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編笠山(八ヶ岳)
山行日
    2013年2月26日   晴れ   単独

コース
    富士見高原駐車場→編笠山→富士見高原駐車場

 冬の八ヶ岳も魅力がある、しかしながらレベルがついていかない。辛うじて、初心者でも入れそうな最北の蓼科山2530m(単純標高差800m)、最南端の編笠山2524m(単純標高差1200m)、今回は編笠山を目指す。夜明けのR141号線、野辺山付近で−20℃、車の外気温は−19℃だった。停車して雰囲気を肌で感じる、風を考えたなら、山歩きできるレベルではない。登山口となる富士見高原まで走ったら−15℃に上った、これなら何とかなりそうだ、6:58出発する。踏み跡はバッチリ、道標もしつこいほど設置してある、大昔のものから現代版まで、7:26五叉路分岐、7:36盃流し(注、欄外参照)を通過。林道、作業道を5,6回横断して、沢に沿った山道に入り、8:04臼久保岩小屋跡と読める道標のある大きな岩に出る。
  
   富士見高原駐車場から向かう編笠山              南に朝日に輝く甲斐駒ケ岳

  
  駐車場を出発                             林道のゲート脇から進む

  
   カラマツの間を抜ける                        橋を渡る、老朽化により沢を迂回

  
   向かう編笠山                           五叉路分岐

  
   沢に沿って平行に進むと                      “盃流し”に出る(注、欄外参照)

  
  ちょっと先に発った先客と抜きつ抜かれつ          1640m、最後の林道&作業道横断

  
  大きな岩が連続する、溶岩流の跡か?              岩小屋跡のようだ、この辺から勾配を増す

 ここの標高が1755mのようだ、この先勾配を一段と増し、カラマツ林、雑木林からコメツガの樹林帯に入る、積雪は増して、30-40cmほどありそうだ、トレースを頼る限り、積雪は感じない、8:15に1800m地点、更に勾配を増した感じ。大きなコメツガの間を真っ直ぐ踏み跡はついているが、ジグザグした凹んだ夏道の跡らしい所も沢山ある。8:28に1900m地点、8:40に2000m、8:59に2100m、9:19に2200m、9:31に2300mを通過、残り標高差は200mちょっとである。
  
   カラマツの親木ってことかな?                   茸の契約販売ってことかな?

  
   コメツガの樹林帯に入る、1900m付近から               下ってきた3人のGr

  
    2200m通過、雪が深くなるがトレースがバッチリ        2300m通過

 大きな木から小木が密生した地帯に入る、コメツガのトンネルと化した雪道を汗を拭き拭き上って行く。出発時点で吹いていた風も森の中では感じない。間もなく木々の間から山並が顔を出す、富士山、南アルプス、中央アルプス、青空の下で素晴しい。ここから直ぐに低木を抜け、10:01森林限界を脱したようだ、山頂部の岩場が顔を出す。冷たい風を感じ、着込んで岩場を上って行く、滑稽なスタイルにここでは恥ずかしさはない。道標には、“もうすぐ”、“頑張れ”とかある、面白い思考だ。7,8m/secの風に逆らいながら、岩の間をジグザグ切って上る。寒さを気にしつつ、カメラワーク、すぐに指がきかなくなる、首の間で温めては操作を繰り返す、やっと山頂に到着、10:34-11:24。
  
                         コメツガの小木が密生してくる

  
                    コメツガの枝が下がり、積雪も深く、トンネル状の道


   見渡せる空間に出た、南アルプス一望、鳳凰三山&南アルプス北部


   北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳


   中央アルプス、越百岳〜木曽駒ケ岳


    富士山、ちょっと霞がかかっている

  
  コメツガの樹林帯を抜けると                    山頂部の岩が現れる


  富士山〜乗鞍岳展望 画像クリック拡大

 絶景に山頂部を行ったり来たり、山並と雪景色が寒さの中で行動させる、負けてたまるか。不思議なことがおこってきた、風が弱まってくるではないか、気温も上がってきたようだ、嬉しい、ツキが回ってきたのかな。山頂に着いて30分ほど経過、下で会ったおっちゃんがやって来た。おっちゃんは、先週西岳を歩いたとか、ラッセルでクタクタだったと話していた、今日の編笠山はこの青空、この光景にレンズを向けっぱなしだった。
  
