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山行日 2013年7月2日 曇り時々晴れ 3名 コース 六十里越駐車場→南岳→鬼ケ面山→貉沢カッチ→浅草岳→鬼ケ面眺め→田子倉眺め→浅草岳登山口(只見沢口) 花編1(ヒメサユリ)へ 花編2へ 先月はじめ、東松山のMさんから誘いがあり、日程だけは空けておいた。本日は太陽も時々顔を出すようで、雨の心配はなさそうだ、Mさん夫妻と3人、わざわざ小宅を経由してもらい、新潟・福島県境の六十里越まで走る。ヒメサユリは、ネット情報だと見頃を迎えているとか、5:55 駐車場を出発する。すでに。7,8台の車があり、準備中の人が8人、あちらこちらから合わさると、平日でも結構な人となるだろう。こちらは夕べ雨が降ったようで登山道は露っぽい、ヤブツバキ、タニウツギが咲き、ギンリョウソウ、ユキザサ、ナルコユリが点々と、6:27六十里越の道から左へ入り、6:29鉄塔に出る。 国道252号線、新潟・福島県境、六十里越が鬼ケ面山の登山口となっている 駐車場は左右にあり 登山口、雨上がりで少々露っぽさはあったが・・ 六十里越の道から左へ進む 直ぐに鉄塔に出る 雲間から南の山並が頭を出す、山名がはっきりしないが、横山、前毛猛山付近のようだ。広葉樹の明るい森を抜け、電波反射板に着く頃には汗ビッショリになっていた、6:55反射板、7:05送電線下。展望が開け、毛猛山、裸山、向かう南岳もはっきりしてきた。雪深い山だけあって、標高は1100mちょっとあるが、ヤブの中は雪が解けたところだ。Mさんが、道沿いにコケイラン見つけた、点々と生えていて丁度花の時期だった。緩やかな道が続き、山地図にはないが、吹峠からの道を合わせる、7:19。この真下にJR只見線が走っているらしい。 南方向の山並、横山? 前毛猛山? 広葉樹の明るい森を抜けと 電波反射板に出る 反射板付近から南方向の展望 反射板付近から北方向の展望 少し進んで送電線下から裸山1010.4m 同、北西に守門岳 吹峠からの道を合わせる、JRの六十里越トンネル真上 東側、田子倉湖、横山方面 雲の漂う東方向の山を遠望し、足元にマイヅルソウ、チゴユリ、ユキザサ、ツバメオモト、サンカヨウ、エンレイソウ、ホウチャクソウ、ツクバネソウと花盛りだ。間もなくブナの小低木の道に入りやや勾配を増す、まだ花が残っている、ウスバサイシン(?)、カタクリの実がずっと続く。元気なオオカメノキ、終盤のムラサキヤシオ、蒸れる小道にあっては、冷気に優る。突然パッと視界が開け、正面に、目指す浅草岳を深い只見沢越しに見る、8:02。谷を見下ろしながら眼前のピークへ、8:07南岳着。 また少し進んで田子倉湖を見下ろす 登山道に沿って残雪あり 道沿いの花を楽しみながら進めば 間もなく視界が大きく開ける 目指す浅草岳が深い谷を介して北方向に 登山道際に雪庇の残がいか 最初のピーク、南岳が近い 狭い南岳山頂 鬼ケ面山方面 ここを少し下ると、本日待望のお姫様、ヒメサユリの登場だ。山並を背景に、お姫様を撮り続ける。想像していた『点々と咲くヒメサユリ』ではなく、登山道沿いに連続して咲くヒメサユリだった。もう既にしおれた花もあるが、総じて見頃のようだ。形を選び、色を選び、背景とのマッチングを楽しみ、なかなか足が進まない。小ピークを4つ、5つ越えたろうか、8:52鬼ケ面山、1465.1mに着いた。 下ると間もなくヒメサユリ登場、後南岳方向 鬼ケ面山方向、小ピークが連続する 浅草岳をバックにヒメサユリ ほぼ登山道に沿って咲いている 花数は1〜9個、 平均2、3個かな 浅草岳 鬼ケ面山 鬼ケ面山山頂 ここを過ぎると蕾の目立つ場所があった 鬼ケ面山から進むと、意外や意外、蕾の道がしばらく続く。標高差はほとんど感じないが、ヒメサユリの開花に影響するだけの気候の差があるのだろう。沢から吹上げる冷気、雪解けが遅かった、などなど想像してみるが、全く関係ないかな、これから来られる人たちのために二部制にしたのだろう? ミネズオウのように安全を考えて開花を2回に分けるようだが、ヒメサユリは峰で分けた、なんてことはないだろう。北岳山頂はパスして、先に進む。 どこまでも続くヒメサユリの道 北岳直下、北岳山頂は登山道から離れている この稜線は東の“鬼ケ面眺め”からは急峻な崖の連続に見えるが、歩いていては、そんな感じはない この岩は左を通りました 登り返せば北岳です 北岳は立ち寄らず、小ピークのアップダウンを繰り返す、浅草岳にガスが・・ 浅草岳の山頂部に雲がかかり、被写体が減ってしまった。が、絶壁に沿った小さなアップダウンが連続し、花々が「姫様ばっかり見てないで、ゆっくり私達も見て行って」と。ウラジロヨウラク、ベニサラサ、タニウツギ、オニアザミ、ゴゼンタチバナ、ミツバオウレン、イワカガミ、オノエラン、ミヤマカラマツ、コバイケイソウ、ギボウシ、アカモノが足を引っ張る。