【後編:阿世潟峠→社山→P】
         【前編:P→半月山→阿世潟峠】

 阿世潟峠から社山山頂まで小さいピークを3つほど辿る、標高差で450mほど、男体山、日光白根山、中禅寺湖と取巻く山並が織り成すスペクタクルを楽しめるコースである。特に12月から3月まで、雪の季節は比較的労せずして入れるところから人気がある。峠から2つ目に社山雨量観測所がある。その西側の岩場から眺めるダイナミックな展望に感動するだろう、何度見ても新鮮味のある光景だ。山湖草木と天空の絡める大自然がそこにはある、雨量観測所10:49-11:03。
  
                  社山雨量観測所、無人、アンテナが良く目立つ

  
   辿って来た半月山方面                        富士山遠望、ど真ん中に薄っすら


  男体山〜半月山 画像クリック拡大


   狸山、半月山、中禅寺山


  社山〜男体山  画像クリック拡大


   社山


  山王帽子山、太郎山、男体山


   日光白根山、前白根山、温泉ケ岳

 南側の崩落しているヤセオネを渡り次のピークへ。登山道の雪はほとんど消え、笹の緑が若干回復しているように見えた。沢山の鹿が食べていたが、気配を感じ甲高い声で鳴き、逃げ去った。
           
       南側の崩落したヤセオネ                 雪のほとんど消えた登山道


 小ピークから日光白根山〜半月山  画像クリック拡大


  登山道の残雪はグシャグシャ、向かう山頂は左奥


 振り返れば阿世潟峠から越えて来た小ピークと奥に半月山


   男体山の左奥に戦場ヶ原


   中禅寺湖、茶ノ木平、狸山一望

 高度が上がり、より立体的にスペクタクルは変化していく。この時期、中禅寺湖の周辺の山、少ない残雪に気づくだろう。ここを過ぎると、徐々に斜面の雪は増えていく、ダケカンバの白と影が雪のキャンバスに楽しく映ずる。辛抱の急登、右へ曲ると勾配が緩む。左は笹の斜面と朽ちた株、右はコメツガとダケカンバの混生林、ここまで来れば山頂も目と鼻の先、社山山頂11:56-12:22。

  男体山〜半月山、中禅寺湖展望 画像クリック拡大


 ダケカンバの林、尾根筋の雪は徐々に増える


   男体山〜半月山、中禅寺湖展望  画像クリック拡大


  南斜面の雪は若干増えていくが、はまっても膝程度

  
                       尾根筋が右に少々曲り、勾配が若干緩くなる

  
                           山頂直下の岩場が見えてくる


   振り向けば半月山は東に離れ、辿って来た尾根道を目と首で追い納得


   茶ノ木平も遠く、見下ろすほどに


   山頂部樹林帯の手前から男体山


   同、日光白根山

  
                             そろそろ山頂だ

  
                                 社山山頂


   山頂から富士山


   同、袈裟丸山


   同、皇海山、大平山、黒檜岳


   同、鋸山と皇海山


   同、大平山、黒檜岳


   日光白根山、前白根山


   男体山と太郎山

 素晴しい山頂を独りで楽しませてもらったが、未だ出発点から誰にも会わず、モッタイナイ景色だ。ここから西方向のトレースを探すと、アッタ、どこまで延びているかは不明だが、社山の西尾根、大日崎へ通ずる尾根もそろそろ歩けそうだ、誰かを誘って計画しよう。山頂を後に往路を阿世潟峠へと下る、12:51雨量観測所通過。南に回り込み、次の小ピークから阿世潟峠をショートカット、登山道の橋を目指して急斜面を下る。
  
                          朽ちた株の残る社山の南側斜面

           
           中禅寺湖へ真っ直ぐ下る、吸い込まれる感じだが


   あっという間、土の露出した尾根筋に出る


   日光白根山を眺め、


   半月山が高く見えてきた


   再び中禅寺湖を正面に


  雪解けの進んだ笹尾根まで下った

  
                     この辺から左に尾根筋がカーブする


   ダケカンバの綺麗な場所、もう一度立ち止まり観賞


   アンテナが見えたぞ


   中禅寺湖は大きいなあ、このアングルでは左奥は見えないが


   茶ノ木平と狸山、八丁出島もいい眺め

  
                雨量観測所の南を通り、阿世潟峠をショートカット

  
     急斜面を降下、ラクチン、ラクチン   後方           先方

  
   目指した橋が見えた                         緩やかに落葉樹の森を下る

  
  男体山が見えてくると間もなく                    阿世潟着

 目指した橋からは緩やかになり、陽光の中を13:12阿世潟へ、湖畔の道をテクテクと、14:40狸窪、アイゼンを外して、若干凍結部の残る林道を歩けば、怪しい氷に左足をとられ、スッテンコロリ、大腿を打ってイテテテテ、14:17歌ケ浜駐車場へ戻る。
  
                                湖畔の道をテクテクと


     枝間から男体山、良い感じ

  
      湖畔の道、先方                                 後方

  
   往路で入った半月山への道                      シャダンキ、狸窪着


                   社山を振り向き、本山行の終わりを感じつつ、

  
       と思った次の瞬間、 凍った林道でスッテンコロリ、太腿を打ってしまった、の巻き

 総所要時間は、7時間8分、素晴しい展望、誰にも会わなかった半月山と社山、まだこんな景色が見られるのに。


   【前編:P→半月山→阿世潟峠】


   参考: 社山2013/1/8  社山2012/1/8  社山2011/1/22