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子持山
  
山行日
    2012年2月27日    晴れ   単独

コース 概略図はこちら(沼田市下川田交差点〜子持山登山口子持山登山口→子持山→小峠小峠〜出発点
    沼田市下川田交差点→(R17)→渋川市伊熊北交差点→子持神社→子持山登山口(七号橋の先)→子持山
    →小峠分岐→小峠→寺尾バス停→(R145)→沼田市下川田交差点

 子持山の麓でお暮らしの山の作家、金谷常平氏が、ママチャリで番外霊場も含めて巡られ、最近『ひょいと 四国へ』という本を出版されました。先日この本を読む機会を与えて頂き、お会いしてお話でも伺おうかと思っていた、そしていつもの病気、ついでに子持山でも歩こうか、となった。が、丁度スケジュールがブランクで、天気もまあまあらしいので、急遽出かけてしまった。どうせ歩くなら一回り、と路上を入れて30kmの予定を立てた。沼田市下川田交差点から伊熊、子持神社経由で登山口まで18km強、小峠から寺尾バス停経由で出発点まで6km、これに山道を入れると満たされよう。

 前置きが長くなりましたが、3:10、着込んで夜明けの沼田市下川田交差点を出発する。路肩に解け残りの雪がある、まさか一昨日、降ったのかな。すれ違う車も疎ら、道路はしばらく下り、快適に進む。20,30分歩くと歩道の構造のバラツキが気になる、まず右を歩こうか、左を歩こうか迷う、それは歩道が連続してないからだ。出発点からの感じでは、左側の方が良いようだ、しかし後から来る車が認識してくれるだろうか、反射テープをつけてくれば良かった、反省。3:53岩本町交差点を通過、4:32渋川市に入り、直ぐに綾戸隧道に入る。ここは車で走っても怖い場所、特に危険箇所は煌煌と照明が点いていた。写真でも分るように、体の幅が路側帯からはみ出してしまう、カーブだし、スピードも出している、ヒヤヒヤしながら通過した。でも、稀に歩く人のために、この解決は難しい、距離も短かいので人が注意するしかないだろう。
  
 R17からR145の分岐する沼田市下川田交差点を出発     沼田市岩本町交差点通過、岩本駅を右手に

  
  渋川市に入る                             路側帯の狭い綾戸隧道を抜けると

 トンネルを抜けると綾戸橋を左に見る、昭和55/3の完成となっている。この橋を見ると、昭和53年夏だったろうか、片品へ釣りに出かけ、朝ここを通った。食堂で昼食をとっていると、「建設中の橋が落っこちた」というニュースが流れていた。設計ミスだったとか? その後出来たのがこの橋だ、4:38。緩い下り上りがあって大きく山側に回り込むと伊熊北の交差点が近い。気持ち明るくなり、通過する一番列車を見送った、高速道路の赤城ICの灯も目立つ、シルエットの赤城山が見えてくるといよいよ伊熊北交差点、5:38、R17号線と分れ右折する。
  
   綾戸橋                              完成が昭和55年3月

  
  上り一番列車が走っていった                    夜が明けてくる、灯りは赤城IC

  
   シルエットの赤城山に黒い雲が                  伊熊北交差点、ここでR17と分れ子持山登山口へ

 ここから子持山登山口まで標高差約600mある、道路とは言え山に近い。朝食をとって、ついでにストックを用意、1枚厚物を脱いでヘッドランプをしまい、早くも山モード、地形図を片手に確認しながら進む。子持地区は枝道、カーブ、坂が多く方向感覚が落ちてしまうからだ。すっかり明るくなった、出発、坂のカーブが続いて、4差路、5差路、5差路と続く、どうも読み違えたようで、集会所に突き当たってしまったが、地形図にはこの記載がない。たまたま通りかかった軽トラのおっちゃんに聞いて、短時間のロスで済んだ、6:11子持神社2.2kmの道標、6:36子持神社大鳥居通過。ここから右手の林道に入って、しばらく進むと一里ケ岩と書かれた道標で空恵寺からの道を合わせ、間もなく子持神社着、6:49-6:59。
  
