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鹿俣山・獅子ケ鼻山
  
山行日
    2012年4月9日   晴れ   単独        このページの つづきはこちらです。

コース  概略図はこちら
    たんばらスキーパーク第2駐車場→Bリフト終点→鹿俣山→P(1710)→獅子ケ鼻山→P(1710)→鹿俣山→
    Bリフト終点→第2駐車場

 今日も青空が期待できそう、2時前に目覚めてしまった。まず山に近づいて、それから眠ければ寝ればよい。さあ、どこに駐車しようか、第1駐車場は7:00開門か、右に進んでペンション地帯へ、結局ぐるっと回って戻ってしまった。第2駐車場にして、準備にとりかかる。月明かりかと思っていたら、夜が明けてきた、4:58出発。先ほど走った道を歩き、アイゼンを装着して道と思われるゲレンデの右端を進む。鹿俣山の道標あり、“約1.5km 55分”とある、このまま進めば良いってことか。高度が上り、周辺の山並が視界に入る、谷川岳に薄っすらと日が差す。クッキリは見えないが、期待は出来る。道は左に曲りながらリフトの終点へ行くようだ。斜面をショートカットして鹿俣山を目指そうとしたが、なかなかの急斜面で、雪が20,30cm沈み歩きにくい、また雪庇にでもブッツいたら大変だ、結局道なりに進み6:06Bリフト終点着。
  
  たんばらスキーパーク第2駐車場出発                ゲレンデの右端を進む


    谷川岳が朝日に染まる


    谷川岳が朝日に染まる

  
  Bリフト終点                             右折して尾根伝いに

 ここからトレースに沿って尾根伝いに進む、昨日の風のイタズラか、時々トレースが消えている。“尾根伝い”を頭に、適当に遊びながら国有林、ブナの森を楽しむ。枝間から見る谷川連峰、一際素晴しい、美しい。南西下に玉原湖、スキー場と近いのだなあ、納得。南スレスレに歩くと雪庇が連続し、光景が何ともいえない。小さい起伏が連続し、最初のピーク、群馬の100名山、鹿俣山着、6:27。
  
   昨日かな、トレースあり                      時々トレースが消える


   雪庇が現れる

  
   駐車場、玉原湖を下方に見る                  樹林帯を緩やかに進む


    谷川岳を枝間に


     谷川岳を枝間に


  第1駐車場、玉原湖を眼下に


   日差しも眩しく鹿俣山着、剣ケ峯山を望む

  
   鹿俣山山頂                             ここで折り返している人が多いのかな

 踏み跡の数からして、ここで折り返している人がほとんどようだ。東方向にブッシュを進むと、早くも獅子ケ鼻山の山頂部が顔を出す、左奥に武尊山の最高峰、沖武尊2158m、手前に標高点1685の直ぐ東P(1710)、先の尖った岩峰が目指す頂きだ。尾根伝いに進むと武尊山、至仏山、上越国境の白い山々が美林の間に、複雑な尾根筋に吹き溜まった雪庇、これまた残雪の山歩きを楽しませてくれる。
  
            樹林帯を少々下る、武尊山、中間のピークP(1710)、目指す獅子ケ鼻山を正面に

  
                             至仏山が左前方に現れる

  
                正面右手に剣ケ峯山を見ながら尾根に沿って高度を上げる
     

    振り向いて鹿俣山方向の雪庇、下方に玉原湖


【鹿俣山東の鞍部付近からの眺望】

   鞍部から上越の山    画像クリック拡大


   谷川岳付近


    朝日岳付近


  大烏帽子山付近


  巻機山付近


   小沢岳付近


   鹿俣山と獅子ケ鼻山の中間にあるP(1710)、1710m峰


   同、P(1710)


 鹿俣山方向を振り返る


 鹿俣山方向を振り返る

 鹿俣山東の鞍部から眺め、緩やかに登り返す。ここにも素晴しい光景が連続する。若干視界が良くなり、谷川連峰がクッキリしてきたような気がする。複雑な形状に育った雪庇、つららとは異なり柔らか味がある立体だ。しかし、時間とともに、気温の上昇とともに、自然崩落していくのだ。それは想像も出来ない破壊力をもち脅威とされている魔物だ。魔物ほど美しい、何て言うとお叱りを受けそうだ。