岩場のミヤマダイコンソウ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウにも呼び止められるが、岩場までは手も足も出ない、9:59貉カッチ着。辿って来た残雪の残る峰々を振り返り、じっくり眺め、少々下って登り返す。 崖の際を通過して 貉沢カッチへ 振り向けば鬼ケ面山は大分離れた感じ このまま曇ってしまいそうな浅草岳 守門上空も雲多し まだまだ続くヒメサユリの道 ちょっと怖そうな場所だが、花が沢山咲いていた 樹林帯の中をしばし急登 下って、守門側からのコースと合流 顔面から流れる汗を拭きながら中低木の樹林帯を越えると、ブッシュの中にシラネアオイが5,6輪、元気で待っていてくれた、雪を頬張りながら、その新鮮さにしばし佇む。この先で、10:44守門側から来るルートと合流する、南岳の北斜面の雪渓をトラバースして浅草岳の山頂部、高層湿原に出る。木道を進むと再びヒメサユリ、コバイケイソウ、トキソウの花、ワタスゲも白い帽子を開き始めていた、守門岳を左に眺めながら緩やかに木道を歩き、浅草岳山頂、1585.5m着、11:11。 前岳の北側の雪渓を歩いて 高層湿原を抜ける 前岳の斜面にはヒメサユリがこちらを向いて揺らいでいた 木道から前岳を振り返る 同、守門岳 浅草岳山頂着 直下の田子倉湖を眺めながら休憩 山頂の眺め 画像クリック拡大 山頂には7,8人、雲多く、日差しも弱く眺望はイマイチだ。同行のMさんはそれでも地図を広げて、山座同定、納得できず首を捻っていた。休憩して、北側のルートに少し進み、ヒメサユリを観賞、更に進むと時ならぬカタクリ、キクザキイチゲの花、そして大輪のシラネアオイ、雪田を背景に素晴しいカットだった。戻って、山頂直ぐ下の只見沢登山口まで4.7kmの角柱で山頂を後にする、12:08。 山頂から北側へ少し足を延ばし 湿原を往復する 戻って、只見沢登山口を目指す 直ぐに山頂部巻き道を合わせ 12:14山頂部の巻き道と合流、ヒメサユリの点々と咲く急坂を下る。右手に往路辿った鬼ケ面山、前方に田子倉湖を眺めながらの下り坂、湿った露岩もあり早足は要注意、潅木が徐々に背丈を増し、大きなブナ帯の道に入り、熊合せというプレートへ、13:09。緩やかに進んで、13:15大きな岩場、“鬼ケ面眺め”へ、文字通り眺望が素晴しい。尾根は山頂の南東方向に派生し、田子倉湖に突っ込んで行くように下る、13:41“田子倉眺め”へ。ここで山頂部を振り返り本日の見納めとなる。 鬼ケ面山を右手に眺めながら急坂を下る、点々と咲くヒメサユリどこまで下っても・・・・ 進む尾根は田子倉湖方向へ向かっている もう少しで勾配が少し緩やかにな 鞍部で浅草岳山頂部を振り返る 間もなく樹林帯に入る、ブナ、ナラ、ホウ・・・・ ゆるやかに進めば 大きなブナの根元に“熊合せ”と書かれたプレート 狭い尾根にしては大木が育っている不思議な空間 この木は? ナラとはちがいそうだ、ナラガシワかな? 樹皮が違いそうだ 岩場を巻いたり、しばらく、緩やかな道 “鬼ケ面眺め”着、浅草岳山頂部を振り返る もう400m超下ったようだ、あと600mぐらいかな ゴヨウマツがこの周辺だけに生えていた 鬼ケ面山の展望 画像クリック拡大 ここから尾根に沿って進むと“田子倉眺め”に出る、 霞んでしまって良く見えないが、岩場が沢山あるようだ 浅草岳の見納めのようだ ここから広葉樹の大木の斜面を下り、大久保沢の水場に出る、14:05。塩漬けの顔を洗って、冷たい水で喉を潤し、緩やかに進む。咲き残ったタムシバがうっそうとした緑の中にあって輝いて見えた。天空の空いた場所に出たら、雨がポツポツ、日もさしていることだし大したことはないだろう。しばらく緩やかに下り、只見沢の支流にかかる橋を渡る、14:27。 広葉樹の大木の斜面を下り 大久保沢に出て顔を洗う、冷たくて気持いいこと 只見沢の支流を渡って 浅草岳登山口に出てる 国道へ出て六十里越まで歩こうとしたが・・・・・・ ほどなく、浅草岳登山口と書かれた大きな看板に出る、14:43。雨は大したことなく、あがっていた、14:48国道に出たところで山行録は終わりとする。総所要時間は、8時間53、天気はイマイチだったが、ヒメサユリは思ったより広範囲に分布し、個体数も多く楽しめた、他の花も種が多くて、見所が多いコースだった。ヒメサユリは、まだしばらく見られますよ。 実はこのあと、駐車場に戻るべく3人して国道(約8km)を歩き出した。最初のスノーシェッドに入るや、滝のような雨、車はMさんに頼みスノーシェッド出口で待つことにした。強い雨の中、歩き出すと直ぐに、通りかかった車に親切して頂き、無事駐車場に戻れました。雨は下の方で集中的だったようで、駐車場は少し濡れた程度だった。そんな、こんなで最後助かった山行だった。 花編1(ヒメサユリ)へ 花編2へ |
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