

  
      登坂車線はここまで、どこを歩けばいいのかな、カーブで車が突っ走って行くんですよ

  
   薄明るくなってきました、A山の輪郭が              峰の茶屋はもうすぐ

  
                     ちょっと下降ぎみ(?)に峰の茶屋到着です

  
    峰の茶屋休憩ポイントで山靴&スパッツ          噴火警戒レベル1、ここからは自己責任で!

 念のため状況を把握、昨日御嶽山が噴火したので気になるところ。『・・・山は爆発的な噴火をする活火山です、自己責任で!』、了解しました、ということで入らせてもらいます。小浅間山を巻きながら雑木林の間を進む、紅葉もツタウルシが真っ赤だった、5:56小浅間山への道を右に分け、左に入る。ロープが半分あいていたので、ちょっと安心、潅木の間の坂道を上る。ここから山頂直下まで、砂礫に悩まなくてはならない歩きにくい道なのだ。
  
           ツタウルシ、ヤマサクラの紅葉が進む道、小浅間山方面に進む

  
   朝日を枝間から、日の出です                  小浅間山への道を分け、A山へ向かいます

  
  小浅間山のシルエット、山頂は右奥                  潅木の間を抜け砂礫の道へ

 樹林帯を抜けた所で15分ほど小休止、朝食をとる。すると、後方から鈴の音とともに男性が追いついてきた。その方も距離をおいて休憩、挨拶だけして先に進む。勾配がキツクなり、山頂部が隠れる、振り返って、小さくなっていく小浅間山、遠のいていく浅間隠山、鼻曲山を眺め一息入れながら、どうにも仕方ない砂礫の道を1歩1歩前進する。いつの間にか後方にいた男性は見えなくなってしまった、時々振りかって見るのだが、姿はない。

  樹林帯から抜け、静かなA山


  小浅間山を振り返る


   砂礫の急坂を進む、


   オンタデの紅葉は晩期

  
   峰の茶屋から2.5km、昔の道標かな              急坂で山頂部が見え隠れ

 東前掛山の分岐点でまた小休止、7:10-7:18、分岐点といっても道標があるわけでない、±50m位の漠然とした範囲である。ここまで来れば、半分というところかな、あと1時間かな。ここから右に反れながら上って行く、辿ってきた道が一望できる位置にある。しかし、まだまだキツイ場所がある、また山頂部が隠れてしまった、急斜面なのだ。やっと抜け、不毛の斜面に出る、振り返れば南東方向に東前掛山が山らしく、やはりピークなんだ、って感じ。その先で前掛山に通じているような轍に出て、左に曲って山頂直下に出る。
  
  分岐点付近、左が東前掛山、右奥が山頂               歩いて来た道を振り返る


   妙義山方面


   日光白根山遠望、手前は浅間隠山


    四阿山方面の展望


  山頂方面、大分近づいてきました


   これから上は草がないようです、小浅間山方面を振り返る

  
  山頂方向                                東前掛山

 轍を詰め、間もなくA山山頂2568m、峰の茶屋との標高差は約1160m、8:11到着。山頂は快晴、弱い2,3m/sec風が吹いている。火口の噴煙は高いところで4,5mあるかな、ほぼ真っ直ぐ上っている。ここからは匂いも無く、遠望する眺望は素晴しい。昨日噴火した御嶽山が前掛山の左の方に見える、左に長い煙をなびかせている。火口の南を通って西方へ歩く。
  
                           もう少しで山頂到着です

  
  この辺が最高点2568mでしょう 画像クリック拡大        昨日噴火した御嶽山遠望  画像クリック拡大


    A山最高点付近から西方向の展望  画像クリック拡大


  A山山頂からの展望、火口壁の直ぐ後に前掛山と黒斑山、遠方に御嶽山、乗鞍岳、北アルプス


  A山山頂からの展望、北方向に四阿山、奥に頚城山塊


  A山山頂からの展望、火口壁の後に、東籠ノ登山&西籠ノ登山、その後に烏帽子岳&湯ノ丸山、遠方に北アルプス


  A山山頂からの展望、西方向で前掛山&黒斑山、遠方に北アルプス


  A山山頂からの展望、前掛山、後に黒斑山、遠方に御嶽山、乗鞍岳、北アルプス


  A山山頂からの展望、前掛山、遠方に乗鞍岳、北アルプス穂高岳付近


  A山山頂からの展望、前掛山


  A山山頂からの展望、南方向に八ヶ岳、後に南アルイプス、八ヶ岳の真ん中は仙丈ケ岳


  A山山頂からの展望、秩父連峰西部、富士山が金峰山の背後に薄く見えてました

 何度か山頂を踏んでいるが、これだけ見えたの初めて、富士山は薄っすら金峰山の奥に、残念ながら上越、日光方面は見えない。南西位置まで歩くとキツイ臭いが鼻を刺す、タオルで覆い足早に下山口に進む。折角上って来たが、ここは活火山の火口だ、長居は無用、8:42火口の西側下山口から山頂を後にする。
  
  火口周辺には、観測器が入ってるのかな、火口の東西にあり       これは? 麓の観測点から・・・・


    火口を覗いてみました、


       小さな噴煙が黄色っぽいた場所から上ってました、高い噴煙は4,5mあるかな?