【P1685付近の眺望】

 谷川岳主稜線      画像クリック拡大


  谷川岳&朝日岳付近     画像クリック拡大

【P1685付近の雪庇いろいろ】









 鹿俣山と獅子ケ鼻山の中間に小ピークP(1710)がある。ここの付近でチョッピリ危なかった。ピッケルで雪の感触を探りながら、雪庇の前に進んだ瞬間、ズボッ胸まで、咄嗟に硬い方の雪につかまり、這い上がるのに往生したが、難を逃れた。良くみると落ちた穴の延長線上に亀裂があり、その先には大きな口が開いていた。今の状態だと、斜面と雪塊の間に引っかかるだろうが、深さによっては大変だ。

  辿って来た尾根

  
                          南斜面に雪崩の痕跡

  
  オットット、落ちました                       目の前に亀裂、ヒヤッとしました


   一段上ってP(1710)付近、落ちた跡を見る


   周辺には亀裂がいっぱい


   大きな口を開けて狙っている、気をつけてね

 そんなことがあっての小ピーク7:04着、ゆっくり眺め小休止する。この先が地形からキツイようだ、トレースが断続的ながらあるので安心できる、注意しながら進もう。。

【P(1710)と獅子ケ鼻山との鞍部付近の眺望】

 谷川連峰を眺める      画像クリック拡大


    岩菅山付近


      仙ノ倉山付近


   谷川岳付近


    朝日岳付近


   大烏帽子山付近


   巻機山付近


   小沢岳付近


    至仏山付近

 イヤー、この光景、山頂への花道じゃないか、雪庇はデコレーションみたいだ。武尊山と剣ケ峯山の間に鎮座、“いらっしゃい”と語りかけているようだ、焦ってはいけない、逃げはしない、一歩一歩前進あるのみ。

   獅子ケ鼻山への最後の登り


     獅子ケ鼻山への最後の登り


     獅子ケ鼻山への最後の登り、眺望が一段と開ける     画像クリック拡大

 山頂へ近づいた、もう少しだ、だがそう簡単ではなかった。左の樹林帯に沿って進むも、急斜面で凍っている、と思うと新雪で覆われ下に凍った雪があり、二層をなしている。キックステップを繰り返し、8:10山頂を踏む。

  山頂が近づいたがここからがきつそうだ


  雪庇は落ちそうだし


  樹林帯の中を通るしかない


  このポイント、スゴイの一言

  
                  樹林帯を抜けるが、左は急斜面、踏み外せば・・・・


   もう大丈夫そうだ


   辿って来た尾根を振り返る、P


     雪庇とP(1710)、鹿俣山、下の方に玉原湖


  あと、少し


    あと、少し

 迎えてくれた360°の絶景、身も心も緊張気味だが、来られたことに満足している。お天気のお陰かなあ、自然が味方してくれたからだろう。この先の方はちょっと下がっていくが、10m先は見えない、ということはストンと落ちているのかな。地図では剣ケ峯山と稜線で結ばれているが、その光景、スゴイの一言。山頂の雪、前は張り出した雪庇、後は急斜度で谷まで直行している。ちょっと戻って狭い平らな場所まで戻るが、昨日の方かな、小用の跡が新鮮な雪を染めていた。更に離れた安全な場所で小休止とする。

   獅子ケ鼻山山頂に到着です


   山頂から武尊山を一望    画像クリック拡大


  山頂から武尊山、雪庇の足跡は小動物のものです


  山頂から剣ケ峯山、前に出るのもこの辺が限界でしょう


 山頂から剣ケ峯山に続く稜線、全然オヨビデナイ


    山頂から辿って来た尾根を一望する


  山頂からの眺望     画像クリック拡大


   山頂からの眺望      画像クリック拡大


     山頂からの眺望 至仏山付近


   平ケ岳付近


   中ノ岳付近


     小沢岳付近


     巻機山付近


    朝日岳付近


    谷川岳付近


   仙ノ倉山付近


    岩菅山付近

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