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白毛門笠ケ岳
  
山行日
    2012年5月27日   晴れ   2名

コース
    土合橋駐車場→松ノ木沢の頭→白毛門→笠ケ岳→白毛門→松ノ木沢の頭→土合橋駐車場

                                           花編はこちら

 2週間前歩いた白毛門を再び相互リンクしているtomoさんと歩くことになった。今度は谷川岳を背景に咲き乱れるアズマシャクナゲを眺めようと誘われた。本日の予報は晴れのち雷雨となりそうだ、早目の引き上げが肝心。シャクナゲはハズレ年と言われているのだが、松ノ木沢の頭の花はtomoさんの情報だと見頃のようだ。もう一つ、どうせ歩くなら笠ケ岳まで行きたい。もろもろを考えると、当然早発ちとなる、薄明るくなりかけた3:51、ヘッドランプをつけて土合橋駐車場を出発する。山間に入るや徐々に明るさを増し、枝間から谷川岳が見え隠れ、駐車場に着いた時は星空だったが、薄い雲があるようだ。桧のウロ、4;45通過、谷川岳が薄赤く染まる、白毛門もちょっぴり赤く。一気に朝を迎え、登山道沿いの樹林帯も新緑に映え美しかった。ブナと桧、五葉松の混生林に入ると、林間に日が差し、ブナの若葉が赤っぽく一瞬の輝きを見せてくれた。道沿いには点々とアズマシャクナゲ、ムラサキヤシオ、オオカメノキ、イワナシ、イワウチワの花が咲き、わずかに残った雪の脇を通れば、濃い紫色のショウジョウバカマが咲きかけていた。クサリ場付近のマンサクの花がまだ咲いていた、霜でも降りたように白っぽく朝日を浴びていた、クサリ場を早足で上がり、松ノ木沢の頭着5:45-6:17。
  
 土合橋駐車場の谷川連峰馬蹄形概念図                山間へ入る

  
   枝間から谷川岳                           同、明るさを増す

  
 そろそろ日の出時刻を迎える                       桧の大木に尻を押されて


   ちょっと薄い雲があるが、朝焼けの谷川岳


   同、白毛門も赤く

  
   勢い良く落ちる滝                         ブナと桧、五葉松の混生林へ

  
   残雪が一かけら                          解けた夏道はこれから芽吹き


   朝日に輝きを増すブナの新緑

  
  残雪2,3ケ所通り抜ける                     岩場から谷川岳

  
 同、tomoさん「マンサクがキラキラ光ってるよ」、と            松ノ木沢の頭到着

 雪解けが加速し、沢筋、窪地、雪庇の残がいを除いては慌ただしく植物の活動が始まっているようだ。お目当ての谷川岳を背景にしたアズマシャクナゲ、説明は除いてご覧下さい。若干薄い雲がありクッキリさは欠けているが、言うことなしの光景だ。花数は当たり年に比べたら少ないようだが、満開になったら素晴しいだろう。刻々と変化する日差し、山陰、自分の影、tomoさんは、うまいこと機材を活かし撮っていた、そこが私の写真とは違う、勉強になりました。

   松ノ木沢の頭から白毛門


 松ノ木沢の頭から谷川岳を背景にアズマシャクナゲ     画像クリック拡大


   背景は谷川岳


    背景は谷川岳、一ノ倉岳、奥に茂倉岳


    背景は谷川岳、一ノ倉岳、奥に茂倉岳


    背景は谷川岳、一ノ倉岳、奥に茂倉岳、右に武能岳


    背景は蓬峠方面


   熱中する二人


  休憩中に白毛門が輝きを増した

 芽吹きの始まった潅木の間を通り、悩まされた岩場もすんなり抜け、咲き出した足元のショウジョウバカマ、イワナシ、ナエバキスミレ、キジムシロを立ち止まってはカメラに。霧氷の美しさを楽しんだ、山頂直下のクサリ場では早くも下ってくる青年一人、テン泊したとか。力強く一歩を踏みしめ白毛門山頂着、7:09-7:28。谷川方面、近場は良いが、遠望は残念ながら見られない、薄く霞んでいる。

  少々進んで白毛門を背景にアズマシャクナゲ

  
  雪庇の残がいと白毛門                      松ノ木沢の頭を振り返る


   谷川岳、新緑が岩場を駆け足で


  谷川岳〜武能岳    画像クリック拡大

  
                      前回難儀した場所、雪は一部を残して

  
    辿って来た尾根筋                        白毛門山頂に人影が


            笠ケ岳も大分解けたなあ


    ラスト、怪力tomoさん

  
   前回は霧氷の額縁だった                       白毛門山頂


  白毛門山頂から谷川岳


   同、辿って来た尾根筋


    笠ケ岳、手前は芽吹き始めたカエデ?

