山行日
2012年11月22日 晴れ 単独
コース
平標山元橋駐車場→(岩魚沢林道)→平元新道登山口→(平元新道)→平標山乃家→平標山→平標山乃家
→(平元新道)→平元新道登山口→(岩魚沢林道)→平標山元橋駐車場
日中、上越の天気が良さそうなので、急遽出かけました。ノーマルタイヤなので、永井付近まで行けたら旧三国街道散策+三国山、三国トンネルを抜けられたら元橋から平標山、と軽い気持ちで出かけました。R17には雪、凍結はなく、8時過ぎ元橋P着。一台先客あり、薄日がさしているがまだ雲多い、ゆっくり寒さ対策をして、8:42出発する。先客の靴跡は松手コースを向いていた。私は平元新道を目指す、薄っすら積もった雪は、別荘地付近から連続している。岩魚沢の橋手前で、西に張り出した平標山の真っ白い尾根が見えた、雪が深そうだな。林道の雪は徐々に増している、平元新道登山口付近で7,8cm、9:33着。
平標山元橋駐車場 別荘地を抜け
橋の手前から西に張り出した平標山の真っ白い尾根 橋を渡ると
徐々に雪がましてくる 平元新道平標山登山口
山間に入るや登山道の雪は増し、10分も歩くと15cmほどになり、丸太階段はほとんど隠れていた。上空は青空、風はほとんどない、一枚脱ぎ、更に脱いでも滴る汗は止まらず。 積雪は20cm、吹き溜まりが50,60cmとなり、小屋の手前でついに腰まで入ってしまった、平標山の家、10:54着。向かう平標山とぐるっと取巻く山並を眺めながら、軽食をとる。夏道なら、ここから山頂まで50分ほど、一応12:30をタイムリミット(14:00までなら明るいうちに林道に出られる)とし山頂を目指す。
登山道の雪は増し、丸太階段、小さな岩は隠れてしまった
筍山が見えてくると 積雪は20cmほどに
桃なく浅間山が薄っすら顔を出し ブナの森に入る
浅い吹き溜まりが点々と出てくる
吹き溜まりが50,60cmとなり、 ブナの枝間に苗場山が
間もなく枝から抜け苗場山が全容を現す
同、苗場山
平標山の家、冬季避難小屋は外のハシゴから
平標山の家から平標山
同、仙ノ倉山
同、エビス大黒ノ頭、右奥に武尊山、右手前に小出俣山
エビス大黒ノ頭
武尊山
小出俣山と三尾根岳、右奥に皇海山
南方向に大源太山
小屋を出ると、木段はほとんど雪の下、時々踏み外してズボッと落ちる、時間値はかなりオーバーしそうだ。天気は時々日差しが雲に遮られる程度で、風もなく温かい。20分ほど進んでは眺望を楽しみ、これを繰り返しながら進む。
小屋の少し上から平標山、仙ノ倉山、エビス大黒ノ頭 画像クリック拡大
武尊山、小出俣山、皇海山 画像クリック拡大
平標山
仙ノ倉山
エビス大黒ノ頭
大源太山
また少し進むと、赤城山が姿を現す。雪が深さを増す。吹き溜まった場所は目立たないが、木道の両サイドが埋もれているようで、慎重に進む。
武尊山、小出俣山、皇海山、袈裟丸山、赤城山
赤城山、大源太山、鞍部に小屋
平標山、若干近づいたように見えるが、左ピークは森林限界
仙ノ倉山、丸い頭がちょっと見えてきた、エビス大黒ノ頭が仙ノ倉山に隠れそう
また少し、前進。一部木段が出ていた、小休止、更に脱ぐ。ここから見える平標山は、手前の小ピークで山頂は見えてない。仙ノ倉山も出てきた丸っこい頭は山頂南の小ピーク、エビス大黒ノ頭がついに見えなくなった。もう、12時をまわった。
手前の小ピークで 平標山の山頂は見えてない
仙ノ倉山も出てきた丸っこい頭は山頂南の小ピーク
小出俣山の奥に三峰山、吾妻耶山が見えてきた
大源太山の奥に赤城山、子持山、小野子山、榛名山が顔をそろえる
振り返れば、僅かに露出した木段と下の方に小屋
平標山の様相が大分変った。山頂が見えた、低木の間から小ピーク右を巻いて奥の山頂に向かう。雲も大分離れた、時間的には遅れて、リミットとした12:30をまわってしまった、でもいい感じ、このまま前進しよう。
低木の間から小ピーク右を巻いて奥の山頂へ通じる
低木の間から小ピーク右を巻いて奥の山頂へ通じる
仙ノ倉山、真っ白な山頂部、
雪が深そうだ
雪の深い低木の間を抜けてきた
