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白砂山・八間山
  
山行日
    2010年6月17日    晴れ   単独

コース
    野反湖駐車場→地蔵峠→堂岩山→八間山分岐→白砂山→八間山分岐→八間山→池の峠駐車場→野反湖駐車場
     白砂山の花編はこちらです

 梅雨の合間、4年ぶりに白砂山を目指す、その前年の2005/6/18と同じコースを辿る、4:56野反湖駐車場出発。露っぽい登山道を歩き出すと、イワカガミが出迎えてくれた。駐車スペースが1530mもあるので、イワカガミが咲いていても不思議ではない、まして一帯は冬の間は深い雪に閉ざされる。軽く下って5:06、ハンノキ沢を渡り、雑木と笹の間を上って行く、5:29地蔵峠着。ここには道標があり切明・和山方面を左に分ける。榮村の秋山郷へ通じる古い道と言った方がピンとくるかも知れない。道標の右手10mほどの所に、地蔵尊がまつられ、傍らにツバメオモトが咲いていた。峠から勾配を増し、尾根筋に出ると緩やかに進む、樹間から草津白根山付近が時々眺められる、5:50地蔵山1802m付近を通過する。ここからしばらく緩やかにアップダウンを繰り返し、針葉樹林に入り水場の道標に出る、6:31。南の眺望が開け、休憩するのに木陰があって最適
  
   三壁山を沢筋から撮る                       ハンノキ沢の橋

  
   切明・和山方面を左に分ける                 峠の地蔵さん

  
     草津白根山付近を遠望               シラビソ、コメツガと雑木の混生林


    草津白根山付近

  
    地蔵山1802m付近を通過                    しばらく緩やかにアップダウン

  
                  コメツガの樹林帯から岩菅山を眺める

  
             水場の道標                          浅間山と野反湖を展望


     水場の道標から浅間山と野反湖を望む

  
  同、本白根山、白根山                      同、八間山

 水場の分岐から東方向に急登し堂岩山山頂方向に進む。木の根の露出で始まり、砕石を敷いたような道になり、残雪が現われる。雪がないとV字の道は歩きにくいが、適当にしまっていて歩きやすい、一汗かいて白砂山が視界に入ると堂岩山山頂2051mである、6:58。

 ここから白砂山山頂までは、東方向に下り、4つ5つ小さいピークを乗り越える、尾根筋にはアズマシャクナゲ、ミネザクラ、コヨウラクツツジ、ミツバオーレン、イワカガミ、キスミレ、シラネアオイが咲き、取巻く山並を眺めながらの至福の時間である、八間山の合流点7:01、白砂山山頂8:17-8:39。
  
                     木の根の露出から          砕石を敷いたような道

  
                            残雪を踏んで登りつめる

  
     草津白根                         白砂山が顔を出すと

  
    堂岩山山頂である                   下ってすぐに八間山からの道を合わせる


   合流点から榛名山を見る

  
   少し進んで鞍部から堂岩山を振り返る           佐武流山、苗場山が北方向に


   ぐるっと、岩菅山、八十三山、佐武流山、苗場山、赤土居山、沖ノ西沢ノ頭、白砂山


   八十三山〜沖ノ西沢ノ頭


   浅間山遠望と八間山から堂岩山に通じる尾根

  
   横手山と右に尖った笠ケ岳              八十三山、鳥甲山、佐武流山


     鳥甲山の雄姿


        アズマシャクナゲと鳥甲山

  
    雪の残る尾根横断                     堂岩山の東のP2042を振り返る


    榛名山、浅間山遠望   画像クリック拡大


   浅間山〜岩菅山遠望


      アズマシャクナゲと岩菅山

 幾度となく山頂を踏んでいるが、佐武流山が本日ほど近くに見えたことはない。ここから残雪期縦走する者が沢山いるとか。三国峠まで歩いてしまう人もいるそうだ、趣味も難易度が高いほど達成感もあるのでしょう。東〜南にかけて薄い雲がたなびいて視界はイマイチ、苗場山、佐武流山、鳥甲山、岩菅山、草津白根山、浅間山、榛名山、赤城山、皇海山&袈裟丸山、日光白根山、至仏山、燧ケ岳、谷川岳はぼんやり、徐々に雲が払われているようなので、後半も楽しみだ。
  
