【後編:岩小屋沢岳→扇沢】    【前編:扇沢→岩小屋沢岳】

 岩小屋沢岳の山頂を後に、少々下って登り返し、11:00新越岳の山頂に寄って、150mほど下り新越乗越山荘に着く、11:21-11:36。2007年の夏、同コースで歩いた時宿泊している、ここで出会った山口のS氏と細々ではあるが交流が続いている。雰囲気的には変わってないような気がする。180mほど登り返して、鳴沢岳12:08-12:17、直下から針ノ木峠を覗くと夏道がすっかり出ていた。
  
  岩小屋沢岳を後に、左下に大町方面、尾根伝いに新越岳、鳴沢岳、赤沢岳を見ながら進む


  その奥にスバリ岳、針ノ木岳、


  回り込んで左に蓮華岳が鎮座する

  
                     ちょっと下って回り込むと新越乗越山荘を眼下に、

  
      新越岳の分岐にさしかかる、              山頂を往復するが、休憩するには良いかな?

  
                    新越乗越に下りかけると、18人衆のお通り


 道沿いに早くもトウヤクリンドウの花

  
  新越乗越山荘に到着                         針ノ木雪渓を見下ろす、針ノ木山荘も見えた


 新越乗越から予定のコースを望む  画像クリック拡大

  
  緩やかに鳴沢岳への上り、                    道沿いに開きたてのシナノキンバイ


 鳴沢岳直下から針ノ木峠と槍ヶ岳、夏道がすっかり出ていたのには驚き


  同、後ろの眺望 画像クリック拡大


  鳴沢岳山頂


 山頂からの眺望  画像クリック拡大   蓮華岳〜駒ヶ岳

 岩小屋沢岳から比較的ゆったりした尾根歩き、眺める景色は素晴らしいが、真夏の暑さに前進することのみ集中しがち、高山植物も少なく、トウヤクリンドウ、シナノキンバイ、ゴゼンタチバナ、イワオウギ、ミヤマダイコンソウ、チシマギキョウを見ただけ、赤沢岳12:56-13:06。本日の行程の半分は来たかな、「疲れた」って感じ。休憩するたびに、針ノ木峠から蓮華岳往復カットの話が出る。ここからスバリ岳、針ノ木岳まで、危険な岩場が点在する、疲労と重なり、老体にはスリップが一番怖い。tomoさんは、異様な音がする度、振り返っては「大丈夫・・・」、と神経をつかっているようだ、13:38標高点2494m通過、直下でお疲れの夫婦を抜き、コマクサの横に崩れるように座りこんでいる女性に「お先に行ってます・・・」、スバリ岳14:33-14:45。
  
                           一息いれて、赤沢岳に向かう


 鞍部付近から立山&剱岳方向展望  画像クリック拡大

  
                         登り返して、

  
                  岩場のアップダウンが少々       花を撮って、深呼吸して・・・

  
                         鳴沢岳直下、暑さかな、思うように進まず

  
                      赤沢岳到着、tomoさん」との体力差歴然


 クロヨンダム周辺山を一望  画像クリック拡大  蓮華岳〜剱岳


    スバリ岳&針ノ木岳は、ここまでくれば、もう近い


 赤沢岳の北方向展望  画像クリック拡大  清水岳〜爺ケ岳

  
      赤沢岳を下るや、危険地帯                  連続する不安定な岩場のアップダウン


   チシマギキョウに「落ち着いて、ゆっくり」、なんて言われているよう

      
       こんな感じの岩場を渡り歩く

  
                        ガラガラ崩れるし、大きな浮石が目立つ

      
       危険地帯を抜け、安心したが、・・・この先も鋸状の岩場が続く


  スバリ岳〜赤沢岳展望@ 画像クリック拡大


   また、チシマギキョウを撮って一息


   スバリ岳〜赤沢岳展望A  画像クリック拡大

  
                    歩きにくい岩場の向こうに・・・・・

  
   針ノ木雪渓に人が点々と                     ドッカリ腰を下ろして、


    コマクサを撮っていた

  
   辿ってきた赤沢岳からの道を背景に、コマクサを撮る        やっとスバリ岳到着


  スバリ岳の眺望 画像クリック拡大   針ノ木岳〜赤沢岳


   スバリ岳の眺望  画像クリック拡大   立山〜蓮華岳


  次はいよいよ、針ノ木岳だ、ガンバロー!


