山行日
2013年11月1日 晴れのち曇り 2名
コース
志津林道(シャダンキ)→馬立→唐沢小屋→女峰山→富士見峠→馬立→シャダンキ
5月末に袈裟丸山の花見山行をして以来、東京在住の友、今回は女峰山の紅葉山行を計画したが、延び延びで雪が降ってしまったようだ。静かな尾根歩きもまた良し、紅葉盛んないろは坂、中禅寺湖畔を抜け、戦場ヶ原へ、ここまで来ると紅葉は終わった感じ、志津林道へ入り、カラマツを踏んで、一般車両終点のシャダンキからの山行となる、6:45出発。朝焼けの男体山を右手に林道を下り気味に進むと、方向が北寄りに変り、目指す女峰山が正面に現れる。男体山の奥に佇む山容は、険しくもあり、歓迎ムードとも映った。橋を2,3ヶ所通過し、7:18馬立着。
志津林道、一般車両終点のシャダンキ
朝焼けの男体山
女峰山を正面に 林道分岐点、左へ進む
雪かな?、と思ったら道路脇の霜柱
本日は左回りで女峰山へ向かうこととし、ここから笹道を急降下して荒沢を渡り、裏見滝からの道を合せて、ほぼ北方向に右手の涸れ沢に沿ってコメツガの樹林帯の中を進む。足場はあまり良くないが、振り向き男体山、大真名子山の山頂部を眺めながら高度を稼ぐ、ガレた沢の横断点で小休止、8:35-8:47。
馬立の分岐点 笹道を急降下して荒沢へ下る
荒沢を渡り、 日光市内、裏見滝からの道を合せる
コメツガの森に点々と真っ赤なナナカマドの実
連続する砂防堰堤 上空は真っ青だが、南方向は雲多し
コメツガの樹林帯は、枯れ木が目立つようになり、ダケカンバの幼木に変る場所あり
ガレた沢を横断して左岸へ
ガレた沢を横断して、8:51水場に、、コメツガの樹林帯をしばし急登して、崩壊寸前の登山道に出る。手前、登山道寄りは、ごく最近の跡のようで、根こそぎ倒れたコメツガが青々していた。ガラガラと岩石が崩れる音、一ヶ所のあらず、アチラコチラで発生している光景は、気持の良いものではない、9:11唐沢避難小屋着。
直ぐに水場に出る コメツガ樹林帯の樹林帯を急登すると
間もなく、崩落寸前の登山道に出る
南西方向に、良く似た男体山と大真名子山の姿
荒れた山肌までそっくり、樹林帯から眺めると間違えることあり
足元は空洞、崩壊の進む登山道を慎重に
振り向けば半月山方向に富士山を遠望す 唐沢避難小屋到着
ここから樹林帯を少々上って行くとガレ場に出る、いつもの調子で進むと、1/3ほど進んだ所で、ガラガラ落ちてくる岩塊、同行の友と「アッ!!」としか声が出ず、落ちてくる方向を見極め、2mほど戻った所で4,5m先を飛んでいった、続いて誘発された小塊2ケが同じ方向に落下していった。最初の岩塊は50cm×30cm、小塊は2ケとも20cm×10cmでほんの一瞬の差で難を逃れたことになる。このあと、上部の安定を確認(小石、土砂の動き)し、私がまず渡り、友が続き、お互いに見張りしながら早足で渡った、肝を冷やしたガレ場渡りだった、9:34通過。
唐沢避難小屋わきにある石神とホコラ 山頂付近を枝間に
沢山実をつけたナナカマドが、樹林の中に点々と
コメツガの緑と青空に映えていた
樹林帯は一部で世代交代が進んでいるようだ
樹林帯を抜けガレ場へ 横断中、岩塊が音を立てて落下、肝を冷やした一瞬だった
慎重に早足で横断 友の足元から2,3m下から落ちたようだ
