気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”
sub3-577
駒ケ岳・黒檜山
  
山行日
    2011年8月28日   曇り   単独

コース 概略図はこちら
    渡良瀬渓谷鉄道水沼駅→一の鳥居→鍛冶屋坂→二の鳥居→利平茶屋森林公園→鳥居峠→駒ケ岳・黒檜山登山口
    →駒ケ岳→黒檜山→猫岩→黒檜山登山口→鳥居峠→利平茶屋森林公園→二の鳥居→鍛冶屋坂→一の鳥居→
    渡良瀬渓谷鉄道水沼駅

 当分快晴の望めないお天気、雨さえ降らなければ楽しめるコース、渡良瀬渓谷鉄道の水沼駅から赤城山山頂を往復する。昔から赤城山を目指すコースは複数あったようだが、東側からのコースも一時賑わったようだ。山岳信仰の時代から、風光明媚を満喫する近年の登山、水沼駅から山頂まで歩いた記憶のある方も少ないと思うが、その後の利平茶屋までガタガタ道をバスに揺られ、ケーブルカーで鳥居峠に出て観光された方は沢山おられるでしょう。この道に沿った道路を辿り、山頂を往復することにした。閑散とした水沼駅を6:45出発。
  
  水沼駅                                標高220mから1828mの黒檜山まで

 駅前の信号からR122を南へ次の下田沢まで歩く、ここに“赤城登山口”なるバス停がある、6:54。赤城駅(みどり市)発のバスがここを左折して利平茶屋へ向かったのだろう。ここで標高にふれておく、出発点の水沼駅が220m、一の鳥居が560m、鍛冶屋坂が710m、二の鳥居が810m、利平茶屋森林公園のゲートが1000m、鳥居峠が1400m、黒檜山が1828mで、標高差の半分を利平茶屋までに稼いでしまう。利平茶屋まで距離は10kmほど、あまり好まれない道路歩きである。田沢の交差点から大きくカーブして農耕地に出る、収穫する地元民に会う、水沼からの昔のルートを尋ねると、「藪と化し無理だね」、と言われてしまい、帰路に期待したが残念である。
  
  下田沢交差点                           ここに赤城登山口バス停

  
   沿道に咲くシュウカイドウ                   センニンソウ

 点々と道路沿いに石仏、風景とマッチして良い感じ、これを訪ね歩くのも面白そう、一の鳥居7:48着。ここを左折して県道62号から県道70号へ入る。昔はここに鳥居があったのだろうが、今はない、野仏堂が一段高い場所にある。点在する人家を抜け、高度を稼ぐ、この道は行止まりであり交通量は極端に少ない。坂を登りきると鍛冶屋坂なる標柱がある、8:12。ここから道幅が狭まり急カーブの連続で少々下る。左鳥居川との間に別荘風な建物が幾つか見えた。

 再び道は緩やかな登りとなり、最奥の人家を過ぎると間もなく二の鳥居の着く、8:41。鳥居と仏像、祠、六根清浄塔、山岳信仰の名残に赤城の歴史の一端を学ぶ。ここから急坂を上り、赤城沢を渡って利平茶屋森林公園着、9:05。管理棟脇で私を横に見ながら通り過ぎた管理人と二言、三言。歩いてもたった2時間、車社会は距離感も時間間隔もなくしてしまったようだ。
  
       双体道祖神                          旧赤城街道、沼田街道の分岐点

  
   一の鳥居、県道62号線、県道70号線分岐           ここを利平茶屋森林公園方向へ左折

  
 古い道標、水沼方向の矢印が気になる               野仏堂

  
  柏山上地区の坂道を上ると鍛冶屋坂の標柱          しばらく緩やかに進むと赤城神社

  
 最奥の人家を過ぎると二の鳥居                   六根清浄塔

  
 二の鳥居を過ぎると勾配を増し赤城沢を渡り              利平茶屋森林公園駐車場

 ここからは、全て、時々歩くコース、秋の訪れにはまだ遠く、あいにくの霧の中、前進あるのみ、鳥居峠入口9:13、ケーブルカー跡階段下9:44、マツムシソウが数株、階段で好条件といえないが元気な花を咲かせていた。階段脇に垂れ下がってこの時期きれいな花をつけていたトリカブトが元気なく色あせた花をつけていた、鳥居峠9:59-10:06。鳥居峠の駐車場が満杯状態、何だろう、散策にしても多すぎる。覚満淵で大勢見かけたが、それにしても・・・。
  
