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帝釈山・田代山&台倉山
  
山行日
    2009年6月25日   曇り   単独

コース
    馬坂峠→帝釈山→弘法大師堂→猿倉峠下山口→弘法沼→田代山山頂(木賊温泉下山口)→弘法大師堂→
    帝釈山→馬坂峠→鹿の休み場→三段田代→台倉山→三段田代→鹿の休み場→馬坂峠
  
  帝釈山・田代山   台倉山   花編へ


【前置き】
日光の女峰山から北方向を見ると、燧ケ岳、そしてゆったりとした大きな山並の会津駒ケ岳、中門岳、三岩岳が目に入る。しかし、その手前に重なって横たわる2000m級の山並、台倉高山、帝釈山、田代山に気づくであろうか。「知らないのは、あなただけ」、と言われそうな気もしますが。そうです、昨今、田代湿原を訪れる人が多いようですね。私も、耳にはしていましたが、そちらの方向は向きませんでした。林道を利用して簡単に往復出来そうなので、あわただしく日程に組み込みました。

 カシミール3Dで作成した女峰山から見た会津駒ケ岳-三岩岳の山並手前にある栃木・福島県境の2000m級の山並、台倉高山、帝釈山、田代山


  尾瀬桧枝岐温泉観光協会のHPから引用、林道14.5km、40分(ほとんど未舗装) 栃木県側からは8/1開通とか。

帝釈山・田代山  ページTOPへ
夜中の林道を走り、仮眠、3:00起床、朝焼けの山並を見ようとしたが、曇り空、足元が見えるのを待って4:05馬坂峠の駐車場を出発する。駐車場は後から来た1台と合計2台のみ。泥濘んだ道を抜け、斜度を増すと、オサバグサが登山道の両側に現われる。しかし、光度不足で写真は無理、それと散った花びらが粉をまいたようだった、4:40帝釈山2059.6m山頂着。一面に潅木に覆われているが、眺望は良好のようだ。会津駒ケ岳、燧ケ岳、奥日光の山並、雲のかかった女峰山、小真名子山、大真名子山、男体山・・・・・、今日の眺望はイマイチ、残念。
  
   帝釈山山頂                           山頂付近の潅木、ハクサンシャクナゲ、クロベ、ハイマツ

  
ベニサラサドウダン、キタゴヨウなどなど              山頂から会津駒ケ岳

  
    山頂から燧ケ岳                              山頂から日光連山


    日光連山、台倉高山、燧ケ岳

  
             山頂から、花が点々と咲く岩と根っこの間を下る

  
    アズマシャクナゲの残り花                ムラサキヤシオ

  
             鞍部のオオシラビソの樹林帯に出る      赤、黄、トラの紐がアチラコチラに、登山道keep

  
   オサバクサ                           オサバグサの群生

  
    コヨウラクツツジ                         オオカメノキ

  
  向かう田代山                          振り向けば帝釈山の山頂

 花が点々と咲く岩と根っこの間を下り、泥濘んだ道を幾分水平に進み、オオシラビソの樹林帯を登り返すと避難小屋を兼ねた弘法大師堂7:26着、WCは近くにあり。弘法大師堂からわずかに進むと広々とした別世界が開ける。田代湿原である。湿原は左回りで一方通行になっている。チングルマ、コイワカガミ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲ、ベニサラサドウダンなどなど咲き誇り、ワタスゲも綿毛を丸くふっくらさせ、そよ風になびいていた。湿原の東側に回りこむと、湿原越に会津駒ケ岳が眺望できる、素晴らしい景色だ。そして、猿倉峠(湯の花温泉から湯西川温泉に通じる林道の峠)への木道を分け、弘法沼を右手に、池塘が連続する。湿原一帯は多少勾配はあるもののこの水はいったいどうして保たれているのだろうか。間もなく田代山山頂の標識のある木賊温泉への道を分ける、7:00、潅木の間を抜けると間もなくスタート位置に戻る、7:26大師堂着。
  
