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sub3-773
雁ケ腹摺山(がんがはらすりやま)
山行日
    2014年12月5日   晴れ   単独  

コース
    大峠→雁ケ腹摺山→大峠

 10年も前の話になりますが、相互リンクしているサクラスミレさんの雁ケ腹摺山の投稿画像を見た。これがきっかけで大菩薩連嶺を幾度か歩き、富士山の眺望を堪能した。しかし、縦走路から離れている雁ケ腹摺山は横目で見て素通りしていた。先日、雲取山の石尾根を奥武蔵のTさんと歩き、鷹ノ巣山から富士山を眺め、富士山の次に存在感のある山に見えた、その山は雁ケ腹摺山だった。雁ケ腹摺山の富士山といえば知る人ぞ知る、500円札の富士山の出どころであり、その美しさは知られたところ。我が家から片道170kmの大月市の奥、大峠が登山口になる。早発ちをしようと、昨夕、真木集落を抜け、林道真木小金沢線を半分ほど走ると雪になった。

 誰もいない峠、熟睡したようだ、4時に目が覚め、エンジンをかける、外気温−5℃、他に6台も止まっているではないか。一人、また一人と出発して行った、こんな早く行って? 朝飯をとって、また横になる、寒さに備え着込み、アイゼンを装着して5:35大峠を出発。5,6人は入っていった道、長靴、登山靴、アイゼンの跡、小さいアップダウンを繰り返し、沢を渡り南側から斜面に取り付いた。
  
 R20大月市真木交差点から入り、集落を抜け真木小金沢線を10kmほど走り走り、  雁ケ腹摺山登山口の大峠へ

  
 −5℃、時々ピュウーピュー吹く風の中出発           樹林帯の中は風を感じなかった、2本目の橋

 東の空は真っ赤に染まり、枝間から富士山が顔を出した、ご機嫌麗しい様子にほっとする。峠で吹いていた風も山間に入ってからは感じなくなった。普通なら汗をかくのだが、体全体が温まった程度、岩場に陣取ったオッサンの横で富士山を眺め、ちょっと進むともう山頂直下だった。
  
   日の出間近い東の空                       富士山を枝間に


  間もなく、南西側が開け日の出前の富士山を望む


 手前の山並みは、奥が三ツ峠山、手前が大菩薩連嶺一番南の滝子山


   ここまで来ると雁ケ腹摺山の山頂は近い

  
                      夜中に強い風が吹いていたが、小枝の雪は残っていた

  
                     一段上がると、登山道際に平坦な岩が・・・


   富士山撮影のマニアかな?


 この岩場からの展望、富士山と大菩薩連嶺南部


    日の出もそろそろかな


 富士山〜黒岳展望  画像クリック拡大

  
   ここから城壁のような岩場を通り、            小さな草っ原を登る

 草っ原を上って行くと、デッカイカメラを二つ備えたおじさんが、何やら「邪魔だから、どけっ!」、ということのようだ。振り向くと、丁度、富士山に朝日があたり始めたところ。文句の言いたくなるのはわかる、樹林帯寄りに迂回し、雁ケ腹摺山山頂6:35-6:55。赤く染まった富士山を眺め、いつもながら、刻々と変化していく光景に見入ってしまう。山頂には私とおじさん二人きり、あとの4,5人は何処に? 途中に脇道があって、そっちへ入ったようだ。

   おお、日の出だ


   赤く染まってきたぞ


  先客が、登山道を歩いている私が邪魔のようだ、文句をたれている、樹林帯寄りに迂回して

  
                                 雁ケ腹摺山山頂着


  雁ケ腹摺山の眺望、丁度富士山の見える角度が開いている、あとは樹林帯


   薄らとベールに包まれた富士山


   あっ、左下に文句たれてたおじさんが写っちゃった


  微妙な変化とともに時を刻む


  均整のとれた霊峰富士、何回シャッターを切ったことか、何度山を歩かせたか、眺める者を魅了してやまない光景だ


   森に朝日が差し込む


  南西斜面も赤く変わっていく


   早い、広がる・・・


  眩しい・・・


   赤く、奥の樹々まで、・・・


 もう見られなくなってから久しい、¥500札に描かれた富士山、雁ケ腹摺山山頂付近のものだ


  山頂を後に往路を戻る、あのおじさんに「ほかの人は?」、「脇道に?」、足跡を辿り脇道へ

 脇道を探しながら、往路を下る。3,4分先下ると、左に入るブッシュに踏み跡があった。興味本位で進むと1分足らず、小スペースがあり、小木が払われ、なかなかのビューポイントだった。横で4,5枚とらしてもらう。ここにいた4人、まったく面識はないようだ、無言のまま撮り続けている姿は何とも言い難し、本日の土産としよう。

  いい眺めだ、4人デッカイカメラを備えて・・・、この辺は南アルプスも同時に展望できるところ、西方向は雲が多いなあ


  山頂で見たのとどこが違うか、って、ここはちょっと引っ張れば手前に木々が入らない

 また、ちょっと下って、往路の岩場に出る。まだオッサンは撮っていたが、赤みがかった富士山は昼間の光景に変わり、しばらくは雲の流れで被写体が変化する程度だ、そう感じたのかどうなのか、機材をしまって先に下って行った。

 そして往路の岩場へ、富士山〜牛奥ノ雁ケ腹摺山展望  画像クリック拡大


  富士山は赤みがとれて


   昼間の光景に


   富士山山頂部をアップで、惜しいなあ、山頂部の雲が複雑な動きをしていて退いてくれない

  
                             樹林帯に入り、7人靴跡を辿る

  
                           軽く沢沿いをアップダウン

  
    大菩薩連嶺のどの辺かな、雲に被われている        間もなく大峠到着、大峠以北は閉鎖されている

 峠近くまで下ると、小金沢山付近だろうか、雲がかかっていた、岩場から眺めた西側の雲から今日は安定した景色は望めないだろう、今日の山行は終わりにして、帰ることにしよう、7:44大峠着。

   大峠から富士山


   ここもいいビューポイントだ


   山頂部アップで一枚

 総所要時間は、2時間9分、念願の雁ケ腹摺山から見た富士山、御坂山塊、大菩薩連嶺から抜きん出た日本一の山、秘められた雰囲気を感じさせる光景だった。下の4枚は帰路車中から撮ったものです。
  
   雪の残る林道を下る                        富士山もちょこっと顔を見せた

  
   R20を西進すると勝沼付近で霧?                フルーツラインも眺望きかず

 参考:山梨県の林道情報



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