4.雪倉避難小屋⇒朝日岳
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2日目、夕べは良く眠れなかったなあ。窓越しの夜星を眺めていたが、今日は期待できるぞ、その意気込みは東の暗雲がによって裏切られた、4:57雪倉避難小屋出発。ハイマツの間の小道を進んで行くと薄日がもれてきた。山頂に着く頃には山並も部分的に微笑んでいた。しかし、眺望は昨日とは比較にならない、雨でないだけいいか、5:31雪倉岳着。白馬岳は見えているが、向かう朝日岳には傘雲がかかっている、本日は花見コースだから、・・・・・・。
  
   今日の天気は?                           雪倉避難小屋出発


   雪倉岳山頂付近から白馬岳

  
  雪倉岳山頂                              雪倉岳山頂から傘雲が覆う朝日岳

  
     雪倉岳山頂を振り返りながら赤男山との鞍部まで約600m降下する


  道沿いの花々に呼び止められつい、また停まる


 P2446付近から朝日岳、花に魅せられドッコイショ、ついでに辿るルートを頭の中に

 山頂北側のザレた道を下る、道沿いのガレ場にはカライトソウ、タカネマツムシソウ、ハクサンシャジン、ミヤマアズマギクが咲き、雪渓に近い草付にはマルバシモツケ、シモツケソウ、タカネナデシコ、ニッコウキスゲ、タカネアオヤギソウ、ミヤマアキノキリンソウ、シロウマアサツキが咲く、素晴しい北アルプス奥の院という感じだ。大分下って、湿原ぽくなってきた、標高は2400m近いかも、コバイケイソウ、キンコウカ、ミヤマカラマツ、アザミ、ギボウシが群落をつくる、素晴しい光景に興奮気味。深呼吸をして、これから辿るルートを頭の中に叩き込む、道なりに2030m付近まで下り、多分沢を渡って赤男山直下を巻いて水平道に入り、朝日岳西側へ登り、朝日平へ、そして少々上れば朝日岳に出る、大雑把な朝日岳までの道だ、6:44鞍部で小沢を渡る。

   鞍部から赤男山

  
 赤男山のツバメ岩                            ガレた斜面を横断する

 鞍部から緩やかに潅木の中を登り返し、6:54赤男山のツバメ岩の下を巻いて、湿原に出る。シシウド、オタカラコウ、キオン、オトギリソウ、リュウキンカ、ミズバショウ(残り花)が点々とハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、イワイチョウ、チングルマ、コバイケイソウの群落を抜ける。花越しに雪渓の残る山並を見えたが、この天気では残念、7:33水平道分岐。
  
  湿地帯を木道が続く                         朝日岳が顔を出す、「お早う」

  
  水平道分岐、右は真っ直ぐ樹林帯を抜け山頂へ          水平道、最初の雪渓

 この道は朝日小屋のブログによれば、「7/27開通、アイゼンを持参した方が・・」と書いてあった。そんなわけで軽アイゼンをザックに押し込んできた。ここまでの木道から100m超上っているようだ、キヌガサソウ、ショウジョウバカマ、アカモノ、小さな岩場でツガザクラが、ハクサンコザクラ、コバイケイソウが小群落をつくっていた、ここも素晴しいなあ。雪渓は、ベンガラはまいてあるし(日々変化するので、多少自分なりにとること)全く気にすることなく通過、クサリ場(ここも残雪期の安全上?)を通り、修復した斜面(修復されてなかったら難儀したろう)を抜けて、8:52朝日平合流点、8:58朝日小屋着。
  
  木道沿いの花を観ながら                        末期の雪渓を

  
   4ヶ所ほど渡り                          クサリ場で回りこめば

  
   前朝日、朝日平がドカン! と目の前に           本道の合流点


   ニッコウキスゲも見頃でした、色が飛んでしまいましたが

  
                      朝日小屋到着、ここの宿泊が予定にあったが

 今朝ここまでに会った人は、水平道で一人だけ、小屋周辺も静まり返っている、見えるのは出入する従業員だけ。備え付けの蛇口から美味しい水を頂いて、9:10朝日岳に向かう。朝日平というけれど小さな起伏があり、雪解けも一様ではない。大きな群落をつくっているチングルマにしても一部はヒゲ?状態もあり、蕾みもある、一面に白くなっているところを見ると、今が見頃でしょう。散策をしたいところだが、遊歩道がまだクローズだった、9:17先ほど通った合流点通過。
  
   朝日岳へGO!!                           先ほど通った合流点


   前朝日、朝日平を振り返る


  朝日岳への登り返し、前朝日、朝日小屋

 小さな橋、小さなハシゴを伝って、大きな朝日岳の湿原に出る、ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲが今は盛り、ムシトリスミレ、アオノツガザクラ、コバイケイソウ、シナノキンバイ、大きな下向いたアザミ、ミヤマタンポポなどなど、その種は数えても数え切れない、10:09朝日岳山頂着。
  
  ちょっと上ると                             高層湿原が開ける


   ハクサンイチゲや


    ハクサンゴザクラの群生地をながめ

  
   朝日小屋から小一時間で山頂に出る                     朝日岳山頂


  360°のパノラマを期待したがわずかに白馬岳方面が見えただけだった。

 思えば長かった、ひと様に聞いた話から、願望に変り、幾度かの計画も絵に描いた餅に終わり、そして2002年秋の頓挫と数十年の年月がながれた。しかし、歩いてみたい気持ちは変らず、ついにこの頂に立った。取巻く山並は、ソッポを向いているが、機会があったら、またこの道を歩きたい。


 雪倉避難小屋⇒朝日岳で出逢った花

 【タカネバラ】





 【チングルマ】






 【ツガザクラ】




 【アオノツガザクラ】




 【アカモノ】


 【ホツツジ】


 【イワシモツケ】


 【シモツケソウ】




 【カライトソウ】






 【タカネトウウチソウ】


 【オオカサモチ】


 【シシウド】


 【オタカラコウ】


 【キオン】


 【ヒメコゴメグサ】


 【ハクサンシャジン】






 【ニッコウキスゲ】






 【ミヤマアズマギク】


 【ウスユキソウ】


 【タカネアオヤギソウ】


 【コバイケイソウ】






 【キンコウカ】


 【シロウマアサツキ】




 【ミヤマカラマツ】





 【オトギリソウ】


 【リュウキンカ】




 【ミズバショウ】





 【ハクサンコザクラ】








 【ミヤマキンポウゲ】


 【シナノキンバイ】


 【キヌガサソウ】






 【オオバキスミレ】


 【シロバナヘビイチゴ】


 【ムシトリスミレ】




 【ハクサンイチゲ】


 【タカネマツムシソウ】


 【クルマユリ】




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