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谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳
  
山行日
    2009年8月3日   曇り   単独

コース
    土合駅→西黒尾根登山口→トマの耳→オキの耳→一ノ倉岳→茂倉岳→土樽駅   当山行の花編はこちらです
    
 晴れる予報を待って3週間、曇り時々晴れ降水確率40%でついに動いた。晴れ?もあったが、100%を狙ったが故の失敗であった。これだけ科学技術が進んでも、明日の天気が当たらない、一体どうなっているのだろう。まだ予算が足りないと言うのか、それとも数値は公表しているのだから勝手に判断しろというのだろうか。ロスをエネルギー換算し国家レベルで試算したら莫大な数値となろう。これでtenki.jpを国民の目から評価してやったら、何て、とんだ寝言を申してしまいました。

 早発しようと20:00前土合駅前へ、夏休みのこと、駅前にテントを張り、親子して駅の照明に群がる虫たちを追っていた。そのユーモラスな光景を30年前の我に重ね見入っていた。2:00起床、南東の空に10ケほどの星、上天気を期待して2:25出発する。谷川岳登山指導センターを過ぎコーナーを回ると、上の道に照明発見、外灯と思ったがあるはずない、私より早く歩き始めた者がいるのだ、西黒尾根なら馬蹄形縦走、あるいは一ノ倉沢の出合か、2:53西黒尾根登山口着。ぬかるんだ山間を急登する、前方にそれらしき照明はない、一ノ倉沢の出合だろう、3:10鉄塔下、3:38山頂まで3時間の道標、樹林帯の中をもくもくと歩き高度を稼ぐ、東の空が薄赤く染まり、笠ケ岳が小枝の間に見えてきた、4:19樹林帯から見通しの利く尾根に出る。また少々回り込んで再び岩尾根へ、多少雲があるが、笠ケ岳、烏帽子岳、白毛門のピークが視界に入った。尾瀬、日光の山々は雲の中、4:28最初のクサリ場着。
  
  昨夜の土合駅舎、虫を追って大人と子供            出発前の駅舎

  
    2:30頃、特急電車が通過(注1)                  夜中、貨物以外ではめずらしい

  
    湯檜曽川を渡って                       谷川岳登山指導センター脇を通り

  
    西黒尾根登山口から山間へ                   谷川岳山頂まで3時間の道標


    樹林帯を抜け最初のクサリ場付近から笠ケ岳、烏帽子岳、白毛門

  
    最初のクサリ場                    クサリ場から谷川岳山頂部

  
   クサリ場上から谷川岳山頂部                         マチガ沢雪渓

 山頂部は少し雲をかぶっているが、間もなくとれるだろう、天空の青空が証拠だ。しかし、雲が払われるどころか、怪しい雲が山頂上空に現れた。岩場を点々としているうちに、人声が耳に入った、見ると2つ目のクサリ場に2名、気づかなかったが下で見た照明の御人である。山頂部は徐々に雲の覆われる、期待は遠のいたか。4:48、ラクダの背で休憩中の二人に会う、「馬蹄形・・・」、「谷川岳から田尻尾根を下って12:26に乗る」、「出発点は?」、「最終で土合に着き、ロープウエイの待合所のソファーで寝てきた」、面白い若者の夏休み山行である。4:58巌剛新道を合わせ、岩場を登り返す、雲間よりご来光、朝日岳方面も雲に覆われてきた。ザンゲ岩が見えてくると、もうその付近まで雲がたれこめてきていた、5:56ザンゲ岩付近通過。
  
