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白馬三山(白馬岳・杓子岳・鑓ケ岳)
  
山行日
    2009年8月17日   晴れ   単独

コース
    猿倉→白馬尻→(大雪渓)→頂上宿舎→白馬山荘→白馬岳→大雪渓分岐→丸山→杓子岳→鑓ケ岳→大出原分岐
    →鑓温泉→小日向のコル→鑓温泉分岐→猿倉
     猿倉から白馬岳山頂へ   白馬岳から鑓ケ岳山頂へ   鑓ケ岳から猿倉へ   花編はこちら

 やっと天気が安定したようだ、久しぶりに北アルプス白馬岳へ向かう。早月尾根から剱岳、これは初秋に延ばそう、黒戸尾根から甲斐駒ケ岳もいいけれど、ちょっと調査不足かな。今回は、お気に入りのコース、2007/8/1(白馬三山)に歩いたコースを再び辿ることにした。下弦の月と満天の星を仰ぎ、猿倉4:00出発、林道に出て間もなく帰りの出口を通過する。元気な沢の音を耳にしながらもくもくと歩く、夏の時期真昼間この林道を歩くのはきついだろうな。ヘッドランプの光跡は、林道から登山道へと入る。間もなく消灯、白馬尻着4:50。
  
 猿倉の林道脇にある中部山岳国立公園の碑         帰路、鑓温泉からの出口

  
   陰暦26日の月                            薄っすら山並が見え

  
   東の空が茜色になる頃、林道から登山道に入り              白馬尻に着く

 そろそろ山小屋の食事時だろう、数人がカメラ片手に東の空を眺めていた。一言、「こんなに早く・・・・・」、「コースが長い・・・・・」、小屋前を素通りして、小道を歩き大雪渓ケルンへでる。7月上旬頃はここから雪渓に入るが、大分後退し右岸の山際につけられた夏道をもう少々歩く。マークに案内され、雪渓端に5:13−5:25。雪質を見るとアイゼンの必要性はないが、折角持ってきたことだし、途中でつけるのは億劫だ、歩きやすいだろう、と装着していると、奈良から来たというN氏がやってきた。この方と抜かれつ抜きつ、縦走路鑓温泉分岐まで、こうなるとは想像もしなかった。今時の雪渓は短縮し、30、40分で終わって中尾根に到着、小休止。
  
  日の出は戸隠山付近だろうか               夏道をしばらく歩くとケルンに出るが

  
   更に右岸を歩き                         間もなく雪渓の端に出る


     アイゼンを装着していると陽が昇り始めた

  
   大雪渓が赤く輝き                     クラックの入った雪渓を横目に高度を上げていく


     雪渓上部が早くも見渡せる


   追って来る白馬尻泊まりのN氏

  
   ビデオカメラを仕掛け雪渓歩きを自作自演             妙高山、火打山が東の空に


    雪渓左岸


    雪渓右岸を眺める

    
   先を行くN氏も三山を歩き、今日は天狗山荘泊まり       下の方に人影が

  
   雪渓の崩落しているこの付近で中尾根に取り付く、アイゼンを外して小休止

 休憩して立とうとしたら、オコジョが現われ、忙しそうに走り回る。カメラを向けたが、ついていけない。じっと様子を見ていたら、足元までやってきて、石の間に入ったり出たり、ついに目が合って、「ハイ、ポーズ」、「こんにちは」、カメラに収まりました。数度これまでに見かけていますが、やっと写真になりました。本日の大きな土産です、そっとその場を離れました。

    休憩していたら、オコジョが現われる(中央黄円内)、体長15cmほど、イタチに格好が似ている。

  
                     私の前を行ったり来たり走り回る

  
               石の下が巣になっているのだろうか、入ったり出たり、忙しそうに動き回る


   ついに目が合って、「こんにちは」、そっとその場を離れました。

 雪渓から離れて、ここからが歩きにくい、不安定な岩石と急登、しかし期待してなかった花が意外に多い、足場を考え、出し入れが大変だ。葱平(ねぶかっぴら)周辺から種類と花数を増す、小雪渓を過ぎると下って来る人たちがボチボチ、「お天気が・・・・・・・」、「花もきれいで・・・・」、喜びを与えてくれるこんな会話に助けられすれ違って行く。「雪渓の状態は・・・・」、「ウルップソウ、まだ残ってました?」、情報交換も嬉し楽しである、8:05村営宿舎着。
  
