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三国山
  
山行日
    2012年4月1日    晴れのち雪   2名

コース
    三国トンネル南側(中部北陸自然歩道入口)→三国峠→三国山→P1620→三国峠→三国トンネル南側

 上越の山の天気は気まぐれ、どうも読めない。本日同行の相互リンクしているtomoさんから5:20頃電話、「大丈夫そうだ、三国峠付近は晴れている、谷川岳は見えないが・・・」、とのこと。早速、走ってtomoさんと合流し、三国トンネルに向かう、好天の兆しあり、三国峠方向に少し進んだ段階で、三国山か稲包山に決めよう、とした、7:14三国トンネル南側(中部北陸自然歩道入口)出発。

 登山道に踏み込むや30cmほどの新雪に用意した、tomoさんはカンジキ、私は10本爪のアイゼンを着けた。このコースは初めてと思っていたが、2001年に西黒尾根から入り、主稜線歩いて法師温泉に下っている。でも、全くコースの記憶がない。法師沢上流伝いに右岸を進むと沢が二俣に分かれた。大きい方の先手の沢、上の方から雪崩た跡を新雪が被っていた。ここから北西方向に変わり、高度を稼ぐ、左上から張り出している枝尾根近くに来ると、上を見ながら「稲包山へ行くなら、この辺から上って行ったらいい」、と言う。どっちにする、ということだが、見上げる県境の雪、これはスゴイ、「三国峠に出てから・・・」、となりとりあえず三国峠を目指す。
  
三国トンネル南側に駐車スペース、上越橋を渡りトンネルの手前を右に    法師沢上流沿いに進む

           
  入口には、中部北陸自然歩道の木柱あり           新雪が30cmほど、tomoさんはカンジキ装着

  
  落葉樹林帯の急斜面を沢筋に沿って           沢の合流点に三国山側から雪崩の跡あり、新雪が被う

 更に吹き溜まりを越え、下層の凍った二層化した斜面を進み、沢を横断し反対側斜面に取り付き急登する。ブナ、ダケカンバの明るい林、左に弧を描きながら峠を目指して樹間を漕ぐ。しばらくすると、新雪を纏った木々となり、美しい様相を見せてくれた。雪庇の小さな場所を越え三国峠に着いた、8:22。
  
                    沢の横断場所を選び(探し)ながら急登する

  
                             この付近で沢を横断する

  
   反対側斜面に取り付き急登する           振り向けば対岸に靴跡と小さな雪の転がった線が幾重にも


    ブナ、ダケカンバの疎林、三国峠方向に進む

  
     鉄塔の右側が三国峠                     左はP1439

  
                        新雪を纏った木々の間を行く


  新雪を纏った木々


   新雪を纏った木々


   三国峠に着いた!

 待ち受けていたのはニホンカモシカ、tomoさんのシャッター音が刻む、私も。人なれしているのだろうか、4mほどの距離をおき、じっとこちらを見ているではないか。更に近寄ると社の間を抜け北側に去っていった。峠の様子はスゴイもんだ、3mもある鳥居がスッポリ隠れてしまっている、社の前はもぐって歩ける空間があった。ベンチ、案内板、灯篭・・・、全く場所を特定できない。この状況から、言わずもがな、三国山となった。

    雪庇を上るとニホンカモシカの思わぬ歓迎







   三国峠から三国山


   三国峠からP1439


    三国峠付近の雪庇


    三国峠付近の雪庇

  
                                御阪三社神社

  
   3mほどある鳥居が埋まっていた               2010/12/5の写真、御阪三社神社と三国山

 8:31、三国山目指して、青空の下快適にステップを刻む。tomoさんのカンジキの跡を踏みながら辿るが、雪質は硬軟乱れている、木段付近が危ない、空洞だあるのだろう。稀には、腰まで落ち這い上がるのに往生する。振り返ると峠付近から稲包山、苗場山付近の山並は見えるが、浅間山は薄っすら、子持、小野子、榛名も霞んでいる。雪庇に沿って進み、三国山山頂着、9:35-10:04。
  
   ニホンカモシカの足跡                     雪庇の所で方向を変えていた

  
   峠を出ると苗場山が北西方向に                 西方向にP1439と三国峠

  
                       雪面に残る風紋は荒れ狂った吹雪の証し


   高度を稼ぎ、P1439後に稲包山、鉄塔右


    鉄塔右が稲包山、右が西稲包山

  
             所々に木段&柵だ出ている、付近は落ちるので要注意
   

   1400〜1500m付近から苗場山


  同、ステップは軽く


    山頂直下の雪庇脇を上る





    クラックかな?

  
   吹き溜まりを歩き                          三国山山頂着

 三国山というと北から東方向の眺望はないが、積もった雪の深さ、?m、お陰で、多少ブッシュが邪魔だが、谷川連峰が一望できるから面白い。もうちょっと進んだほうが良いかな、と先へ先へと進む、これも楽しい。でも、若干雲が増えてきた、予報では回復していいはずなのだが。時間も早いことだし、これで帰るのは惜しい、次の北側のピークまで進もう、と考えが一致、歩き出す。

    山頂から谷川連峰     画像クリック拡大


    山頂から谷川連峰     画像クリック拡大


   中央奥が小出俣山、その左手前が三尾根岳


     一番奥に谷川岳


     奥に万太郎山


     奥が仙ノ倉山とエビス大黒ノ頭、手前が大源太山と黒金山


      奥がエビス大黒ノ頭、手前が黒金山


    奥が仙ノ倉山、手前が大源太山

 すると、雪がちらついてきた、晴れてくるのを期待して下って登り返す。雪の量が徐々に増してくる、P(≒1620m)着、10:20-10:37。視界が良くなるのを待ったが、時々強い風に横殴りの雪、仕方なく諦め帰路に着く。途中から、ほぼ、夏道のショートカットコースを歩き木段で合流、往路を辿って三国峠へ下る、11:12-11:27。
  
  三国山北側のP(≒1620m)を目指すと雪が降ってきた          雪庇を歩いて前進


     なかなかコッコイイPだが、無積雪期は平標山へ向かう眺望のない通過点である

  
  P(≒1620m)着                            三国山を振り返る

  
         しばらく晴れるのを待つが風を伴って横殴りの雪となる、諦めて戻る



  
   途中から、ほぼ、夏道のショートカットコースを歩き木段で合流する、往路を辿って三国峠へ下る


   帰路の三国峠、大粒の雪

  
    峠から往路を辿り                         三国トンネル、上越橋に戻る

 「稲包山へ行かなくて良かった」、「ウンダ、ウンダ」、峠から往路の踏み跡を踏んで、11:55三国トンネル南側(中部北陸自然歩道入口)に戻る。総所要時間は、4時間41分、一時の晴れ間を楽しめたtomoさんとの山行であった。カモシカとの出あい、山頂から見た谷川連峰、素晴しかった。“雪が降らなければ”良かったが、また次のチャンスに雄大なパノラマを眺めよう。

       参考サイト: tomoさんの三国山 2012/4/1

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