  同所より天神平                       オキの耳に変な雲

  
                        雲がかかっていく谷川岳山頂部

  
    ラクダの背                         朝日岳方面、山頂部は見えたけれど・・・

  
    巌剛新道を合わせる                    ノリウツギ

  
    天神尾根                         あやしい雲間よりご来光

  
     先方を行く若い男性二人                  登山道沿いにシモツケソウ、シャジンが点々と

  
  垂れ込めてくる雲、朝日岳方面                      同清水峠方向 


        斜光1


                  斜光2、西黒尾根

  
                           登山道沿いのお花畑

  
      ザンゲ岩                           霞む天神尾根との合流点、道標

 クマザサの道を歩きいよいよ山頂部にかかると、視界は100mから50m位に落ちた。咲き誇る高山植物も、たっぷり濡れて頭をたれていた、6:15トマの耳着。再び御人達と会う、「待てば晴れるか」、「わかっていれば私も待つよ、日中は晴れマークだったから・・・・」、全く見えない山頂、お先にオキの耳へ。いつになったら雲が払われるだろう、花を眺めながら時間稼ぎ、ついにやってきた。雲が一斉に引いて行く、トマの耳、オジカ沢の頭、西黒尾根、朝日岳方面、一ノ倉沢出合・・・・、が幕を引いたように現われ、そして7,8分で終わってしまった。しかし、見えただけ良かった。こうなると、人間欲が出てくる、一ノ倉岳へ着く頃には谷川連峰全体が見えるだろうと、7:00一ノ倉岳へ向かう。
  
   肩の小屋、登山道から                    谷川岳山頂、トマの耳

  
  ちょっと歩くとトマの耳が霞に中に               谷川岳山頂、オキの耳 

  
                           オキの耳からトマの耳、一瞬の雲間から

  
     ヒメシャジンと直下の岩場                 歩いてきた西黒尾根

  
     朝日岳方面も現われる                   画面中央が一ノ倉沢出合

 しかし、晴れるどころか、大粒の霧となって漂っている。岩場の花を見ながら、ここでも時間稼ぎ、8:05一ノ倉岳、茂倉岳8:23着、あきらめが肝心、下山の笹の露に備え雨具をつけて下る。先方を行く2名発見、多分蓬峠から来られた人達だろう。8:35茂倉岳避難小屋着、ざっと見たところ、WCも備わっているし、谷川連峰の無人の山小屋では一番良いようだ。ここで失礼して先へ通してもらう、前を見ても後ろを振り向いても笹の道、9:27−9:37矢場ノ頭1490m。
  
      奥の院                           奥の院

  
    クサリはしっかりと、良く滑る岩               一ノ倉岳との中間の岩場

  
   一ノ倉岳                           霞む登山道

  
    茂倉岳が霧の中に                     北側斜面はキンコウカの群落

  
     色とりどりの花に迎えられて              茂倉岳山頂へ

  
   目覚めぬ北側斜面のキスゲ                 ここグーだよ、茂倉岳避難小屋

  
    多少視界は良くなったが・・・               ヤバノ頭

 ここからしばらく潅木の道を歩き、針葉樹(コヨウマツ)の樹林帯に入る。大きな松の木の根っこが連続する悪路である。足元に要注意である、上りの人達に会う、合計10名ほど会ったようだ、左下に林道を見が見えてくると里はもう一踏ん張り、土樽駅への道標を右手に見ればもう里だ、11:05橋を渡って蓬峠からの道に合流する。下界は晴れ、山見えず。日照りの道路を歩いて目的の土樽駅着11:25、本日の山行を終えた。
  
                       針葉樹林(ゴヨウマツ)の細い尾根

  
                            根っこだらけ、濡れている時は慎重に

  
   ガクアジサイが出てくると長い下り道が終わり         道標を右手に平坦地へ

 総所要時間は、丁度9時間だった。またしても、予報を信じて裏目に出た、山行でした。谷川岳周辺の花々は夏の花の盛りは過ぎたようですが、道すがら、お花畑、これは素晴らしいものでした。ほとんど同時に駅に着いた白毛門〜蓬峠を歩かれた方も雨に降られなかっただけ良いさ、と言ってました、同感、次は晴れるでしょう。

  当山行の花編はこちらです

注1) 7月20日〜9月6・9・10日運転快速ムーンライトえちご(新潟発23:35-5:10新宿着)
     長岡1:00発の列車の通過と思われます。



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