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【後編、常念岳〜蝶ケ岳〜三股駐車場】  【前編、三股駐車場〜常念岳】へ

 山頂を後に南方向にガレた急坂を下り花崗岩帯に出る。3つ4つ連続する小ピークの直ぐ下を巻きながら目印に沿って下る。東側に湧いた雲が、時々上ってくるが、視界が悪化することはなさそうだ。北から南に流れる梓川の深い谷を隔てて、槍・穂とほぼ平行に走る常念・蝶の稜線は、いうまでもなく、槍・穂の変化に富んだ山並を眺める展望コースでもある。また、遠望する山塊を雲の上に、蝶ケ岳を正面に、常念を振り返りながら歩ける贅沢なウオーキングでもある。常念・蝶、二座の間にあるP2512とP2592のピークにはシラビソ、ダケカンバの樹林帯があり、見え隠れする槍・穂にもう一つアクセントが加わる。しかし、三股を早朝発ったこの山行は、P2592の上りがあえぎあえぎとなった、11:53、P2592着、小休止して12:05蝶槍に向かう。
  
 常念岳山頂から南へガレた急坂を下る          連続する小ピークは西側を巻く

  
  振り向けば前常念岳から南東に伸びる辿ってきた尾根    常念岳山頂


  西側に槍ケ岳と


  穂高岳を見ながら


   雲と上層部の雪、中間層の露出した岩、そして下部の紅葉が点々とする下層の樹林帯


  前方右手に御嶽山と乗鞍岳

  
                    花崗岩帯に入り常念岳と蝶ケ岳

  
                  花崗岩帯に入り常念岳と蝶ケ岳

  
                  花崗岩帯に入り常念岳と蝶ケ岳


  同、槍穂の尾根


  同、槍穂の尾根

  
                     山頂部の様相を変えていく常念岳


                     同、常念岳 P2512北側から撮る

  
   P2512付近からP2592                    穂高岳と金色のカラマツ(左下)

  
  樹林帯へ                           P2592、茶色は枯れたシダ


    シダの終った所から常念岳


   P2592北東側樹林帯から常念岳

  
     同、蝶ケ岳&蝶槍                     同、常念岳

  
     P2592から蝶ケ岳&蝶槍                P2592から乗鞍岳(正面奥)

 ここから130m下って蝶槍まで200m登り返す、鞍部12:22、小さな沼があり、厚さ2cmを超える氷がはっていた。上りにかかったが、先ほどの休憩が幸いしてか、見渡す光景に疲れを忘れ、ハイマツの間を抜け12:53蝶槍着、小休止。枝間から見えた槍ケ岳の効果だろうか。
  
    P2592を南に下る                         道


   鞍部付近から蝶槍

  
    鞍部の小さい沼                        氷の厚さ20mm超

  
   沼付近から蝶槍                        斜面の霜柱20〜30mm


   蝶槍の北側斜面から常念岳


   同、槍ケ岳


  前穂高岳〜常念岳          クリック拡大(プラウザでお戻り下さい)


      同、穂高岳


    同、槍ケ岳


     同、常念岳、手前がP2592


    蝶槍山頂部

 この天辺から南に大きく広がるゆったりとした蝶ケ岳の山頂部を一望できる。三角点、蝶ケ岳ヒュッテ、蝶ケ岳の山頂が手に取るようだ。今の時期だから、見られないが花の季節はさぞ美しいだろう。槍・穂の峰に感動しながら、起伏の小さい山頂部の蛇行した道を歩く、広い、綺麗、静か。13:08三角点、13:15横尾分岐を過ぎると、右手下方に梓川が見えてくる、横尾、上高地は直ぐ下のよう。13:37、ヒュッテの横を通り、蝶ケ岳山頂に立つ、13:44。
  
     蝶槍の天辺                            蝶槍から乗鞍岳


     同、蝶ケ岳


    同、槍ケ岳

  
    蝶ケ岳の三角点のあるピーク                振り向けば蝶槍と常念岳

  
                            蝶ケ岳の三角点


     三角点と蝶槍、常念岳

  
    乗鞍岳(奥)と梓川(下)                        横尾分岐


     分岐点付近から穂高岳


            同、槍ケ岳


         槍・穂の峰々と蝶ケ岳&常念岳

  
    蝶ケ岳ヒュッテ                         蝶ケ岳山頂2677m


     蝶ケ岳山頂から槍・穂の峰々と蝶ケ岳&常念岳

 本日辿ってきた峰々、標高差累計で2000m、ここからは下るだけ。くっきり晴れ渡った北アルプスの一角に座り込んで、眺められる瞬間、胸に熱さを感じる、大自然に感謝である、三股への下山路で槍・穂の見納めをして、帰路に着く、14:00。
  
    三股への下山道                      蝶ケ岳&常念岳

  
                           見納めの槍・穂の峰々

 足元に気を使いつつも山並が気になりつい目が走る、標高2500mの標識の付近から樹林帯に入る。岩の間を縫って下る、気の抜けない悪路である。蝶沢を渡る付近では眺望が開け、最後のプレゼントのようだった。深い樹林帯を降下し、15:20、平坦な地に出ると、“まめうち平”の表示、三股まで残り2.5km、いよいよ山行も終わりに近づく。
  
      蝶ケ岳&常念岳を眺めながら下る              2500m付近

  
                         樹林帯に入り悪路をしばらく下る


     蝶ケ岳&常念岳

  
                         常念岳に雲がかかったり、払われたり

  
        蝶沢を渡る                        付近の登山道

  
    ツルリンドウの実                     平坦が続きまめうち平、三股まで2.5km

  
    再び急坂を下る                       樹林帯に残る紅葉

  
                         カラマツの人工林を通過


   紅葉を仰ぎながら、山陰で鮮やかさが出なかった










  
    小さな流れを右手に                         吊橋を渡って

  
    橋の下は本沢                       常念岳のルートを合せる、ここで一周

  
    橋を渡ると                           三股に出る

  
     対岸の紅葉を眺めながら林道を進む         こんな張り紙もあったが。???

  
     対岸の紅葉                        林道を10分ほど歩き三股駐車場へ

 小さな沢に出ると、周辺は紅葉真っ盛り、本沢の吊橋を渡って常念岳の道を合わせればもう三股、16:11着、紅葉を仰ぎ、落ち葉を踏みしめて林道をテクテク、16:22三股駐車場着、総所要時間、11時間22分の山行が終った。好天に恵まれ、見るものは見て、予定通り歩いて大満足である。雪を頂いた槍・穂の峰、性能は落ち目だが、脳裏から消えることはないだろう。今回の反省点として、出発時間の設定がある。ハイマツ帯で朝焼け、花崗岩の岩場に出た所で日の出とすれば、日のつまる季節、帰路も不安なく下れるのでは。

    【前編、三股駐車場〜常念岳】へ


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