気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”
sub3-625
黒尾谷岳・南月山・三本槍岳
  
山行日
    2012年6月2日   晴れ   単独

コース  概略図はこちら
    北湯駐車場→大丸温泉→一軒茶屋→もみの木台駐車場(高久乙)→黒尾谷岳→南月山→日の出平→牛ケ首→
    峰の茶屋跡→朝日岳分岐→隠居倉分岐→清水平→北湯分岐→三本槍岳→北湯分岐→スキー場分岐→北湯駐車場

    後編(日の出平〜北湯駐車場)はこちら 花編 : シロヤシオ   アズマシャクナゲ  ミネザクラ


 前編(北湯駐車場〜日の出平)
 那須岳周辺のシロヤシオ、アズマシャクナゲ、ミネザクラを見ようと路上歩きのトレーニングを兼ねて計画する。ちょっと馬鹿げているが、標高差から、どこかで花を眺められるだろう、1:20ヘッドランプをつけて北湯駐車場を出発。満天の星を仰ぎ、宿泊施設付近に漂う温泉匂(くさ)さをかぎながら夜明けの道を進む、1:44大丸温泉、2:24甲子温泉分岐、2:44湯川橋(殺生石公園)通過。静まりかえった湯本の温泉街に入る、点々と公衆トイレ、この辺は散策客が多いんだろう。家並みの切れた道路脇の気温表示が8℃となっていた、今朝は比較的低いのではないか。街灯に照らされた街路樹の下を一人とぼとぼ歩く、路側帯は広くない、時々車とすれ違う、カーブだと直前にまで避けてくれない、常に危険を意識して歩くのだ。3:15、一軒茶屋交差点で右折、板室方面に入る
  
   甲子温泉分岐                           湯川橋(殺生石公園)

  
    寒いと思ったら気温表示が8℃                  街路樹の下を行く

  
                     一軒茶屋交差点で右折、板室方面に入る

  一軒茶屋交差点までほとんど下ってきたが、ここから上りとなる。静かな山間を貫ける道だ、ホトトギスが甲高い声で囀る、対照的にフクロウの低音が聞こえてくる。この道は、沢が沢山横切っているようで、時々耳にする、これも良い音だ。若干下って、3:54高雄橋を渡る、山並が見えてきた、夜が明ける。4:14もみの木台入り口を右折して、那須ハイランドの中を大きくカーブしながら進む、結構勾配があるようだ。道なりに進み、最後は右折すると道は行き止まる、4:54-5:05、朝食をとる。
  
   山並が見えてきた、夜明けだ                   高雄橋を渡る

  
 明るさを急速に増し、もみの木台入り口着             大きくカーブを繰り返し、林間から朝日が差す

  
                 沿道には花が多い、ヤマツツジ、ズミは散り始めていた

  
   最奥で道路が行き止まる                   ここが黒尾谷岳登山口である

 このコースはここまで来るのが分りにくい、山地図にはモミノ木台駐車場とあるが、それらしい標識はなにもない。唯一、もみの木台と書かれた標識があるが、一帯の区画を表しているようである。行き止まってみれば、黒尾谷登山口と書かれた板片が木に縛ってあり、矢印の通り進めば、黒尾谷岳の道標がある。道は、キレイに整備され、地元の人たちは全く問題ないようだ。樅の大樹の間を緩やかに進むと、カラマツと雑木の明るい混生林となる。ここまで来るとヤマツツジが少々蕾を残す、5:17三角点に出る、標高1151.1m。もう少し進むと、南月山/黒尾谷のプレートが木についていた。
  
   行き止まった場所にある標識                   矢印に沿って10mほど進むと道標あり

  
  道は明瞭、樅の大樹の間を緩やかに進む                カラマツと雑木の混生林に変る


    鮮やかなヤマツツジが点々と

  
    登山道脇に三角点、標高1151.1m               少し進むと南月山/黒尾谷のプレート

 ヤマツツジからシロヤシオへ変り、ミツバツツジへ、そしてアズマシャクナゲに変る。アズマシャクナゲは風か寒さにやられた痕あり。後から咲いた花が多く、見頃のようだ、しかし花のつきはここでもあまり良くないようだ。シロヤシオの開花が少なくなると、間もなく黒尾谷岳1589m着、6:33。
  
   勾配を少しずつ増し、大きな岩が点々とある        シラカバの芽吹きがはじまったところ


    この辺からシロヤシオの花が見られる


   若干蕾があり


    花は元気

  
    蕾が多くなると                        ミツバつつじに変る

  
    ミツバツツジが蕾になると                   アズマシャクナゲに変る

  
   芽吹きのキレイな登山道                   見通しの利く岩の上から南月山を左前方に

  
 シャクナゲがは風(?)にやられたような痕あり            黒尾谷岳1589m

 黒尾谷岳山頂付近から眺める次に向かう南月山の山頂は、一旦北方向に下り、鞍部へ登り返す。尾根筋に沿ってアズマシャクナゲが群生しているが、花数はこちらも少ない。冬の強風にさらされ、枝を風下に伸ばしたゴヨウマツの樹形が印象に残った。鞍部まで下り振り返れば枝間から堂々とした黒尾谷岳の姿、登り返せばその山容の素晴しさに足を止める。

   黒尾谷岳山頂付近から南月山(左)、右奥は茶臼岳

  
                     風雪に耐えているゴヨウマツの樹形

  
                    アズマシャクナゲは沢山自生しているが花が少ない

  
                           鞍部付近から黒尾谷岳


   登り返すと堂々とした山容に、しばし足を止める

 稜線に出ると待ってましたと、ミネザクラの花、淡いピンクの大きめな花、素晴しい。ちょっと急坂を登って、緩やかに進んで南月山山頂1775.8m着、7:39-7:55。

   南月山山頂目指して最後の登り、ミネザクラに会う


    まだ半分ほどの開花、薄っすらピンクがキレイ


  南月山と右に茶臼岳    画像クリック拡大


    南月山頂部


    噴煙が見えない茶臼岳

  
  足元が崩れている                       少し急坂を上って緩やかに進む


    イチイの木、樹形に拍手

  
                          南月山山頂1775.8m

 祠の後ろに回ると、ベンチで休憩中の男性一人、ミネザクラを眺めながらここまで足を延ばしたとか。360度の展望にもう1時間近くいるとか言っていた。確かに、燧ケ岳、平ケ岳、会津駒ケ岳・・・・・、が見える。荒涼とした砂礫の道の向こうに緑の日の出平、右に噴煙上げる茶臼岳、原始の世界が広がっている。

      大佐飛山〜茶臼岳  画像クリック拡大


  台倉高山〜鬼ケ面山    画像クリック拡大


    燧ケ岳方面


     会津駒ケ岳方面


    三岩岳、中ノ岳、越後駒ケ岳方面


     丸山岳、会津朝日岳方面


   浅草岳、守門岳


    大倉山、三倉山


    隠居倉、三本槍岳、茶臼岳

  
    右に地蔵様と茶臼岳                      左下方に沼原池


    荒涼とした眺望を見ながら日の出平へ進む


   茶臼岳をバックにちょっと早かったミネザクラ

  
   でも咲き始めた木が点々と                     日の出平1786m

 火山礫の道を進むと点々とミネザクラが開花していた、4,5日早かったかな。でも周辺の山を背景に、修理から帰ったカメラを向けるながら、現物以上にデジってくれよ、と進む、8:17日の出平1786m着。

 後編(日の出平〜北湯駐車場)はこちら  花編 : シロヤシオ   アズマシャクナゲ  ミネザクラ


  気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”