後編 前編へ 花編へ 旧国道、謙信尾根への道を分けて笹尾根を真っ直ぐ上に進む、七ツ小屋山まで標高差で200mちょっと。この坂を順調に越えれば先が見えてくる。幸い曇っている時間が多く、強い日差しが避けられた、途中で一回給水して、10:31大源太山からの道を合わせ、10:36七ツ小屋山着大源太から来た男性二人、いろいろ聞くから正直答えたら、ビックリしていた。笹の被った尾根道を謙信ゆかりの道分岐点までシャベリながら歩いた、気晴らしになった、11:13分岐点。ここから蓬ヒュッテまでは草刈中だった、11:22蓬ヒュッテ着。 清水峠から笹尾根を真っ直ぐ上に進む 次のピークは七ツ小屋山 右奥に急峻な大源太山 大源太山からの道を合わせ 七ツ小屋山着 七ツ小屋山山頂からこれから辿る後半の尾根を見通す 次の分岐点まで同行 この間は笹の被った道 分岐点から振り返る、中央が七ツ小屋山、左が大源太山 謙信ゆかりの道分岐点 分岐点と蓬ヒュッテの間は草刈中 蓬ヒュッテ 居合せた土合から新道を歩いてきた夫婦、土樽から来た単独行の年配者、「どこから来た・・・・」、と問われれば「土合から山を越えて・・・」、までは良いが、続きが長くなる。夫婦と単独行はここで交差し、それぞれの駅に向かう。私は体調まあまあ、食料&水は充分あり、予定通り。単独行の方と11:35、新道分岐で別れ次のピーク、武能岳を目指す。若干被った長い笹尾根であるが、エゾリンドウ、ハクサンフウロ、ツリガネニンジン、ジョウシュウオニアザミ、マルバダケブキが点在して咲いていた、緩やかになって3つ目のピーク、男性と入れ替わって武能岳山頂に立つ、12:21-12:28。 笹の被った登山道が延々と 武能岳直下で蓬峠方向を振り返る 男性と入れ替わって 武能岳山頂に立つ 武能岳山頂から茂倉岳山頂を見通す、 二ツの大きなコブと小さな連続するアップダウン キンレイカ、ヨツバヒヨドリを飛び交うチョウを見ながら岩尾根を伝っていく、時々砂礫の道あり、滑りやすいので気をつかう。終わりに近いエゾシオガマ、タカネナデシコ、今が盛りのハクサンシャジン、咲き出した○○トリカブト、鮮やかな濃紺、いい色だ。茂倉岳はもう少しだ、岩場に腰を降ろし小休止。茂倉岳避難小屋が西斜面に、その奥にボヤッとして万太郎山が見える。さあ、茂倉岳へ最後の上りだ、頑張ろう、14:24誰もいない茂倉岳山頂着。 一つ乗り越え、大きな岩の脇を通る 二つ目に登り返し、武能岳方面を振り返る、右奥は辿って来た朝日岳方面 画像クリック拡大 やれやれ、ここまで来れば茂倉岳山頂は目と鼻の先 画像クリック拡大 茂倉岳避難小屋と奥に万太郎山 茂倉岳山頂到着、後は谷川岳 茂倉岳山頂から一ノ倉岳、谷川岳と主稜線 画像クリック拡大 茂倉岳山頂から眺望、霞んでいるが谷川連峰全体が見えている。このままの視界を保ってほしいが、谷川岳の東方向に変な雲がある。休憩もほどほどに、一ノ倉岳へ向かう。少し下って登り返すと、コバイケイソウ、キンコウカ、イワイチョウが咲いていた。稜線で一番遅くまで雪の残る場所だ、もしかしたら谷川連峰本年度最後のコバイケイソウかな、14:47一ノ倉岳着。 鞍部から一ノ倉岳最後の上り 茂倉岳を振り返る 一ノ倉岳山頂、中芝新道の道標、草払いした道が気になった カマボコ型の避難小屋 ここから谷川岳トマノ耳まで、長い岩場のアップダウン、岩はツルツルに磨かれた悪路(?)、もう今の時間は視界も良くないせいか誰もいない。でもこのコース、素晴しい景観だ、いつも足元だけ見てサッサと通過してしまうところ。本日は慎重をきし、岩場の花を眺め、ゴッツゴツの景色を堪能できる、日がさしてないのが残念、15:10ノゾキ、15:35奥の院、15:41オキノ耳、15:54トマノ耳、小休止。自宅に電話を入れる「今谷川岳、これから下って、6時半に駐車場、家に7時半頃かな・・・」、16:06西黒尾根へ。 一ノ倉岳を下って鞍部付近から谷川岳方面 同、一ノ倉岳 クサリにつかまってヨイショ 谷川岳方面はガスったり、払われたり ノゾキから一ノ倉の雪渓を見下ろす 岩肌を伝って奥の院へ オキノ耳到着、何も見えず 南に下るとトマノ耳が霧の中から トマノ耳到着 一瞬肩ノ小屋が現れる 最初は緩やかに下ってザンゲ岩へ、ここからが岩場の急降下、手を抜けない。ペイントマークに沿って一歩一歩足を運ぶ。濡れていたら多分、田尻尾根へ迂回しただろう。この荒々しい岩場を独占使用させてくれる、天下国家の皆さん、有難う御座います。事故らないように、下りますのでご安心を。氷河の跡と称するツルツルの岩を下って、まず一息、巌剛新道分岐まで下ってまた一息、ラクダの背からクサリ場を下って、ほっとできるのだ。16:15ザンゲ岩、16:56巌剛新道分岐、17:27危険地帯を抜けて樹林帯へ。 西黒尾根、今日の私、大丈夫かな? 緩やかに下ってザンゲ岩へ、ここからが甘くは無い 氷河の跡と称するツルツルの岩、慎重に、慎重に マークに沿ってジグザクしながら下る、ザンゲ岩は上の方に まだまだ続く岩場の急降下 これでやっと安全圏に下降、見上げるザンゲ岩 巌剛新道分岐 軽く登り返してラクダの背 クサリ場を下って、これで安心 ここから樹林帯に突入、大石小石だらけの道 あと1時間で土合、やれやれ 鉄塔に出て7,8分で 舗装道路に出る、土合橋駐車場まであと少し 石だらけの樹林帯の中の道、浮石多し、下りは要注意。薄暗くなってきた登山道、17:53あと1時間で土合の道標、18:10鉄塔、18:20登山口、18:43車の無い土合橋駐車場に戻って“谷川連峰馬蹄形縦走”を日帰り完歩。総所要時間は、15時間54分だった。前回より時間は延びたが、誤差のうち、雲が多く眺望に恵まれなかったのは残念、この暑さの中を歩き通せたことに満足している。多分、本日は一人だけだったと思いますが、少し涼しくなってから余裕をみて歩きましょう。 前編へ 花編へ |