      火口を覗く、西側の火口壁にソーラーパネルが見えます


   観測機器の電源でしょうか

 日本橋から旧中山道経由で辿ったA山、澄み切った空で迎えてくれた、サイコーな山行だった。しかし、御嶽山では犠牲になられた方が多数いるとか、山を愛する一人として、両手をあげて喜べないところがあります。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、行方不明の方の救出、お怪我をされた方々の一日も早い回復を願うものです。山頂を後に下り道に入る、峰の茶屋からの道より、噴石が大きいので歩き易い。山頂に向かう4,5人に会って、前掛山の分岐点に着く、9:03。
  
   山頂からの下り道                         黒斑山を眺めながらのんびりと

  
     前掛山の分岐点                      緩やかに進むと上から見えたシェルターに

 分岐点から少々進むとシェルルターの脇を通過する、御嶽山にはシェルター、あったかな? 少々踏ん張って前掛山山頂へ、9:19-9:34。20人ほどいたかな、みなそれぞれ、御嶽山が気になるんですね。山頂を下って、9:46分岐点に戻る。

   シェルターの脇を通って左にカーブしながら山頂へ進む


   眼下の湯ノ平を介して黒斑山

  
                             直下の登山道

  
   前掛山山頂                             やはり気になるようだ、御嶽山を眺めてた


   前掛山山頂からA山


  同、八ヶ岳方面


  同、御嶽山方面


  同、黒斑山方向、遠方に北アルプス


  山頂を下る

  
                       こちらから登る人、多いですね

 分岐点にも20人ほど、日曜日で抜けるような青空だもんね。湯ノ平に近づくに連れてカラマツの黄葉、ナナカマド&高山植物の紅葉、これも素晴しかった、10:36草すべり分岐。
  
   分岐点に戻る                             湯ノ平に下る、行き交う人、多いなあ


 湯ノ平&黒斑山  画像クリック拡大

 【湯ノ平付近の紅葉】


























 ここから車坂へ出てバスで小諸へ出ても良いが、午前1本、午後1本のバスなので、タイミングが難しい。A山の山頂を踏んで、ほっとしたのか足の調子がいい。バスを待つより小諸駅まで歩いた方が早そうだ、そうしよう。火山館に下って10:43、トーミの頭の真下を通り南進する、分岐して不動滝を眺める、涼しい風が顔を伝わった。小道を下り、丸太の怪しげな橋を渡り、間もなく橋を渡って広い道に出た。道なりに5分ほど、浅間山荘に着いた、11:51。
  
 草すべり分岐                              マツムシソウの残り花


   トーミの頭真下を通過

  
                           浅間神社&火山館の横を通り


  またまた、迫力ある光景、多分上の岩はトーミの頭でしょう。

  
    下に硫黄臭い川                        急斜面をトラバースして下る


   左は急峻な岩場をもつ剣ケ峰

  
                            緩やかに下り

  
                         石神の脇を通って

  
                            鳥居のある分岐点へ


   下側の道を選び、不動滝へ

  
    草も緑っぽくなってきました                    怪しげな3連の橋を渡り

  
  鳥居をくぐれば                             立派な橋、広くなった道を5分ほど

  
    浅間山荘にでました                       ここからダートの道を4kmほど

 ここからダートの道を4kmほど、道は歩き易かったが、行交う車のホコリには参った、全身ほこりまみれです、12:52チェリーパークラインに出る。ここからは、舗装の下り坂、快調に下って、浅間サンラインの手前で、集落を抜ける小道に入る、小さなリンゴ園が沢山あるようだ。品種も数え切れないほど、いろいろ、アルプス乙女もありましたよ。しばらく進むと、農家の直売所mプルーンが目にとまりました、土産に2袋、ザックが重くなっちゃった。
  
 浅間山登山口でチェリーパークラインに出ました        20分ほど歩くと、R18まで5kmの道標、近いんですね

  
  浅間サンラインの手前で脇の小道に入る          リンゴ園を眺めながら、街中に入る

  
    R18“坂の上(南)”にでれば                  ほどなく小諸駅到着

 14:10街中の道に出て、R18“坂の上(南)”を右折、次を左折すればほどなく小諸駅、14:31着。これで、若干コースを延長して6日間、日本橋⇒A山ウォーキングを完了した。一番きつかったのは2日目、道を間違えて途中で打ち切った時は、どうなるかと思ったけど、不足分を次の日歩き、心身ともにほっとし、3日目から調子に乗った感じ。自己採点すれば、及第点の60点というところかな。A山を越えた時、無性に歳が気になった、また一つ増えちゃった。そんなわけもあり、この山行で5回にわたる日本橋〜のシリーズは終了します。

 そうだ、6日目の所要時間は、11時間36分、6日間の合計タイムは、丁度55時間でした。実際に要した時間は、企画、レポ等など入れたら3倍超でしょうね。ちなみに、概略の距離ですが、1日目は30.0km、2日目は36.0km、3日目は31.3km、4日目は32.7km、5日目は24.7km、6日目は34.4km、全行程189.1kmでした。また、6日目の単純標高差は+1620m、−1900mほどです。
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