 松ノ木沢の頭で先に行った夫婦が休憩中で、朝日岳まで行くそうだ。一緒にと言われたが、まだ今の時期ではイマイチ気のりがしない。一休みしている間に、中間地点の小ピークまで行ってしまった、朝日岳を目指すだけあって相当健脚のようだ。地肌を見せた登山道沿いには、ジョウジョウバカマがニョキニョキと頭を上げ、美しい競演を楽しませてくれた。ミネザクラも一株、淡いピンクの花を、アズマシャクナゲも大きく蕾を膨らませていた、谷川岳を背景にここも良いポイントとなりそうだ。直下の雪渓はアイゼンを使った方が楽そうだ、軽アイゼン、ストックで歩き出したが、解けはじめた雪は急斜面には不安があり、最後はヤブを抜け登山道へ出た、笠ケ岳山頂着、8:22-9:24。

  残雪を踏んで笠ケ岳を目指す

  
     夏道に出たり入ったり                     白毛門を振り返る


   解けたとは言ってもまだまだ花が咲くまでは、笠ケ岳と烏帽子岳


  中間に2,3小ピーク


   沢に向かって走る縦の線、烏帽子岳

  
    前方、笠ケ岳                           後方、白毛門


    前方、笠ケ岳


      後方、白毛門


    谷川岳を背景にこの辺も咲いたらきれいだろう

  
  笠ケ岳山頂直下の残雪                      最後は急斜面でヤブを漕ぐ

  
   白毛門をバックにラスト20m                    笠ケ岳山頂着

 谷川岳周辺の展望は良好であるが、遠望はイマイチ、苗場山、巻機山方面はまあまあ。この時期目立つのが清水峠からの旧国道、山腹を等高線に沿って引いたような感じに見える。駆け上がる緑、雪の残る白、今日は雲混じりだが空の青、層をなした色の変化が面白い。

 笠ケ岳山頂から谷川岳〜朝日岳方面     画像クリック拡大


 同、巻機山〜烏帽子岳     画像クリック拡大


   谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳


   七ツ小屋山、大源太山


   巻機山、朝日岳方面


   巻機山方面


    朝日岳、烏帽子岳方面


   白毛門

 絶景を充分楽しんで山頂を後にする、tomoさんは目が良い、咲き始めたミネザクラ、タテヤマリンドウも、上下関係なさそうだ。往路は目指す山頂を見ながら、遠望しながら、時には振り返りながら足を運ぶ。復路は足元、近い位置に目線を合せ下る、癖かな。深い雪に埋まり春を待ったダケカンバ、ブナの小木、何か今の世の人達に訴えているようであった、“くじけるなよ”、“じっと待つことも大切だ”、白毛門10:08-10:30、松ノ木沢の頭11:17。

    笠ケ岳山頂を後に往路を戻る

  
                           烏帽子岳、笠ケ岳を振り返る


      ダケカンバが踊る、力強く躍る、谷川岳を背景に


    雪にも強風にも負けず、ブナ


     樹皮の色艶の良いこと、何年生だろう


  笠ケ岳を振り返る    画像クリック拡大


  笠ケ岳を振り返る

  
    微かに燧ケ岳&至仏山を望む                 武尊山も


      暑さで緩んだ雪渓を踏んで

  
   白毛門まで戻る                       辿る尾根の下方に土合が見える

  
    ジジ岩、ババ岩を下方に                       下る

  
   ここは慎重に                           あとは夏道


    白毛門を振り返る


    ジジ岩、ババ岩を見上げる位置まで降下


    ブナの森、この季節限定、芽引き前線が素晴しい

  
   オッー、往路も撮ったっけ                      松ノ木沢の頭まで下る


       松ノ木沢の頭から白毛門、強い日差しの下で

  
    新緑が萌える滝                          桧の森で雨が顔に当たる

  
    山間を抜け                            橋を渡れば駐車場、降られずに済んだ

 ここ、tomoさんのお気に入りの場所で別れ、一人で下る。桧のウロまで下ると、「あと何分で下れるか」と聞く先行者、「30分ぐらいでしょう」、雲行きに安心したようだった。すると、ポツっと顔に、「降ってきますかね」、「・・かも、慌てないでね」、と先に出る。大したことなく止んだようだ、山間から抜け、橋を渡って駐車場に着くやまた降り出した、今度は本降りに・・・・、12:27土合橋駐車場着。総所要時間は、8時間36分、クッキリしない天気とシャクナゲの花数はイマイチだったが、それは自然で仕方なく、素晴しい光景だった。2週間前と比べた山の春の装い、自然の営みの素晴しさ驚嘆した。また、2週間たったら行こう、なんて気はないが、花が咲き競うだろうな。

         花編はこちら     ご参考:tomoさんの山行録


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