  登り返して弘法大師堂                         大師堂脇の道標、帝釈山1.9km

  
  弘法大師堂、避難小屋兼                      弘法大師像あり


   田代湿原の西の端

  
  帰路                                  往路


   所々に潅木帯が島状にある


     ヒメシャクナゲは見頃


    チングルマはちょっと遅かった


   風雪にさらされ樹形が低く、コメツガ、ハイマツ、クロベ

  
                        白骨化したクロベも絵になるが

  
    カヤ系、とチングルマ                      コケ類が多い

  
   ここはコケとチングルマ                     チングルマはコケの上部へと


   チングルマは池塘の周りも好むのかな


        会津駒ケ岳、三岩岳を背景に


    会津駒ケ岳、三岩岳を背景に

  
  湿原南東のコーナー                     真っ直ぐは進入禁止

  
   猿倉峠分岐、東のコーナー               湿原のくぼみに木道が


      湿原の東側から一望

  
 明るくなってやっと開いてきたタテヤマリンドウ        こういった場所もチングルマは好きのようだ


    弘法沼

  
  池塘か沼か                         ここで木賊温泉分岐、一応山頂の道標

  
    この窪んだ場所が水路の役?             潅木の間を抜ける

  
   タテヤマリンドウ                        チングルマ


      ヒメシャクナゲ


    突き当たりがスタート位置

 往路を折り返し田代山を振り返る、この緑の真ん中にあの湿原があるとは信じがたい。帝釈山の上りにかかった所で1名会い、続々と続く、岩場から向かう台倉高山山頂を樹間に眺め、帝釈山へ戻る、8:37。山頂は20人ほど、ずっと続いているようだ。2/3ほど下った所で22名の団体さん、馬坂峠には「校長先生を先頭に、・・・・・・」、50人ほどの小学生、馬坂峠着9:12。
  
    田代山を振り返る                        向かう台倉高山


              帝釈山山頂の奇木

  
      下って、下って                      両側にオサバグサ

  
                      団体さんが通る

  
    馬坂峠へ下山                      小学生の団体、「行くぞ!、校長先生に続け!」



台倉高山   ページTOPへ  花編へ
小休止して9:25出発。イヤー、マイッタ、マイッタ、車は満杯、皆帝釈山へ吸い込まれて行ったのだ。反対側の台倉高山はどうだろうか、踏み跡からすると、1/3以下だろう。グシャグシャ道を進む、山頂までの道は、小ピーク越えを避けて、トラバース気味に高度を上げていく、上手い道の造り方だ。針葉樹林帯の中をもくもくと歩く、ここのオサバグサの方が花が進んでない、でも群生はしてない。水場を通り9:56鹿の休み場を通過、丸太が積んであり休憩所になっている、若干そこだけ明るい。泥濘みに気をとられ、ただ道なりに、深みにはまらないように、滑らないように、道を拾いながら進む。10:18小さな湿原が連続する三段田代を通過する。しばらくして小ピークの鞍部へ抜け、やっと山頂らしきピークが現われる。
  


  


  


  


  


  


  

 しかし、再び樹林帯に入りってしまい、トンと分からない。戻ってきた男性が、あれがピークだという。見上げれば笠状のピーク、それらしい、11:08台倉高山山頂着。樹林帯の中のグシャグシャ道がほとんどで、眺望はなく時間的にはきつい山だ、上り1時間43分。山頂に居合わせた、福島県の3人、上は76歳とか、立派だ。入れ替わりに後続の男性一人、やはり深い目的はなく上ってきたようだ。でも、天気が良ければ360度絶景が見えるだろう。今日は曇天、うっすらと見えるだけ良し、としよう、昼食をとって11:40山頂を後にする。
  
    見えた山頂、左のようだ                ここまで来ればもう少し


   日光連山を背景に台倉高山

  
    台倉高山山頂                          三角点


    山頂から会津駒ケ岳


   山頂から燧ケ岳


   山頂から帝釈山、田代山


   山頂から雲のかかった日光連山

  
                           キタゴヨウ(松)と思うが?

  
  ベニサラサドウダン                    ハクサンシャクナゲ、オオバスノキ

  
   この辺まで来ればあと200段               水補給、ツメターイ、オイシーイ、手が切れそう

 12:27三段田代、12:40鹿の休み場、13:06馬坂峠駐車場着。駐車場も少し空いてきた。本日の前半、後半入れて、総所要時間は、9時間01分だった。ちなみに、尾瀬桧枝岐温泉観光協会のCTは7時間10分である。ちょっと、田代山を期待しすぎたかな、曇天下で残念だった。

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