 南へ回り込んで軌道修正したら道標のある交差点に出た、子持神社2.2kmとある   赤城山には雲が多いなあ

  
  広い道を道なりに、南西に松並木と榛名山             松並木の出口、子持山の参道に出る

  
 参道脇の林道へ入る                       石仏がじろっと見ている

  
    一里ケ岩、空恵寺からの道を合わせ               鳥居からの道に合わさる

  
   子持神社、石段を上り鳥居をくぐると               正面に社殿、左手に神楽殿

  
           社殿                               神楽殿

 林道に戻って、沢筋に沿った人工林の間の単調な道歩きとなる。積雪が少しずつ増していく、7:06一号橋を過ぎると轍が凍結状態、両サイドの雪の上を歩く。5号橋を渡ると雪が連続、7:36七号橋を渡り少し上ると子持山登山口に着く7:39-7:51。
  
      登山口へ伸びる林道、                       奥子持線を進む

  
   一号橋を過ぎると轍が凍結状態                 七号橋手前右岸にある駐車場

  
     七号橋を渡り                           登山口到着

 東屋で軽食をとって、状況は分らないが、早々にアイゼンを装着する。木道を上り太鼓橋を渡るとほぼ垂直な大きな一枚岩(?)が眼前に立つ、と言っても大き過ぎて距離をおかないとその形はわからない。沢に沿って高度を上げていくと、左に屏風岩への分岐点がある、この辺から眺めると素晴しい。杉林の中をしばらく進むと、落葉樹に変り、斜面の勾配を増す。ジグザグに進むのであまり負担にはならない。南下方に山並が見えてくるとほどなく尾根に出て、一号橋からのコースに合流する、8:34。
  
  用心してアイゼン装着して小休止                  木道を上り太鼓橋を渡ると

  
   屏風岩の神様が祀ってある                  見上げればほぼ垂直な大きな一枚岩(?)

               
       ツララが繰り返し成長しているようだ           沢筋に進み上の方から屏風岩を眺める

  
  凍てつく杉林を抜け                         雑木林に入る

  
  雪道をジグザグ進むと尾根筋が見えてきた             雑木林を振り返る

  
  間もなく尾根に出て一号橋からのコースに合流         一号橋からの道

 尾根に出て少し進むと、左手に先の尖った奇岩がある、これも良いがこの岩間から見る景色が素晴しい。榛名山(榛名富士)、浅間(センゲン)山、浅間山、獅子岩と晴れ上がっていれば、秩父、八ヶ岳も見えるらしい。そして、獅子岩への道を分岐する、尾根伝いはこのコースだが、今回は獅子岩をパスして尾根の下をトラバースして進む。8:42再び尾根に出ると獅子岩が天を刺す、いや獅子、大黒に見立てているのだろうから、顔になっているのかな。一歩、一歩、高度を稼ぐごとにその姿が変っていく、それがたまらない。榛名山、雲のかかった赤城山、雲が多くなってきたのが残念だ。 つつじの茂るヤセオネの前方には、向かう小ピーク(1160m)、柳木ケ峯、その間の奥に子持山山頂が現れる。

  少し進むと奇岩が目に入る

       
       奇岩の間左から榛名山(榛名富士)、浅間(センゲンヤマ)山、浅間山、獅子岩


    奇岩の間左から榛名山(榛名富士)、浅間(センゲンヤマ)山、浅間山、獅子岩


   獅子岩上部

  
   獅子岩分岐、今回は獅子岩をパスして              尾根の下をトラバース


   再び尾根に出ると獅子岩が天を刺す


   雪を被った獅子岩


   同所より榛名山


   同、赤城山、雲がかかりそう


   向かうピーク、左が柳木ケ峯、その右奥が子持山山頂、右はこの先で通過する1160m

  
  登山道、前                              登山道、後


   P1160m付近から子持山


   同、獅子岩

 左方向に向きが変り、少し下って、少し登り返すとホコラの祀られている柳木ケ峯に出る、9:15。ここで大タルミからのコースと合流して山頂に向かう。ここから山頂まで、時々スリリングな場所があったり、広がる関東平野を一望できたり楽しみがいっぱいだ。最後は、太いザイルを握って岩をよじ登れば緩やかに進んで山頂に着く、9:38-9:55。
  