  利平茶屋森林公園管理棟(ゲート)付近           ここから道はダートとなり鳥居峠入口へ

  
  林床ではキバナアキギリが終盤                    ケーブルカー跡の長い階段

  
    ヨメナ                                 マツムシソウが点々と

  
   鳥居峠の駐車場はいっぱい、何だ?               散策から戻る人たち

  
   覚満淵の花、アザミ                        アキノキリンソウ

  
    マルバダケブキ                        ワレモコウ

  
    ツリガネニンジン                           タムラソウ

  
                     タムラソウ、花も少なく虫が忙しそうに行き交う

 10:27道路に出るや沢山のランナーを見送った、今日は“あかぎ大沼白樺マラソン”なのだ。関係者、応援者、見物人・・・・、すごい人出、10:31駒ケ岳・黒檜山登山口から山間へ。
  
   イベントだ、“あかぎ大沼白樺マラソン”          迎える応援者、駒ケ岳・黒檜山登山口付近

  
         時々出会う人、人                     ガスった道

  
    駒ケ岳直下                           駒ケ岳山頂、いっぱい

 霧に包まれた森、時々行き交う登山者、イベント会場から伝わるスピーカーの音、薄暗い緑のトンネルを抜け、駒ケ岳山頂11:11-11:17。狭い山頂に14,15人、今日は異常に多い感じ、みんなしびれをきらして出てきたのかな。大タルミ11:26、登り返して花見ケ原からのコースを合せ、礼拝中の黒檜大神をそっと抜け、11:50赤城神社奥の黒檜山登山口からの道を合せ、黒檜山山頂着、11:53-12:04。
  
    少し下ると黒檜山                      大タルミから駒ケ岳、また霧に包まれる

  
   ツリガネニンジン                            ホソエノアザミ?

  
                   木段が終わると花見ケ原森林公園からの道と合流

  
                               黒檜大神、礼拝中

  
   黒檜山登山口からの道を合せ                  賑わう黒檜山山頂

 霧が流れ青空をのぞかせた山頂、しかしながら遠望は全く利かなかった。食している間も次々と山頂の人並みは動き、瞬間的に60人を超えていた。隣に居合せたGrにどこから来たか聞かれ、「水沼、利平茶屋・・、」、トンと通じなかった、東京人だそうだ。南に下る急坂、まだまだ次々やってくる、シーズンでもないのにその人の数、「天気の良い日に、花の時期に、また来てね」、猫岩12:35、登山口12:44。
  
   黒檜山登山口方向へ下山                     猫岩から大沼

  
   間もなく登山口まで下山                    時々ガスる赤城山

 イベントの後片付けに忙しそうな人たちを横目に駒ケ岳・黒檜山登山口13:00、覚満淵入口13:04。覚満淵の南側の木道を歩き、利平茶屋から来た夫婦と花観賞、「まだ先がありますので、・・」、とお先に失礼、鳥居峠13:21、階段下13:21、鳥居峠入口13:53。キャンプ場内の道を歩くと、今朝ほどの人、排水溝の修繕中、「水沼駅で温泉へ・・」、事務所に立ち寄り割引券を頂く、14:00。
  
                               イベントの後片付けに忙しそう

  
   覚満淵の南側を歩き                         点々と咲くオヤマリンドウ

  
   アザミ、アキノキリンソウを楽しみ               マルバダケブキ咲く霧の森から鳥居峠を下山

  
    森を抜けて                          キャンプ場に下れば

  
     賑わうバーベキュー                     車もいっぱい

  
      清水用水を渡り                       二の鳥居へ、・・・・・・終着水沼駅を目指して下る

 あと、2時間の行程、どこであの夫婦に抜かれるかな、二の鳥居14:16、鍛冶屋坂14:42、一の鳥居15:03、ここで県道62号線に出る、時々バイク集団が爆音を立てて通り過ぎて行く、乗用車は避けている、日本の道路の優先順位はバイク優先かな? 下田沢交差点15:45、終着水沼駅15:53。着替えがないので、そのまま帰路に着く、割引券はそのうちに。総所要時間は9時間08分、概略で山頂一周3時間、登山口-利平茶屋往復2時間、水沼-利平茶屋往復4時間、というところかな。こんな山行もどうですか、春秋の日差しを浴びて、高度さを楽しむのは如何でしょう。



    気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”