　　【後編：俎嵓⇔柴安嵓、俎嵓⇒大清水】　　　【前編へ】

　俎嵓から深いハイマツの間を通り鞍部に出る。登り返す残雪の急斜面が待っている。“お一人様通行可”ですから、下っている方がいる場合は、待たなければならない。運よく張り付いた人がなく、スイスイ上がって行くtomoさんに距離をとって後につく。中間にある大きな岩から上は、５５度あるとか。でもステップが切られていて、何の不安も緊張感もなく通れた、下りはわからないが。山頂、１２：１４-１２：５２。

　　　　鞍部かの登り返し

　　　　　　　　　　　　　　こんなもんですよ、スイスイ･･･、「前回は怖かったよ」、と言っていた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私も距離をおいてtomoさんの後に続く

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やれやれ、いい眺めだ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　燧ケ岳柴安嵓山頂着　　　　　　　尾瀬ヶ原を眼下に、原の向こうに至仏山

　　　柴安嵓から俎嵓

　　　柴安嵓から俎嵓

　柴安嵓の眺望　　画像クリック拡大　　俎嵓～至仏山

　　柴安嵓の眺望　　画像クリック拡大　　日光白根山～至仏山～浅草岳

　　柴安嵓の眺望　　画像クリック拡大　　俎嵓～守門岳

　　時計回りで、主な山を展望します、日光白根山

　　　赤城山

　　　武尊山

　　　至仏山

　　　谷川岳、朝日岳方面

　　　奥に妙高山（左）、火打山（右）、手前左が柄沢山

　　　巻機山方面

　　　小沢岳方面

　　　平ケ岳

　　中ノ岳、越後駒ヶ岳

　　　　荒沢岳方面

　　　守門岳、浅草岳

　眺望を堪能した後は、急斜面の下りだ。急斜面で先が見えない、落ちていく、飛び込んでいくと言った方がいいだろう。スキーを担いだ若い男性がニョッキリ現れた。もう、いないらしい、tomoさんはバックで下る、間隔をおいて前向きで下る、ピッケル＆アイゼン効きが良く無事通過、時々振り返りスキーヤーはまだか、俎嵓１３：１９-１３：２５。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　下ろうとしたらスキーヤーが現れる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　tomoさんはバックで、私は前向きで下った

　　　下りのOKサインかな、写真を撮られているのかな　　　　　　　　　これ、私、一歩踏み出しました

　　こんなもんだいね、全然不安がなかったよ、今日は条件がいいもんね、側近の先生がいて･･･

　　　後続者もバックで下り中です　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岩の所で待つ、とバーダー２名

　鞍部から北側の眺望　　画像クリック拡大　　　平ケ岳～会津駒ヶ岳

　　再び俎嵓へ

　　　俎嵓でスキーヤーが柴安嵓から下るのを待つ、

　　　まだ、下りそうもない

　　　そろそろ、静かな山頂を後にする　　　　　　　　　　　　　　　　　でも、岩場を下りながら、ちらっと見る

　山頂から20-30m下ると、カッコイイ滑りを見ることができた、素晴らしい。へたな批評はできないが、磨きをかけて世界に挑戦してほしいものだ。　また、ちょっと進んで９合目、１３：４４、今度はボーダーのショウだ、雪煙をあげて滑空する豪快な滑り、挑戦への醍醐味なのだろう。１３：５４ナデッ窪分岐点（８合目）、１４：０２ミノブチ岳。

　　　「滑った」、どなたか発声、ビックリした、だれか滑落したかと思った、　　稜線を滑り降りている

　　　　　　　恐ろしさを感じたけれど、こんなところから一流のスポーツマンが生まれるのかな

　　また、少し下って　俎嵓を振り返る　　　　　　　　　　　前方には、ミノブチ岳、尾瀬沼、日光白根山

　　岩場を下って　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　往路夏道に出た付近に“９合目”

　　今度は、ボーダーが滑り出した、雪煙をあげて、早い、早い･･･

　　　柴安嵓、俎嵓はこんな感じ

　　　ミノブチ岳へのトレースを進み　　　　　　　　　　　　　　　　ナデッ窪への分岐点

　　　ここに、８合目の表示　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ルートはロープで閉ざされていた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　緩やかに下り、ミノブチ岳へ

　　ミノブチ岳から左に赤ナグレ岳、右に俎嵓と会津駒ヶ岳　　　画像クリック拡大

　　　南に、女峰山、男体山

　　　日光白根山、尾瀬沼

　ここから急斜面を下って、１４：２９会津駒ヶ岳を見納めし、樹林帯を抜け、１５：１０大江湿原に出る、落下した橋を上流を巻いて迂回、青空の下でミズバショウをまた撮って、長蔵小屋で小休止、１５：４３-１５：４８。沼に映る逆さ燧に再び足を止め、１６：１７三平下、森の中に手掘りの雪穴、2.5mはあろうか、まだ、こんなに。上って１６：２６三平峠、下って１６：４９岩清水、１７：０７三平橋、１７：０８一ノ瀬休憩所通過、4km弱の林道を歩けば、出発点の大清水、長い一日が終わった、１７：５２駐車場着

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わずかに雪から出た出た木段を下り
　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　斜めに降下して往路に合流する　

　　　　　　　　　　　　　　ここは、平坦な小さい茂みで、標高2130付近と思われる

　　　茂みから燧ケ岳の俎嵓

　　同、会津駒ヶ岳

　　　　　　　　　　　　防寒着、アイゼンを脱いでスッキリ、エンジン快調

　　尾瀬沼を目指してとばす　画像クリック拡大

　　会津駒ヶ岳を見納めして

　　　深いオオシラビソの森に入る

　　　勾配は徐々に緩やかに、雪はシャーペット状に　　　　　　　　大江湿原で平野家の墓所付近に出る

　　上流の橋を渡ると　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雪原に形の変わった燧ケ岳

　　　　　　　　　　　　　　　森の中から人、人、人　流れの狭い場所を渡ったようだ

　　　　　　　　

　　　　　　　　今日一日、太陽のエネルギーを吸収して成長したかな

　　　やはり、青空が似合う残雪とミズバショウの光景だ

　　団体さんも撮る、撮る、私も撮る

　　　　　長蔵小屋でアイゼンを外し、沼畔に沿って･･･、燧ケ岳が青空に映える

　　　　　尾瀬沼が急速に開く一瞬だろう

　　　こんな景色に陶酔していたら日が暮れてしまう

　　でも、また撮っちゃった

　　　三平下で燧ケ岳を見納め　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三平峠へ軽く登り返し、樹林帯を抜ければ

　　大清水は近い　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　踏み抜きの怖い木段を慎重に下り

　　三平橋へ、林道歩きを軽く〆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大清水のＰに戻る、日没に間に合ったの巻

　総所要時間は、１３時間２２分、会津駒ヶ岳、巻機山から眺めた尾瀬燧ケ岳、大清水からの日帰り往復はキツイが、早春の尾瀬には格別の感動がある。“春の息吹”、雪解け、芽吹き、沢の音、鳥の声、それは人にとって“生きる原点”だろう。是非、ご自分の足で、汗して歩いてみて下さい。

　　　　つたないＨＰを最後までご覧頂き、ありがとうございました、感謝申し上げます。
　　　　　　　　　　　　　　　　なお、※当ページ内で使用した、私の写っているものはtomoさん提供です。

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