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前袈裟丸山・後袈裟丸山
山行日
    2013年5月23日   晴れ   2名                花編はこちら

コース
    折場登山口→賽ノ河原→小丸山→前袈裟丸山→後袈裟丸山→前袈裟丸山→前袈裟東南尾根→
    前袈裟丸山北側(登山道へ)→小丸山→賽ノ河原→折場登山口


 昨年は赤城山、苗場山と2座歩いた東京在住の友、今回は袈裟丸山の花見山行を計画した。今年の寒さを繰り返す不安定な気候、花にとっては雪と霜の連続パンチ、いつに?、・・・・が続いた。寄せられる情報に、やっと日が絞られ、シャクナゲの期待薄から折場と前袈裟丸山往復となった、駐車場の混雑を避けるため早めに乗り込んだら一番だった、5:38折場登山口出発。すっかり新緑になった雑木林を抜け、6:02弓ノ手の笹っ原に出る。友は、赤城山、袈裟丸連峰を見渡し、笹っ原が気に入ったようだった。咲き始めたシロヤシオを覗きながら進み、雑木林に点在するトウゴクミツバツツジを撮りながら、つつじ平へ進むと元気の無いアカヤシオがやっと残っていた、6:31賽ノ河原。
  
  袈裟丸山折場登山口                        広葉落葉樹の林中を丸太の階段を上る

  
  ヤマツツジが開き始めていた                   根っ子に足をとられないように


 弓ノ手の笹っ原を袈裟丸山を目指し進む


  つつじ平から袈裟丸連峰、左から前袈裟丸山、後袈裟丸山、中袈裟丸山、奥袈裟丸山と袈裟丸山最高点

  
  つつじ平付近からアカヤシオの残り花が現れる          賽ノ河原

 芽吹いたばかりのカラマツ林を抜け、県境尾根に入る。小さいアップダウンを3,4回繰り返し小丸山へと進む。鮮やかなトウゴクミツバツツジの出番とばかり、陽光を受け輝いていた。6:52、石柱“床水”通過、小丸山に近づくにつれ、アカヤシオの残り花も元気になってきたようだった、7:25-7:36。見渡すクッキリした山並に相応しいアカヤシオを探し、カメラに。

  カラマツの新緑に目を奪われる、ここを抜けると県境尾根

  
 緩やかなアップダウンを繰り返す                   鮮やかなトウゴクミツバツツジ

  
          角柱“床水”                     袈裟丸山、小丸山を正面に、

  
   西の賽ノ河原?                          点々とお待ち願ったアカヤシオ

  
      コメツガとアカヤシオの間を抜け               小丸山山頂へ


 小丸山山頂の展望、袈裟丸連峰〜庚申山   画像クリック拡大


   同、袈裟丸連峰〜庚申山   画像クリック拡大


  同、前袈裟丸山、後前袈裟丸山


  同、前袈裟丸山、後前袈裟丸山


  同、中袈裟丸山、奥袈裟丸山&最高点


  同、皇海山〜半月山  画像クリック拡大


   同、左から皇海山、鋸山、庚申山、中央奥に錫ケ岳&日光白根山(右)


   同、日光白根山


   同、日光白根山、庚申山


 同、男体山、手前に社山、右に半月山

 ここから少々下って、シラカバの幼木が密生する林に入る、友は「珍しい」を連発していた、私は雁坂道(みち)を歩いた時にも見てたので、良く見られる交代の現象かな、と考え気にもしなかった、彼は新鮮だ、7:47避難小屋。笹が払われ歩きやすくなった道を軽く登り返し、P1685の少々南を巻く。ここから前袈裟丸山から東南に派生する尾根を見渡せる。ピンクに染まったアカヤシオが点々と見える、「後袈裟を往復し、余裕をみて、東南尾根を歩きますか、見る価値あるよ」、友も納得してくれた。間もなく日光白根山を深い谷の向こうに眺め、コメツガの樹林帯に入る。しばし急登、後続者が2,3人抜いて行ったようだった、8:41前袈裟丸山着。
  
  緩やかな起伏を辿ると                        白樺林の中にカマボコ形の避難小屋

  
  徐々に勾配を上げて行く                 前袈裟丸山の東南尾根にアカヤシオ、見る価値あるなあ


  前袈裟丸山北斜面から皇海山、日光白根山


  前袈裟丸山北斜面から皇海山、鋸山、日光白根山

  
                       コメツガの樹林帯をしばし急登すれば、


  南に赤城山を一望し、

  
                      一等三角点のある前袈裟丸山山頂着

 山頂北側のビューポイントに移動し、山座同定が始まる、しかしながら上越の山には雲が若干あり、難しい。結局、尾瀬の笠ケ岳の左に見える山が分らなかった。あとで調べたら小沢岳であった。この道を通過する人たちは、皆、ここで一望して行く、8:51後袈裟丸山に向かう。