                         中尾根から雪渓の崩落部

  
        落石キケン                         立ち止まるな、と

  
     大雪渓を見下ろす                       流れには橋が、危険箇所にはマークが

  
    葱平                                杓子岳北側

  
    左岸上部の雪渓                         杓子岳北側、突起が見えてきたが山頂はまだ

  
   小雪渓上部                             お花畑が連続する

  
     頚城山塊遠望                             小雪渓


          頚城山塊〜浅間山遠望

           
         避難小屋建築中                  杓子岳山頂が現われる


      小雪渓周辺のお花畑


      同、村営宿舎が見えてきた


    同、お花畑、紫色はトリカブト


     ズッシリと杓子岳山頂部


    更に奥に鑓ケ岳


    杓子岳と鑓ケ岳

  
  村営宿舎直下                           同、杓子岳と鑓ケ岳


  同、直下のお花畑


    同、直下のお花畑


   同、直下のお花畑

同、         杓子岳と鑓ケ岳

 花々を見ながら縦走路へ、南西に3000m級の山並、立山、剱岳が、北側に白馬山荘と白馬岳が、西側に旭岳が現われる。この瞬間の感動、この青空の下映える光景だ、旭岳方面分岐8:20、花と眺望、満喫して白馬岳山頂直下へ、花を撮っているとオコジョを見た先で抜いていった若い男性、「猿倉から3時間33分だった」、とか。すごい、若さかな、白馬岳山頂8:45−9:05。N氏は到着して10分ほどだと言っていた。一人去り、また一人去り山頂は3人となった、それも一時、小蓮華山方向から十数人のGrがやってきて、邪魔らしく“退け”の態度、山頂は誰のものでもない、他人が写っても良いじゃないか。この団体さんのお陰で東側の崖っぷちの散策コースを歩いたら、ミヤマアケボノソウに出会出逢った。珍度はわからないが、本物だけにオコジョの次の土産だ。

  縦走路から立山&剱岳


  同、杓子岳、鑓ケ岳、立山&剱岳、毛勝三山、旭岳


   毛勝三山、左から「猫又山」、中央「釜谷山」、右「毛勝山」


  立山と鑓ケ岳の間に北アルプス南部、奥穂、槍、黒部五郎岳

  
  旭岳                                 白馬岳山頂と白馬山荘


   杓子岳、鑓ケ岳、立山&剱岳、毛勝三山


  杓子岳、鑓ケ岳、立山&剱岳、毛勝三山、旭岳

  
  山頂直下から白馬岳                      白馬岳山頂

  
 山頂から丸山と背景に立山&剱岳                北アルプス南部遠望

  
                              北俣入の流れ

  
    立山&剱岳                        杓子岳、鑓ケ岳、鹿島槍ケ岳

  
      団体さんが・・、小蓮華山方向から             占拠された山頂、右小蓮華山

                
                             白馬岳山頂、南方向から

      
             白馬岳山頂、南方向から


              白馬岳山頂、右小蓮華山


                  杓子岳、鑓ケ岳、間に鹿島槍ケ岳

 下って白馬山荘9:23、旭岳分岐点9:30、少々登り返して丸山9:40、行き交う人がポツンポツン、若い人もまれに。丸山は小ピークであるが中間にあって杓子岳、鑓ケ岳、旭岳、白馬岳の眺めが素晴らしい。お花畑の間を下り、登ってきた大雪渓をまるごと眼下に見る、平日のこと、70人ほどの人影、多いか少ないか。いつの間にかN氏の先を歩いていた、杓子岳の歩きにくい西斜面で休憩しているとまた抜いていった、本日は天狗山荘、4泊で鹿島槍ヶ岳から扇沢に抜けると言っていた、杓子岳山頂10:45。
  
