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会津駒ケ岳
  
山行日
    2011年5月4日   晴れ  単独

コース
    会津駒ケ岳滝沢登山口(R352際)→駒ノ小屋→駒ケ岳→駒ケ岳滝沢登山口

 黄砂の影響で視界の悪い日が3日ほど続いた。もう、大丈夫だろう、と出かけたが、雲が多く、春霞やら、黄砂で期待はずれの山行となってしまった。おまけに往路の渋滞、帰路はさっさと引き上げた。

 この時期、燧ケ岳に4月下旬に予定したが、大清水から入って、長英新道を御池に抜けると帰りの足がない、5月中旬過ぎになるそうだ。御池からのピストンを考えていたら、会津駒ケ岳の方が良さそう、となってしまった。4:44、駒ケ岳滝沢登山口の100mほど手前右手にある駐車場を出発する。雪の少ない年は、下ノ沢に沿って林道を登山口(木製階段)まで入れるが、今年は50mほど先の公衆トイレ先にゲートがあった。沢から離れヘアピンカーブを1ケ所通過、4:58近道に入る、除雪はここまでで止まっているようだ。直ぐに尾根に取り付き、ぬかるんだ道をジグザグしながら上って行く。登山道に雪はほとんどなく、林道へ飛び出しヘアピンを1ケ通過して東方向に進むと間もなく、木段のある登山口(駒ケ岳山頂まで5.3km)に出る、5:11。ここの林道沿いに通常は駐車できる、標高約1100m。
  
    登山者用駐車場、滝沢登山口手前100m右          滝沢登山口

  
  公衆トイレ先にゲート                         下ノ沢の流れ

  
   近道分岐、道標あり、ここまで除雪されていた        ここを左へ入る

  
   尾根道をジグザグして進む                    イワナシの蕾が膨らんで

  
  再び林道に出てヘアピン1ケ                   東方向に回り込むと登山口

 木段を上り、先ほどの尾根の延長線上のカラマツ林をまたジグザグに進む。5:17、山頂まであと4.7kmを通過、断続的に雪が現れ、ミズナラからブナ混じりの森に変ると、尾瀬岳国有林の看板の所に出る。標高1250m付近で、休憩スポットかな、平坦なスペースがあり、早めにアイゼンを装着する、5:29。雪はここから急激に増し、間もなく急登する、30度強あるだろう、スゴイ斜度だ、早目の装着はあたった。一踏ん張りして、標高1350m付近で緩やかになる。一息いれて緩やかに進むとアンテナがある、5:52。勾配は徐々に増すが、ブナの尾根を快適に進む、気分爽快。
  
  山頂まであと4.7kmを通過                      断続的に雪が現れる

  
  尾瀬岳国有林の看板                        雪はここから急激に増し、

  
  間もなく急登する                         振り向くと下が見えない

  
   もうちょい踏ん張って・・・                    緩やかな斜面に出る


     マンサクの花が迎えてくれた

  
    その先にアンテナあり                  ブナの尾根を快適に進む

  
  広々とした場所あり                      急斜面に出たり

  
   狭い尾根を歩いたり                     南が開けたがどこの山だろう、田代山と帝釈山かな?


   トレースが沢山残るブナの森


    黄砂かな、春霞かな、この眺めが何とも言えない味がある


  西側に尾根が近づいている


   雪は深さを増す、50-100cm

  
  昭和35年1月17日、19才と読めるが、いけませんね     ブナにシラビソ、ダケカンバが混ざる


   混生林、残雪はますます深く


  混生林

 突然、右手の森が開け、目指す会津駒ケ岳の山頂部が顔を出す。会津駒ケ岳の穏やかな春山の表情である。高度を稼ぎ、次の瞬間、第2幕開演である、燧ケ岳が顔を出す。ちょっと雲がありクリヤーでないが、その表情は豊かだ、東北で標高No.1の顔だ。遠望は霞んでいるので、山頂と燧ケ岳を、蛇行しながら、交互に見ながら稜線を楽しむ。朝一番、小屋泊まりの夫婦が脇を快適に抜けて行った。小さな起伏を繰り返しながら前進、ポールが並ぶ小ピークを越えれば駒ノ小屋である、7:55。

