気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”
sub3-563
前袈裟丸山
  
山行日
    2011年5月14日   晴れ   単独

コース 概略図はこちら
    折場登山口→(林道小中西山線)→折場橋→(前袈裟丸山東南尾根)→前袈裟丸山→小丸山→賽ノ河原→折場登山口

  前編折場登山口〜東南尾根〜前袈裟丸山    後編前袈裟丸山〜小丸山〜折場登山口

 近場のアカヤシオの最終ラウンドは袈裟丸山だろう、そろそろかな。毎年のように足を運んでいるが、今年の開花期がとんと読めない、状況からすると賽ノ河原付近が満開のはずだ。半分下見のつもりで折場登山口から折場橋へ林道を歩き、前袈裟丸山の東南尾根を辿り前袈裟丸山へ、小丸山経由で戻る予定だ。このルート、郡界尾根から弓ノ手まで見通せるので良い機会である。折場駐車場へ6時前着いたのに、20台ほどあろうか、ほぼ満車。袈裟丸山の人気は大したものだ、特にアカヤシオは山域の広範囲に、しかも垂直分布の範囲も広く、大勢押し寄せるのだろう、6:04折場駐車場出発、林道を大滝方面に歩いて折場橋6:13。
  
   折場登山口                            折場橋

 ここから東南尾根に取り付くまで、眼前に見えるアカヤシオの咲く大きな岩場(仮に大岩としておこう)を経由する。昨年、相互リンクしているK2Coupleご夫婦とはじめて歩き、岩場の素晴しさに感動した。その時はヤシオは遅霜にやられて見る影も無かった、今回はその時のコースをそっくり歩く。折場橋の手前から左岸に入り、小さな沢を渡って、ヒライデ沢に沿って3つ目の堰堤の所で、右の高巻く踏み跡を、対岸の岩場を眺めながら辿ると小高いピークに出る。ここから眺めると大岩から深い谷までアカヤシオの花が続いている、素晴しい景観だ。残念ながらコントラストが強く、写真ではイマイチ。

    目指す大きな岩場、大岩としておこう

  
  堰堤3つ目付近から                         右手の高巻の踏み跡を辿る

  
 対岸の岩場を眺めながら高度を上げる               目指す大岩


   高巻の小ピークから大岩


   同、見事なアカヤシオの谷

  
    同、赤城山背景に                     同、小ピークのアカヤシオ

  
                         アカヤシオのトンネルを北方向に下る

 小ピークからアカヤシオのトンネルを北方向に下り、鞍部に出る。ここから斜めに笹の斜面を下り小さい沢を横切って西側の小尾根を東方向に巻く、先端付近から見る大岩、通過してきた小ピークが素晴しい。獣道を辿り安全そうな場所を見つけて下り、ヒライデ沢を渡渉して、西の尾根に這い上がる。尾根伝いに進めば大岩に出る、7:06。大岩の眺望は飽きることがない、袈裟丸山の真っ只中に置かれたようで、アカヤシオの島々を取巻く山並に心身が安らぐ。

  沢を挟んだ枝尾根の岩場


   同、拡大、登りつめるとP1607付近のようだ


  大岩を眺めながら、鞍部から斜めに下の沢を目指して下る

  
   沢を渡る                          沢から大岩、右の花はヤマザクラ


    枯れススキの原に出る、枝尾根先端付近から先ほど眺めたピーク


   同、大岩、接近したが次の沢(ヒライデ)を渡って回り込まないと行けない

  
   渡渉(石ころの上)                     上部は滝が連続している

 

  回り込んで進むと、目指した大岩に出る、その先に一本松


  南側のP1317、ここから簡単に行けそうだ


  西側の前袈裟丸山東南尾根標高1400-1500m付近

  
   大岩の松、ワイヤーロープが巻きつけられていた            幾分お疲れ気味かなあ


  辿ってきた大岩の稜、左上はP1317


  大岩からの展望  画像クリック拡大



  大岩からアカヤシオを眺めながら作業道へと緩やかに尾根を辿る


   若干蕾が残っている










ここから尾根に戻って北方向に進むと間もなく作業道に出る、7:22。ヒライデ沢の右岸上方の作業道を進み、東南尾根の小骨のまた小骨に取り付く7:28。獣道の良さそうな所を拾いながら右上の小骨に這い上がる。と、人間の踏み跡らしい道がある、目印もアチラコチラに縛り付けてある。このルート、知る人ぞ知る隠れた穴場とかネットに書いてあったが、こうなると尾根が道(みち)化するのも時間の問題。喜ぶべきか、悲しむべきか、喜ぶ方に期待しよう。
  
   作業道へ出る                          大岩から辿ってきた尾根筋


   作業道を少し進み大岩を振り返る

  
   東南尾根への取付点に接近                   写真の左、笹の中の鹿道を進み雑木の尾根に

  
  振り向けば左下に作業道、大岩とP1317          誰が付けたか目印、アッチャコッチャに

  
                           笹尾根の獣道をグイグイと進む

  


 点々と咲くアカヤシオを眺めながらひたすら上へ上へと進む、と若干勾配が緩み、アカヤシオのオンパレードの道となる。開花速度の関係で変化するのが興味がある。また、沢を隔てた尾根筋を見つめ対比するのもこの機会。アカヤシオの花は、1200m付近で散り始め、1300-1400mで満開、1600m付近で先手が開花、という見方ができた。本骨に合わさり、しばらく進むと平坦な笹の原に出る、8:09“笠”標柱あり、標高1600m付近だろう。前袈裟丸山の山頂が現れた、東の尾根には雨量観測所のアンテナが目に入る。P1607から南西に派生する小尾根がヤシオ色に染まる。程度はこちらと同じだろう。この辺も咲き始めたばっかりで、多分離れてしまえば確認はできないだろう。間もなく二本立ちの大きなコメツガに出る、8:23。
  
























   蕾が目立ち始めると、緩やかな笹平風な場所に出る

  
  左が前袈裟丸山                         “笠”と刻まれた石柱あり、標高1610m付近か

  
 ここまで上ると咲き始めたばっかり        雨量計のあるピーク(左)、アカヤシオの枝尾根が下方に伸びる

 ここからは花見には早く、蕾を横目に東南尾根をひたすら進む、シャクナゲ、シロヤシオも次々と出番を待っているようだった。8:39鞍部へ下り、振り返ると赤く染まった東南尾根を想像する、来週は真っ赤かになるだろう、と。急斜面の笹を漕ぎ、一時の我慢、8:54登山道に出る。緩やかに笹の間を行けば、前袈裟丸山山頂である、8:59着。
  
   大きな二本立ちのコメツガに出る、P1701付近か    前袈裟丸山を正面に緩やかに進む

  
  アカヤシオの群生する尾根であるがまだ赤みを帯びた蕾       霞む赤城山

  
   日光白根山                                  男体山


   前袈裟丸山東南尾根のアカヤシオ、アズマシャクナゲはこれから

  
  少々下って前袈裟丸山との鞍部へ、前袈裟丸山         東南尾根を振り返る


   南下方に郡界尾根八重樺原付近

  
 真っ直ぐ笹を漕ぎ分け登山道へ                   ほどなく前袈裟丸山山頂着


   後編前袈裟丸山〜小丸山〜折場登山口




    気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”