肝を冷やしたあとは、再び樹林帯の中を急登する、徐々に樹高は低くなる。遭難の碑付近からハイマツに変わる。日光連山を一望していると、付近の山並に雲がかかり始めた。間もなく、ハイマツの間にホコラが目に入る、女峰山山頂到着です、10:00-10:23。
山頂直下から富士山遠望
赤薙山方向に雲が、 直下から高原山
同、左から男体山、大真名子山、小真名子山、男体山右奥に奥に皇海山、小真名子山右奥に日光白根山
同、男体山、大真名子山
薄い雲はあるものの、360度の眺望に友も満足顔。山座同定、富士山がうっすらとまだ見える、秩父連峰、八ヶ岳、浅間山、武尊山、至仏山、平ケ岳、燧ケ岳、会津駒ケ岳を遠望する。戦場ヶ原をぐるっと日光連山を一望すれば、返ってくのは「女峰山はいい山だ、素晴しい」、連鎖的に「うん、同感、何回歩いても・・・」
女峰山山頂
女峰山山頂の展望 画像クリック拡大
半月山奥に富士山、秩父連峰遠望
大真名子山奥に八ヶ岳、間に皇海山
浅間山遠望
日光連山、男体山、大真名子山、小真名子山、大真名子山奥に皇海山、小真名子山右奥に日光白根山
帝釈山と小真名子山、小真名子山右奥に日光白根山
至仏山
燧ケ岳
雲があちらこちらを覆ってきました、
見通しの利く間に帝釈山に、
山頂の岩場を慎重に下る
振り返れば急峻な頂き
向かう帝釈山 画像クリック拡大
前後左右の眺望を楽しみながら、小さな起伏、ヤセオネあり、岩場と生える木々も素晴しい
時々振り返る女峰山山頂部
向かう帝釈山
霜、ツガザクラ
霜、コケモモ
岩陰には、霧氷の破片
中間の専女山、クサリを掴んでヨイショ
専女山、女峰山
中間付近に専女山というクサリのかかったピークがある。前後、女峰山と帝釈山、形は異にするが格好が良い、10:47。尾根の南側を歩き、木々が濃くなると間もなく帝釈山山頂である、11:02-11:29。
木々の間をスルー
帝釈山直下で女峰山を振り返る
帝釈山付近で女峰山を振り返る
帝釈山山頂 大真名子山にも雲が、
雲のかかり始めた日光連山を一望し、「次はいつ頃?」、「厳冬期を除きいつでも入れる山だから・・・・、初冬もいいなあ」、こんな会話をし、後続の男性のあとに、深い樹林帯を富士見峠へ下る、12:23。
日光連山、帝釈山からの展望 画像クリック拡大
日光白根山
日光 白根山と太郎山
燧ケ岳
雲がかかってきた女峰山
広葉樹からコメツガの深い樹林帯を下る、足場が根っ子、泥濘で悪し
富士見峠から長い林道歩きだ、ゴツゴツした石畳(?)の道を歩くと、鷹ノ巣から落ちるガレ沢の少し手前から改修された道となる、12:43。高度を下げながら、ヘアピンカーブもあり、見通しは利かない、延々と続き、13:22馬立で朝の分岐点、ここまで1時間、4kmほどあるのかな。ここからシャダンキまで20分と思ったが30分かかった、2kmはあるだろう。
富士見峠 ゴツゴツの林道をしばらく
改修した林道に入り 工事事務所を過ぎると
馬立、朝の分岐点へ もう一踏ん張りすれば終着、シャダンキへ
13:52、やっと終着、シャダンキ着、総所要時間は、7時間07分。久しぶりの友との山行、疲れた様子もなく、紅葉の奥日光路を通り、次回は・・・・と言っていた。中禅寺湖湖畔〜いろは坂は紅葉が見頃、特に赤色が素晴しかった、連休は混むだろうな。
付け加えておきますが、唐沢小屋-女峰山を歩かれる方、ガレ場の落石に充分注意しましょう。
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