   クロヨンと立山&剱岳

 ズルズルっとコントロールし難い下り坂、「慎重に、慎重に」と自分に言い聞かせ、一歩一歩下る。登り返すと、岩場の植物の応援花、コマクサ、チシマギキョウ、シコタンソウ、タカネシオガマ、イワオウギ、ミヤマダイコンソウ、イワゼキショウ、イワツメクサ、イワギキョウなどなどに、疲れを忘れ針ノ木岳に辿りつく、15:27-15:38。
  
                   この下りも楽ではない、滑りやすい急坂である

  
                            足場の悪い礫の道

  
                 登り返せば、安定した岩場、高山植物のお出迎え


     チシマギキョウ


     チシマギキョウ


  シコタンソウ


  シコタンソウ


  タカネシオガマ


  タカネシオガマ


  タカネシオガマ


  イワオウギとミヤマダイコンソウ


  イワオウギ


  いろいろ


    イワゼキショウ


   イワツメクサ


  イワギキョウ


   タカネヤハズハハコ

  
  辿ってきた延々と続いた尾根道                  いざ、針ノ木岳山頂へ一歩


 山頂の眺望  画像クリック拡大 


    槍ヶ岳と高瀬ダム

 まあ、ここまで良く来たもんだ、天気に恵まれ、多少雲があるものの、ずっと絶景観賞させてもらった。高瀬ダム越に眺める槍ヶ岳を伴って、針ノ木峠へと下る。   
  
                            足元注意の坂道をしばらく下り


   針ノ木岳を振り返る、何度きても素晴らしい山だ、今回で6回目


   爺ケ岳から辿った峰々、疲れたけれどそれ以上に感動の連続だった


  ここのお花畑もきれいだ、今が旬かな


   tomoさんが先行く私を小声で引き止める、「雷鳥・・・」


   ちょっと進むとまた、「また、いるよ・・・」、今回は珍しくすべて子ずれだった

  
        蓮華岳を正面に・・・                         下に、 針ノ木小屋

 針ノ木峠、16:19着、上から見えていたジグザクした夏道を下り、16:41こいのぼりの立っている雪渓上部へ、軽アイゼンをつけゴツゴツの雪面を下る。17:14大沢への分岐点を過ぎ、アイゼンを外して堰堤に上がり右岸の道を探すが見当たらず、分岐点まで戻る、ロスタイム35分、18:08大沢小屋着。ここから近道に入り沢へ下降、また橋探しにロスタイム、やっとルートを探し当てて、18:55扇沢の駐車場に戻る。
  
   針ノ木着                             蓮華岳を口にすることなく

  
                            整備された夏道へ

  
           上部の雪渓は断続的に崩落し、様子を見ながら夏道を下ると

  
  あった、赤いこいのぼり                  雪渓上部に出た、アイゼンをつけて

  
                         針ノ木雪渓を颯爽と下るtomoさん

  
          どこまでも下って堰堤まで、ネット情報の右岸の道を探すが失敗

  
         一輪のシラネアオイ、正規ルートまで戻って、大沢小屋へ

  
  ここから近道をとったが、橋がわからず、またロスタイム   やっと見つけて、あとはスイスイ

  
     落日に染まる爺ケ岳                     ほどなく出発点へ

 長かった一日が終わった、総所要時間は、14時間55分、下りの注意力散漫か、計画の甘さか、大分時間をロスしてしまい、蓮華岳を往復してもこの時間には戻れたと思うと残念さが残る。好天に恵まれ、いい景色を眺め、花を見て、雷鳥に逢って、無事戻れたことは最大の喜び、少々のロスタイム、気にしても仕方ない。また、いつの日か・・・・・。
         ※当ページ内で使用した、私の写っているものはtomoさん提供です。


     【前編:扇沢→岩小屋沢岳】