【後編:燧ケ岳〜御池、沼山休憩所〜大清水】       【前編:大清水-燧ケ岳】 

 俎ーを後に北方向に石ころだらけ、沢状の急坂を下る。ハイマツから潅木、そしてオオシラビソとダケカンバの樹林帯に変り、しばらく進む。勾配が緩やかになり、再び潅木の間を進むと前方に熊沢田代が現れる。湿原は淡い草紅葉のジュウタンに見える、素晴しい光景だ、9:37誰もいない熊沢田代着。
  
  俎ーを後に北方向に                         石ころだらけの道を歩く


  道沿いには点々とアカモノの実


 荒地には、ジョウシュウオニアザミ(?)が咲いている、左が登山道

    
  沢状の急坂を下る                          樹間から熊沢田代と御池を眼下に

  
  潅木帯を抜け                             木道を下ると


 大きく熊沢田代が広がる、


  大きな池塘の付近が休憩所、奥に中門岳、会津駒ケ岳


  その左手、北方向に未丈ガ岳、村杉岳


     北西方面に中ノ岳、越後駒ケ岳、荒沢岳


  小さい池塘の、周りに赤く色づいたキンコウカ


   池塘の水草に山並を映す


   真っ赤なモウセンゴケ


  赤く色づいたキンコウカ


  ここにも元気なリンドウが


  湿原の状況は植物にとって一様ではないらしい、咲き終わった花の多い中・・・


  一足早いのか、真っ赤になったクロマメノキ(?)


   登り返して燧ケ岳、熊沢田代を振り返る

 熊沢田代から緩やかに登り返して、小さな高層湿原を抜けると、眼下に広沢田代、御池見えてくる。今日の山行目的はもう一つあった。昨年9/24に、このコースを歩き、ここからちょっと下った露岩の道で、右手小指先端を落とした、その検証(?)である。写真@方向に進み、Aで2つの岩の間に靴を掛けて踏み外してコケて横転、ストックとBの岩の間に指を挟み怪我をした。多分、倒れた時の体重が、指に集中してしまった、のかなあと推定した。“まさか、こんな所で”、そのまさかだった、“犬も歩けば棒に当たる”、ってところかな、広沢田代10:14、続く悪路を下って御池休憩所10:44着。
  
  小さな田代緩やかに下ると、広沢田代、御池が下に見えてくる

  
そして、ここが昨年の現場だ、@方向進み、Aで踏み外してコケて、Bでストックと岩に指を挟み・・・のようだ、右拡大


 慎重に下り、広沢田代へ(上部)


  広沢田代へ(上部)


  広沢田代へ(中心部)

  
   不安定な岩場を抜け                      木道を進むと

  
   燧裏林道に突き当たり                     広い御池駐車場に出る

 11:00のシャトルバス(\500)で沼山休憩所に向かう。ブナ平を眼下に停止してアナウンス、見頃は10月の5-10日が良いと言っていた、11:20木段状の沼田街道に入る。平日のせいか行き交う人は少ない、バスも5人ほどだった、11:35お休み所のある沼山峠、下って大江湿原に出る。ミネザクラ、レンゲツツジが若干色づいていたが、クサモミジにはまだ少し早い感じ。木道のベンチで休んでいた若い男性を見つけた、燧ケ岳を下山してくる時、俎ーで二言三言交わした人だ。ここでも地図を広げて、どこへ行くべえか、をやっていた、12:10北岸道と合流、12:17長蔵小屋着。
  
   バスで沼山休憩所に向かう         若干黄ばんだブナ平を眼下に停止してアナウンス「見頃10/5-10/10」と

  
  20分弱で沼山休憩所到着                   階段状の木道を登り少し下ると

 
 15分ほどで沼山峠                          更に下って大江湿原東端に出る


  木道沿いにシラタマノキ


  色づき始めたミネザクラ


     ミネザクラ、レンゲツツジが若干色づいていたが、クサモミジにはまだ早い


  燧ケ岳をバックにクサモミジとレンゲツツジの紅葉



    尾瀬沼、一ノ橋、三本カラマツ、間もなく今朝通った北岸道を合せて、咲き残った花を見ながら長蔵小屋へ


  リンドウ


 ミヤマアキノキリンソウ


   トリカブト

  
  長蔵小屋の前にある美味しい水                  湖畔を進み

 湿原はパラパラだったが、小屋の前だけは賑わっていた、美味しい水を頂いて気を引き締める。昼をまわり、雲が発生し、燧ケ岳も写りが悪い、12:34三平下で燧ケ岳と別れ、少々の登りにかかる。15分ほどで三平峠着、12:48-12:55。ここからは大清水まで下るだけ、峠付近はシラビソの高木に囲まれ柔らかな日差し、でも下界は暑いんだろうな。木道、石を敷き詰めた道、木段を緩やかに下り、中止になった林道工事最上部付近に出ると、懐かしそうに見渡す男性が一人、昔の想いがこの道に残っているのだろう、何も語らずそっと離れる、岩清水13:14。
  
   三平下から大清水への道へ                   15分ほどで三平峠

  
  その先は下って、下って                       岩清水、この水も美味しかった

  
  一ノ瀬休憩所の傍、電動バス運行と旧道開放の掲示    三平橋から40分ほど林道を歩き大清水休憩所着

 点々と破損した木段を下り、沢の音が聞こえてくると、間もなく林道に出て、三平橋を渡り一ノ瀬休憩所へ、ここには5,6人ドッカと腰を降ろし、頭をたれ、いかにも下山者らしい姿があった、13:32。ならされた林道をテクテク歩き、14:12大清水休憩所着、駐車料金\500也。総所要時間は、バス待ち、乗車時間を除き、10時間34分、紅葉間近い燧ケ岳山行の一日だった。

      【前編:大清水-燧ケ岳】