ここから夏道は横に小ピークを巻いているが、兎に角雪が深い、50,60cm超だろう。どうせ深いのなら、小ピークを越えてみよう。仙ノ倉山の山頂がやっと顔を出し、丁度鞍部奥に谷川岳周辺の山が現れる。
左上、小ピークを越えてみよう
仙ノ倉山山頂が顔を出す、
仙ノ倉山と平標山鞍部に谷川岳周辺の山が現れる
笹と低木を乗り越えて小ピークに立つ、苗場山が西方向にクッキリと、平標山から松手山に延びる尾根が一望できた。正規のルートの平標山直下の休憩ポイントが下に見えた。標高差は20mはないだろう、下って正規ルートへ戻ろう。
小ピークから苗場山
小ピークから苗場山
苗場山と平標山から松手山に延びる尾根
平標山直下の休憩ポイントが下に見えた
正規ルートに出ると13:00を回っていた、この時点でリミットから30分超、木段の薄っすら見える登山道を最後の上りにかかる。一旦鞍部から見えた谷川岳付近は隠れ、先ほど通った小ピークが直下に、13:12平標山山頂着。山頂部にトレースなし、ということは、駐車場の先客は戻ってしまったのかなあ。
薄っすら見える直下の登山道
一旦鞍部から見えた谷川岳付近は隠れ
先ほど立った小ピークを直下に
絶景を堪能、山頂部に出来た大きな吹き溜まりをぐるっと回り込み、東側のお花畑への道を眺めるが、ここからは一段と雪の深さを増すようだ。暖かい日が続き訪れるハイカーが沢山いれば、まだ私にも歩くチャンスはあろうかと思うが、次は残雪期まで待とう。13:25山頂を後にする。
平標山山頂
やっと着いた平標山山頂、なんと平標山の家から2時間14分
山頂の眺望、巻機山〜谷川岳〜大源太山 画像クリック拡大
巻機山〜谷川岳〜仙ノ倉山 画像クリック拡大
巻機山〜谷川岳〜仙ノ倉山 画像クリック拡大
谷川岳周辺、仙ノ倉山 画像クリック拡大
谷川岳周辺、仙ノ倉山
巻機山周辺
辿って来た南方向一望
西方向に苗場山&平標山から松手山に延びる尾根
苗場山
平標山山頂の吹き溜まりと仙ノ倉山&谷川岳周辺
松手山下山道、山頂部
松手山下山道、山頂部〜松手山、トレース見えず
【山頂部の着雪】
仙ノ倉山をもう一度眺め、松手山へのトレースがあればそちらへ下ろうともしたが、同じ道を帰ることにする。直下の小ピークは正規ルートを歩き、木段を数回踏み外し、危険と思いながら足早に下った。そしてついに、左フクラハギを強打してしまった。痛さをこらえながら、小屋に着く、14:08-14:18。
仙ノ倉山をもう一度眺め
同じ道を下る
山頂を振り向く 仙ノ倉山の山頂はまだ見えた
また山頂を振り向く 仙ノ倉山の山頂は隠れてしまった
シャクナゲの群生地を抜け 振り向けば平標山は2つのコブ
雪原にイルカが泳いでいるような影、陰と陽、抜き出た笹が大海原に漂う海藻のよう
近づいてみると雪が波打っているだけだった
小屋までもう少しだ
陽が傾き、光景が往路と大分違う、雪が解けたこともある、茶系が増え、コントラストがついた。景色をもう一度眺めながら、軽食をとる。避難小屋横にある、出しっ放しの水道で水を飲む、おいしい。
平標山、仙ノ倉山、エビス大黒ノ頭 画像クリック拡大
平標山
仙ノ倉山
エビス大黒ノ頭
気を引き締めて平元新道を下る。半分ほど下ると、雪が解けて水溜りが出来、グシャグシャ、濡れた丸太の階段が滑る、シフトダウンして林道へ出る、14:56-15:04。オーバーズボン、スパッツ、手袋を脱いで岩魚沢林道を下る、15:50元橋駐車場着。
平元新道下山口 登山道
苗場山を望む
苗場山を望む
ブナ帯を下る
雪の解けた丸太の階段を下り 登山口に出る
林道の雪はすっかり消えた 橋付近から見る尾根の雪は朝と変らず
総所要時間は、7時間08分、往路は難儀したが帰路は順調だった。フクラハギの痛みはあったが、どうにか歩けた、帰ったらに湿布でも貼っておこう。どこまで行けるかな、と出てきたが一応山頂を踏めた。しかし、これからの山はそう簡単に山頂を踏ませてくれないだろう、慎重に、慎重に。
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