                              白砂山山頂 2139.7m


     山頂から鳥甲山、佐武流山、苗場山


    同、岩菅山


   同、苗場山


      横手山と笠ケ岳、横手山と岩菅山の間にぼんやりと北アルプス、槍ケ岳〜鑓ケ岳


   同、草津白根山、横手山


      同、浅間山、八間山

  
                             同、榛名山&赤城山

   青空の占める割合が増加傾向、太陽も南に移動し、往路真っ黒けだった山肌が、緑に変わる。佐武流山がくっきりと迫る、でも谷は深いなあ。残雪の尾根を横断して間もなく、小さい沼の脇を通過する。ここで真っ白いピンポン玉位ありそうな浮遊物を発見、カエルの卵かな? カエルらしきものは周辺に長いゼリー状のものがあった。カエルでなく、もしかしたらサンショウウオかもしれない。というのは、10年以上前の話になるが、堂岩山の残雪の道で人の踏み込んだ深い穴に落ちていたサンショウウオを見つけて救出してやった。その時、何故こんな森の中にサンショウウオがいるのか気になって調べた。サンショウウオは清流に棲むものと思っていたのだが、クロサンショウウオは止水性(池、沼、湿原、田んぼの溝などに産卵)サンショウウオ、つまりこのような産卵場所だったのだ。通常は森林に生息し昆虫や節足動物、ミミズを食し、夜行性で昼間は落ち葉や石の下に隠れているようだ、八間山・堂岩山分岐点9:51。

   白砂山山頂を振り返る


   佐武流山がくっきりと迫る、直線距離は小さいが・・・・・


      鳥甲山も立派だ、○○のマッターホルンなんて名がつきそうだ

          
          残雪の尾根から白砂山


      鳥甲山と佐武流山、これが見納めかな、前は芽吹いたばかりのブナの葉

  
  沼というよりは水溜りに真っ白い卵状、この中にクロサンショウウオの卵が20〜80ケ入っているとか


  白砂山を振り返る

  
   間もなく八間山・堂岩山分岐                     しばらく緩やかに下る

 この分岐点から最低鞍部までの距離が長い、イワカガミ、ミヤマカタバミが点々と咲く道、白砂山を振り返っては眺め、単調なコースに変化をつける。丁度その時、ゲーゲー鳴いていたホシガラスが7,8m先に下りた。徐々に近づいたが逃げようとしない、何やら横になった木を突っつき始めた、そっと撮らせてもらった。木に止まったホシガラスは見たことあるが、地上に降りたって行動するホシガラスは初めてだ。

      白砂山を振り返る、山頂部は右側の突起状


    ホシガラスが登山道、私の直ぐ前に、突っつく時の態勢


    繰り返して突っつく


    虫のようなものを取り出した


     ホシガラスって、ハイマツの実を食べるのは知っていたが、虫も食べるんだ

 この間の最低鞍部からP1895まで一気に上がり、八間山まで2,3ピークをアップダウンする、キャンプ場分岐11:28、八間山山頂11:29-11:45。山頂には6人、周辺の花を楽しみながら歩いてきたようだ。天気は回復傾向、草津白根山、浅間山、榛名山、赤城山、薄っすらながら皇海山&袈裟丸山、日光白根山、至仏山、燧ケ岳、谷川岳も見えて、ここまで来た甲斐あり。隣の女性がイチヨウランを見たという、左側にあったとだけ聞いた。早速、記憶の中からイチヨウランをLock-on、足早に下る、坂道も緩やかになり諦めかけたその時、見つけた。全部で20本ほど、草丈10cmほどで小振り、日が当たるせいか黄緑色をしていた。
  
  鞍部から一気に上る                         白砂山を振り返る


          大分形が変わってきたなあ

  
                                 谷川方面が姿を見せる

  
    堂岩山を振り返る                       P1895付近から八間山


      P1895付近から八間山

  
    同、岩菅山を樹間から                    同、白砂山

  
   八間山直下                          谷川の右に尾瀬、日光白根方面現われる

  
   キャンプ場分岐、ここから下山予定              岩菅山と野反湖

  
                            八間山山頂


                          イチヨウラン、あったぞ!

  
      ミヤマキンバイの間を進み                道路に出る

 咲き始めたレンゲツツジを目にすると間もなく道路に出た12:37、道路をコツコツ歩いて駐車点着12:50、一周を終えた。総所要時間は、7時間54分、シャクナゲは終盤だったが、シラネアオイは白砂山稜線で楽しめた。こんな天気だったが、結構眺望が楽しめたのは幸運だった。クロサンショウウオのこと、ホシガラスのこと、これも余禄、収穫は多かった。

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