 そして次のピークへ向かう、前方                    後方、先端が標高1160m

  
   鞍部で枝間から子持山                    柳木ケ峯到着

  
   大タルミ、8号橋からのコースを合せる              緊急連絡用アドレス、柳木ケ峯-0だそうだ


   少々下って南東方向に獅子岩がまた顔を出す


   下に利根川の蛇行が見える


   南西に榛名山と浅間(センゲン)山

  
  足場の悪い場所が2,3ヶ所、最後にこの岩を上れば、       すぐに子持山山頂へ

 残念ながら雲が出てきて眺望が効かない、山頂も時々陽がさす程度。風も強くなってきた、刺すように冷たい。岩陰に腰を降ろして小休止、晴れていれば素晴しい眺望なのに残念。また、ザックを広げ、ボソボソと食す、水分も補給し下りに備える。下山コース、ここから見える範囲では、トレースがしっかりしているので簡単に林道(中山峠方向の)へ出られるだろう。
  
    三角点、                                下山予定の小峠方面

 寒いので早めに腰を上げる、トレースを踏んで急斜面を下った所でストップ、積雪が増し、トレースが一部を除いて消えている。ルートは明確だ、鉄塔の分岐点まで様子を見ながら下り、そこで判断することにした。どうもこの尾根を強い風が抜け、吹き溜まっているようだ。樹林寄りには硬い場所(トレース)もあり、雪を楽しみながら鉄塔への分岐点に出る、10:05、山頂から10分を要しただけだ。鉄塔に向かうルートにははっきり昨日のトレースが残っていた。これを辿っても良いが、雪は深くても60-80cmほど、距離も短いので心配することはないだろう。そう決めるや、一目散に樹林の尾根を進む、確かに深かったが、一部トレースがあったし、腰まで2回入ったが下りなので簡単に脱出できた、10:16林道(中山峠方向の)に出た。
  
   トレースを踏んで急斜面を下る               尾根風の通り道らしく、吹き溜まりと化していた

  
   新雪が60-80cmあった                    距離が短いので林のラインすれすれに進む


    吹き溜まり、トレースは時々見えた








  
   鉄塔への道を分けるが                       まだ深い、 トレースは消えていた

 ここまでは、以前小野子山、十二ケ岳と縦走した時のコースだ、ここからは初めて歩く道だ。道標に従ってトレースの残る右手の道に入る、すると2,3分も経たないうちに右下の桧林に下っている。地図を広げて確認すると、登山道は尾根伝いである。このトレースを無視して地図通り進むと小峠への標柱があり、一安心。あとは何事もなく、ベンチのある休憩ポイントを通過、長い木段(雪の下)を一気に下って、広い道に出る、そこから緩やかに進むと間もなく小峠に着いた、10:43。
  
  林道へ出る、左手の道標                    鉄塔経由の道、トレースあり

  
 左手の道標、向かう小峠への道                    ぐんま天文台、中山峠への道、トレースなし

  
 小峠へのコースに入る、トレースを辿って杉林を進むと右手に下る道があった、確認して尾根伝いに進む、OKだった

  
  ほどなくべんちのある休憩ポイント、曇って眺望なし     ここから長い木段(雪の下)を一気に下る

  
   広い道に出る                          緩やかに進むと間もなく小峠着

 小峠の大きな案内図でバス停までのルートを確認、最短で辿って寺尾バス停でR145に出ることにする。間引きの伐採作業か、チェーンソーの音がアチコチから聞こえる。右手の林道を下ると、11:00最奥の集落に出て乾いた道になる。アイゼンを外し、案内板に従って下る、3つほど標識を見ただろうか、家並も混んで広い道に出た、そこが寺尾のバス停だった、11:39。
  
  轍のある林道を道なりに下る                  乾いた舗装道路に出る、右から下ってきた

    
  道なりに寺尾バス停を目指して下る、要所に案内板あり         北側から子持山

  
  左手に戸神山が顔を出す                     道祖神も点々と目に付く


   ミニ千枚田、絵になりそうだ、覚えておこう

  
    田中地区から子持山、人家が多くなってきた        立派な”子持山登山口“の石柱

  
    隣に“子持山登山口”の案内板と“寺尾”バス停       R145を下る

 あと2km弱、前方左に見える先日歩いた三峰山と戸神山、ここから意外に近いんだな。車も増え、人々の生活観溢れる家並みを見ながら坂道を下り、出発点の下川田交差点に戻る、12:05。
  
  先日歩いた沼田の山、三峰山                   戸神山はここからあまり離れてない

  
   間もなく出発点の                            沼田市下川田交差点到着

 総所要時間は、8時間55分、累積標高差1100m、総距離約30kmの山行だった。予想外の朝の冷え込み、雪の多さ、冷たい風、山頂付近から雲が出て、眺望はなし、とマイナス面もあったが、何よりもほぼ予定通り歩けたのに満足している。




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