★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-726 地蔵岳・長七郎山(赤城山) |
山行日 2014年2月20日 晴れ 単独 コース 概略図はこちら 八丁峠→地蔵岳→八丁峠→長七郎山→小地蔵岳分岐→八丁峠 相互リンクしている奥利根山歩きのtomoさんが、先日の大雪の後、19日赤城山を偵察して、掲示板に写真を貼った。生憎の強風に、山には入れなかったが、刺激的な写真が、私を赤城山に向けた。本日は好天の予報であるが、桐生通過時、山頂部は雲に被われていた。R353が畜産試験場手前で事故渋滞、県道4号線に入り交通量は減るが、路上の雪が多く平均して1.5車線程度でR353と変らず、でも旧料金所跡を過ぎると、除雪され2車線確保できていた。路肩に出来た雪の壁は1mを超え、例年にはみられない光景だ。観光客のために、鈴ケ岳、見晴山&地蔵岳と駐車スペースも確保されていた。新坂峠の温度計は−5℃、すっかり晴れ上がり黒檜山が正面に見えていた。本日目指すは地蔵岳、小沼まで車が入れれば、長七郎山も歩きたい。幸い冬季閉鎖の八丁峠まできれいに除雪されていた、ワカンをつけて9:47出発する。 八丁峠、この先赤城温泉方面は冬季閉鎖中 駐車エリアもバッチリ 歩き出すや、雪がかなりしまっているのに気づく、昨日だろうか、一昨日だろうか、靴、スノーシューのトレースがかすかに残っている。正面に見えるアンテナを目指し、幾分蛇行しながら進む。するとスノーボードの跡が2本、これを横断しながら上って行く。1650m付近で登山道をちょっとかすめて、潅木の間を抜け山頂部へ、地蔵岳山頂10:24-10:47。遠望を期待したが、全体が霞んでいて赤城周辺以外は全く見えず。 八丁峠から黒檜山 木段は深い雪の下 ワカンが沈んでも10cm程度 小地蔵岳、長七郎山、小沼を東方向に アンテナ目指し真っ直ぐ上って行く ボード跡と時々交差しながら 多分1650m付近のトラバースする登山道 潅木を抜け山頂部へ この辺で積雪1.0mほどあるのかな? 山頂部には、吹き溜まりが点々と、背景は黒檜山と駒ケ岳 地蔵岳山頂、岩の露出しているところもあり 地蔵岳山頂の眺望 画像クリック拡大 大沼の東側、釣り客は見えない 大沼西側、こちらにも釣り客見えず 山頂西側より鈴ケ岳 山頂東側より小沼周辺 【地蔵岳山頂から黒檜山方面】 【地蔵岳山頂の雪景色】 東側のビューポイントにまわり眺めていると、先ほど歩いてきた斜面の足跡がクッキリ残っていた。ここから最短で一旦トレース付近出て、あとは真っ直ぐ八丁峠目指して下る、10:56八丁峠着、たった9分で降りてしまった。 往路の足跡の残る1650m登山道付近 八丁峠のシャダンキ 八丁峠、車は増えてない ワカンをアイゼンに変え、衣類など荷物を減らして、11:08再出発、長七郎山に向かう。気温も上がったと思うが、小沼の湖畔までに膝まで一度落ちただけ、雪全体がしまっているようだ、11:15小沼の上に出る。 小沼への道標 小沼西側の湖上へ 小沼、背景は小地蔵岳、目指す長七郎山 画像クリック拡大 小沼の風紋、背景は長七郎山 画像クリック拡大 湖上は白一色、自然の造形、波打つ風紋が美しい。11:24小沼を横断し、山間に入る、抜いても浅そうな場所を選びながら雑木を掻き分けながら上って行く。どうも樹林帯の中をスノーシューでメチャクチャ歩き、そのあと強風で雪面が波打っているような気がする。山頂の南の方に向いている、この方向に進み登山道に出る、11:44。長七郎山山頂から南寄り、大きな吹き溜まりの出来た、緩やかな斜面である。荒山を南方向に眺めながら、長七郎山山頂着、11:51-12:01。 東側到着 山間に入る 山間から地蔵岳、小沼 山間から地蔵岳、小沼 森の中、低い所はスノーシューで歩いた跡かな? 積雪は深い場所で1mはありそう 登山道の近くに出る、荒山を背に長七郎山山頂へ 地蔵岳が西側に顔を出す 長七郎山山頂に出来た大きな吹き溜まり 山頂標柱、三角点は見えず 山頂の東側、眺望きかず 長七郎山からの眺望、左から荒山、地蔵岳、黒檜山 画像クリック拡大 同、黒檜山 大沼&黒檜山 長七郎山北側の雪庇と黒檜山 同、地蔵岳 北側尾根に張り出した雪庇を眺めながら、小地蔵岳方向に下る。想像するのだが、古い崩落しかかった雪庇の上にこの大雪のもたらした新雪が被ったようだ。所々に穴があり、大きな空洞が覗き込めるのだ。危険を感じ、ストックで探りながら歩いてきたが、それでも2度踏み込んでしまって、オットット。 【長七郎山北側尾根の雪庇】 この下は空洞のようだ? 山寄りを歩くのが安全、要注意箇所 12:22、鞍部に出ると、これまた、大自然の造形美、どうしてこんな格好になるのだろう。地形、風、雪、時間、空間、気温の諸条件が重なって出来た瞬間である。これまた、時間の経過とともに形を変え、木々を潤して、地下に浸透し、水となって沢から海洋へ循環する。その一幕が、あの形なのだから不思議なことだ、12:25小地蔵岳分岐、ここから山中を下り、12:32小沼の氷上に立つ。12:40小沼の西側で往路に合流、12:46八丁峠に戻る。 【吹溜り、小地蔵岳と長七郎山の鞍部】 小地蔵岳分岐点より 山間を下る 枝間に地蔵岳 振り返れば大きな足跡 小沼氷上から地蔵岳 小沼西端で往路に合流 八丁峠に戻る 総所要時間は、2時間59分、眺望には恵まれなかったが、大雪を充分楽しんだ3時間だった。もう、日差しさえあれば、急速に解ける季節なのだ。融雪、凍結を繰り返しながら、時には災害をもたらし、春の息吹へと繋がっていく。その一瞬を人間どもが、自然をもとめて、山に入るのだ。 |
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