  下って旭岳分岐点、村営宿舎上                 旭岳

  
    杓子岳、鑓ケ岳                        テン場と向かう丸山

  
   丸山の頂上と若い人たち                        丸山から白馬岳


             丸山から旭岳、白馬岳


                   丸山から杓子岳、鑓ケ岳

  
                       お花畑を左右に見ながら下って行く


              大雪渓を見下ろす、雪渓上に70人ほどの人影


             杓子岳


           丸山の鞍部から杓子岳


          丸山の鞍部から旭岳、丸山、白馬岳、小蓮華山


            旭岳と手前丸山


    杓子岳西斜面から鑓ケ岳

  
   歩きにくい小石の道、踏ん張るN氏               杓子岳山頂

 ここが本日のコースの中間点ぐらいかな。ここの展望は素晴らしいが、中間を巻く道がありカットしてしまう人がいる。先ほども鞍部でカットするという30代(?)の女性がいた。ここからガレた道を鑓ケ岳を正面に見ながら、あまり下らないでくれ、と願いつつ鞍部へ、振り返ってみる杓子岳も素晴らしい、縦走される方、この山頂カットしないで欲しいなあ。大きく登り返して鑓ケ岳山頂へ11:45着。

  杓子岳山頂から旭岳と白馬岳

  
  同、鑓ケ岳                             東側眼下に杓子沢


    左に旭岳、右に小蓮華山、羽を広げたような真ん中の白馬岳、雲が大分湧き上がってきた

        
          杓子岳は丁度白馬の真南、大雪渓を介した垂直に見る光景は雄大だ


   南から見る杓子岳山頂部


   変貌する山並、旭岳、白馬岳、杓子岳

  
   こちらから登るのも大変そう                こんな道をどんどん下る


                   ずっしりした鑓ケ岳


    南から見る杓子岳山頂部


   鑓ケ岳北斜面から手前杓子岳と白馬岳


             同旭岳、白馬岳、杓子岳

  
     鑓ケ岳山頂                           鑓ケ岳山頂

 ついに3つ目の山頂を踏んだ、N氏も着いたところらしい。N氏の泊まる天狗山荘も縦走路に見えている。その先に唐松岳、五竜岳、鹿島槍ケ岳、そして北アルプス南部の山々が霞む。名残惜しいがまだ先がある、12:05山頂を後にする。

               南の山並、天狗ノ頭、五竜岳、鹿島槍ケ岳・・・・

  
    縦走路                              辿ってきた山並、杓子岳、白馬岳


    時々ガスがかかる山頂、左後方旭岳、右に白馬岳、最奥右に小蓮華山、手前に杓子岳


     天狗ノ頭、五竜岳、鹿島槍ケ岳、北アルプス南部、立山&剱岳、毛勝三山


    眼下に回り込んで下る大出原

  
   縦走路                              南から見る緑のない鑓ケ岳山頂


       鑓ケ岳山頂部、ここまで下るとややハイマツの緑が

南に真っ直ぐ下り、小ピークを巻いて鞍部へ12:20、ここでN氏と別れ大出原(おいでっぱら)へ下る。時ならぬハクサンコザクラの群落、この地形の特異性がうかがえる。クルマユリの群落も見えるが立ち入りは出来ない。クサリ場を下ってほどなく鑓温泉着、13:30−13:50。
  
    鑓温泉分岐                        N氏と握手で別れ、お疲れ様

  
   下って稜線を振り返る                       小ピーク(左)と右に鑓ケ岳


                       大出原から鑓ケ岳


     時ならぬハクサンコザクラの群落


    クルマユリの群落

  
      クサリ場注意の札                    数箇所クサリ場あり、滑りやすい岩注意

  
   鑓温泉が下方に                         足湯でしばし筋肉をほぐす

  
   苔むした岩、温泉の直ぐ下                見下ろす沢の雪渓

  
                           雪の残る沢を数本渡る

  
                     鑓温泉から小日向のコルまでの巻き道が長い

  
                              杓子沢を渡る

    
       杓子沢を見上げる

  
   小日向のコル                            コル付近から白馬岳

 鑓温泉から雪の残る数本の沢を渡り、延々と杓子岳の下方を巻く、登山道も残雪の状態で変わるようだ、この巻道が悪路で長い。15:22、アップダウンは大したことないが、やっと小日向のコル着。この間の所要1時間32分、足湯が利いた感じ。ここからもダラダラと曲線を描きながら登山道を下る。丁度1時間ほどで今朝歩いた林道に出る、16:25。林道から小道へ、16:35猿倉の駐車場へ着き、本日の山行を予定通り終了する。総所要時間は、12時間35分、前回と同じようだ。天気に恵まれるとこうも違う、眺望と花を満喫できた。おまけにオコジョにあって、ミヤマアケボノソウも見た、花の時期は季節の変わり目で少なかったが、でもハクサンコザクラの群落などすばらしかった。(参考:累積標高差約2200m)

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