  駒ケ岳が見えたぞ!  画像クリック拡大      

 ここ辺から駒ノ小屋までの山頂を撮った画像へプラウザで戻って下さい


   燧ケ岳が見えてきました、俎ーは日が差しているようですが、柴安ー(最高峰)は雲がかかっているようです。

 この辺から駒ノ小屋までの燧ケ岳を撮った画像プラウザで戻って下さい


  
    シラビソの尾根には所々眺望の利く所あり、山頂と燧ケ岳を交互に見ながら稜線を楽しむ

  
 それにしても、トレースがスゴイ、ご苦労さんでした        朝一で会った夫婦、ステップも軽く

  
               小さな起伏を繰り返しながら一歩、また一歩前進

  
  ポールが並ぶ このピークを越えれば                   駒ノ小屋だ

 小屋周辺の雪は3mはありそうだ、掘り出すだけでも大変だったろう。お陰で春山の好きな人たちが恩恵を受けているわけだ。雪上には枕をつけたベンチが2つ置かれていた、やっと休憩できるぞ、ありがたや、ありがたや。人声はするが出てくる気配はない、ベンチの周りに、アイゼン2つ、ストック1対置かれているが、休憩中かな? 小屋をあとに小高いピークを越え、最後の登りにかかる。少々凍結ぎみ、キックステップで進む、振り向けば燧ケ岳はやっと山頂が見える程度、360度のパノラマを期待していたが、残念なこと、8:19-8:39。

でも微かに越後駒ケ岳、中岳、平ケ岳と尾瀬の山が見える。ここから続く中門岳、三岩岳周辺の山は近いので視界良好だ。駒ケ岳、全国の数ある中で6座、北海道駒ケ岳、秋田駒ケ岳、会津駒ケ岳、越後駒ケ岳、甲斐駒ケ岳、木曽駒ケ岳には特別な想いがある。予期せぬ偶然でもないが、上越の2座を歩き、数年前に書き込まれたSさんのGW会津駒ケ岳紀行を思い出し、そして一応山頂を踏めたことは嬉しい。

 小屋北の小ピークから会津駒ケ岳、左尾根が中門岳に続く     画像クリック拡大(プラウザで戻って下さい


  同所から、駒ノ小屋、燧ケ岳を振り向く

  
    山頂へ最後の登り                     下ってきた小ピークと奥に駒ノ小屋

  
                     駒ケ岳山頂、大きな木柱、2mほどあったと思うが


   山頂から燧ケ岳〜中門岳    画像クリック拡大(プラウザで戻って下さい


   同、中門岳へ続く尾根


 同、三岩岳方面           画像クリック拡大(プラウザで戻って下さい


 同、三岩岳

  山頂をあとに、小屋の下を巻くように斜面を横断、あとはトレースに沿って、落下する物体のように下った。これから山頂に向かう人、人で往路と合せ50,60人は会ったろう、スノーボード、スキーを担いだ人などなど、9:19アンテナ、9:27尾瀬岳国有林のカンバン、ここでアイゼンを外す。ここを出ると間もなくスキーを背負った夫婦に会う、「雪はないのか・・・」、「もう少し先からたっぷり・・・」、安心したようだった。9:42登山口(林道)、9:53近道入口、10:02滝沢登山口、道端のキケマンを撮って、10:07出発点の駐車場着。
  
                          小屋の下を巻くように斜面を横断

  
   山頂を振り返る                         大きなキレツの上の方を通過

  
   踏み跡も深く、登山道に出る                    行き交う人たち多く・・・

  
   急坂も楽し、雪の表面は軟らかいがダンゴにならず       アンテナまで下った

  
   最後の急斜面を下り                      尾瀬岳国有林のカンバンの所でアイゼンを外す

  
   ジグザグに下って                       木段を降りれば林道

  
   再び山間抜け近道の入口                   林道を下れば滝沢登山口

  
   国道沿いにキケマンがアチラコチラに             帰れば駐車場は、ほぼ満車状態

 総所要時間は、5時間23分、そのままハンドルをにぎり、高速道路が混まないうちにと、家路に急ぐ。残念だったのは天気、こんなはずではなかったのに、7年ぶりの会津駒ケ岳、また行こう。

 ご参考  2004年6月14日の山行:コースは中門岳を往復し、大津岐峠→キリンテへ抜けてます。




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