    編笠山山頂                             北側は阿弥陀岳、赤岳、権現岳


山頂の展望、富士山からぐるっと蓼科山まで 画像クリック拡大


同、南アルプス〜蓼科山まで   画像クリック拡大


同、八ヶ岳展望、蓼科山〜権現岳   画像クリック拡大


同、蓼科山&横岳、背景の山    画像クリック拡大


同、八ヶ岳展望、蓼科山〜権現岳   画像クリック拡大


同、八ヶ岳展望、蓼科山〜権現岳、西岳   画像クリック拡大


同、北アルプス展望   画像クリック拡大


同、中央アルプス展望   画像クリック拡大


同、南アルプス展望   画像クリック拡大


【山頂から秩父連峰、金峰山】



【山頂から富士山】













【山頂から南アルプス】

   鳳凰三山


  北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳


   甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳


【山頂から中央アルプス】



【山頂から御嶽山】



【山頂から乗鞍岳】



【山頂から北アルプス】

  穂高岳、槍ヶ岳周辺


   大天井岳周辺


   立山周辺


   鹿島槍ヶ岳、白馬三山周辺


 【編笠山山頂から八ヶ岳】

 阿弥陀岳〜権現岳  画像クリック拡大


 阿弥陀岳〜権現岳


 阿弥陀岳〜権現岳


 阿弥陀岳〜権現岳


 蓼科山〜阿弥陀岳


  権現岳


   ギボシ


  赤岳


  阿弥陀岳


  ギボシ&権現岳


    ギボシ&権現岳


    赤岳、ギボシ&権現岳


   阿弥陀岳、横岳、赤岳、ギボシ


  蓼科山&北横岳


    阿弥陀岳、左奥に天狗岳


   赤岳、左に中岳、奥に横岳


【山頂の雪景色】







  北アルプス遠望


  同、北アルプス遠望


   風紋


 おっちゃんは西岳には行かず、来た道を戻ると言う。私もこの景色に大満足、では一緒に下りましょうか、となった。しかし、10分ほど歩くと、「先に行ってくれ」と言われ、急坂を早足で下った、11:37樹林帯へ、11:48に2300m、11:52に2200m、12:00に2100m、12:08に2000m、12:13に1900m、12:19に1800m、12:21に岩小屋跡と快適に下る。
  
                              山頂を後に岩場を下る

  
                         樹林帯の中をを急降下

  
    これから山頂に向かう人                      2100m付近

  
   盃流しを過ぎて林道の橋の上に鹿                親子も、後ろは見張りかな?


   出発点も近づいた、編笠山を振り返る

  
      五叉路を過ぎれば                          出発点の駐車場もすぐそこ

 数ヶ所林道を横断し、12:51五叉路、13:08出発点に戻り、編笠山の山行を終えた。総所要時間は、6時間10分、好天に恵まれて素晴しい展望に見入り、大満足の一日であった。この山行、モクモクと歩いた眺望の無いコメツガの樹林帯、標高差1200mの真っ直ぐな道、着時点の寒さ、と決して甘くは無かったけれど久々の感動を得た、寒さ対策は課題としよう。

 注) “盃流し”について、掲示物から引用
 『神仙の時間と水が造った盃流し 一枚の巨大な石の窪みに、八ヶ岳からの清流が流れ込む。長い年月をかけ自然の造りだした美しい景観。「盃流し」とは、平安時代、一枚岩に盃を流し、その盃が流れる時間に、句を読む貴族の遊びがあったそうだが、その一枚岩に似ていることから、この名がついたといわれている。・・・』、雪を被った沢筋では理解し難しであった。



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