 西側のビューポイントからの眺望、後袈裟丸山〜前日光の山   画像クリック拡大


   同、太郎山、男体山


  同、皇海山、鋸山、日光白根山


 同、後袈裟丸山


  同、谷川連峰、武尊山、至仏山


 同、小沢岳、笠ケ岳、至仏山


  朝日岳、武尊山


 苗場山〜朝日岳   画像クリック拡大

背丈の低いコメツガ、シャクナゲが密生する道、前袈裟丸山頂までは道がきれいに払われていたが、ここは被っていて道が分りにくく、根っ子、倒木が沢山転がっているから歩きにくい。足の先で探りながら感触をつかみ、体重を移動していく。それでも朽ちた株に足を取られ往生する。9:11、このルートの難所とされる八反張を通過、ユキワリソウを岩場で探し、登り返す。
  
  ビューポイントから尾根伝いに西方向に下る           正面に後袈裟山

  
  アズマシャクナゲが開きかかっていた               花数は少ないがしっかりしたアカヤシオ

  
                         鞍部で八反張を通貨、慎重に

  
                        ユキワリソウが岩場で開花していた

 ここから山頂まで笹の急斜面が続く、道は笹の下に隠れて見えにくい、交差する人もいる。人声に誘われて山頂へ、後袈裟丸山1908m、本日の最高到達点だ、9:29-9:53。ここの眺望はほとんど無い、見えるのは赤城山、半月山、前日光の山ぐらいだ。この山頂は狭い、ここから奥袈裟丸山、前袈裟丸山へ向かう人、帰る人で混雑するので、ゆっくり出来ない。
  
 登り返して、前袈裟丸山を振り返る                急斜面を笹を掻き分けて進む

  
                            後袈裟丸山山頂へ、眺望はイマイチ

 山頂を後に、前袈裟丸山まで戻る、帰りは慣れたもの、弾丸の如く下って行く、10:05八反張通過、登り帰してビューポイントでまた小休止して、10:34前袈裟丸山着。
  
  下山、前袈裟丸山へ戻る                       急坂の下り、注意


   前袈裟丸山と山桜


   八反張を帰路は余裕で通過

  
                     低木の尾根、眺望を楽しみながら

  
   前袈裟丸山へ戻る                         赤城山がクッキリしてきた

ここから少し下って東南尾根のアカヤシオを眺め、藪を漕いで登山道に這い出る予定。10:42薄い踏み跡を見つけ、笹の急斜面を下る。この尾根を歩く人も増え、点々と人影が、声が伝わってくる、10:56鞍部へ。ここから見渡すアカyシオ、当たり年と比べたら1/3-1/4だろう、しかも花は終盤、元気な株を渡り歩き、山並を背景に、樹林を背景にシャッターを切る。緩やかに上って、開花したシャクナゲに向かった時、宇都宮から来た先客がいた、話しながらの東南尾根の花見、友と3人、話が弾みすぎてか、ずっと藪漕ぎから折場登山口までご一緒だった。
  
                  尾根の東端からアカヤシオの咲く東南尾根に入る(道なし)

  
    薄い踏み跡を頼りに進む、帰りの方とすれ違う       赤く染まった東南尾根


   例年より花が少ないようだが、


  これだけ咲いていれば充分楽しめそうだ


   鞍部から前袈裟丸山を振り返る


  赤城山を背景に


   日光白根山を背景に


   男体山を背景に


  前袈裟丸山を背景に


  一気に花の進んだようなアズマシャクナゲ

  
                            友も撮るって、眺めて忙しそう

 10:56、鞍部から少し前袈裟丸山寄りの笹薮から入る。高度を若干下げながらトラバース気味に進めば、登山道に這い上がれる、これだけのことだ。しかし、地形的に沢状な場所を通過する、出たとこ勝負だが、回避を含めて面白くもある。藪を漕ぐには慣れもあろうか、友は難儀している。客人(宇都宮の人)がそれをフォローしてくれている。声を掛け、細い木をゆすって私の現在地を知らせながら、三匹そろって登山道に出た、12:40。居合わせたハイカーが拍手で迎えてくれた。休憩しながら、面白いので見ていたようだ。
  
            鞍部付近から藪を漕いでショートカットしたが、戻った方が楽そうだった

  
藪から上がり、登山道に居合わせたハイカーに拍手で迎えられる    避難小屋、ここにも数人が休憩中


    往路も撮った、アカヤシオの残り花とオオカメノキ

  
  小丸山、小休止                            角柱“床水”通過

  
   無人雨量計、ここに7,8人                    カラマツ林を抜け

  
   列は多人数にふくれながら賽ノ河原へ、             ここで列は二つに分かれ弓ノ手コースへ

  
  「あそこまで歩いてきたんだ                 赤城山を正面にホコリたつ笹っ原を下る、

  
  緑が眩しい階段を下れば                      折場登山口へ無事到着

 ここからは、往路をそのまま戻る、藪を漕ぐこともなかろう、12:58避難小屋、13:12-13:28小丸山、13:50石柱“床水”、13:54無人雨量観測所、14:07賽ノ河原、14:47折場登山口。総所要時間は、9時間9分、友との楽しい袈裟丸山の花見山行だった。次は、秋、『○○山』、と言ってましたから、藪漕ぎも楽しかったんじゃないの、またやろうか。

  花編はこちら



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