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白毛門・笠ケ
  
     【後編:笠ケ岳-白毛門-土合橋駐車場】  【前編】へ戻る

 去りがたい笠ケ岳山頂、二度と同じ感動は遇えない光景だろう。紅葉の谷を見下ろし、北の巻機山に目を転じる、気合を入れて帰路に着く。時々立ち止まっては、振り向き、左右の眺望を目に焼き付ける。小ピークを2つ、3つ越え白毛門に戻る、9:49-9:56。陽が回って、遠望する山々がくっきりしてきた、また一回りカメラに収める。誰も来る様子がない、もったいないなあ。

    笠ケ岳から巻機山


    苗場山、武能岳、紅葉の谷を介して霧氷の笠ケ岳西斜面


     紅葉の谷、上部横に這っている線は旧国道291号線


   同、紅葉の谷


   帰路小ピークから谷川岳


  同、白毛門


     同、笠ケ岳


 帰路、白毛門山頂から平ケ岳〜袈裟丸山遠望        画像クリック拡大  

 ここからしばらく往路慎重を期した場所、しかし要所の露岩の雪氷は解け、アイゼンの必要性はなかった。凍結していたクサリも、簡単に岩から離れた。松ノ木沢の頭の少し手前で初めて男性に会う、「アイゼンを持ってないのですが・・・」、「大丈夫ですよ、注意して・・・」、間もなく往路で装着した場所で外す。松ノ木沢の頭10:35-10:55、3名休憩中のGrあり、果物をご馳走になり、つい長話をしてしまう。絶景に興奮気味であった、誰しも同じである。

  帰路、松ノ木沢の頭から谷川岳


  帰路、松ノ木沢の頭から谷川岳

 クサリ場を下って、あとは足場の良くない急降下の道である。1300m付近から陽だまりの小低木、ツツジ、カエデ類の紅葉が出てくる。その下の層では橙に色づいたブナの森が、「早くおいでよ」待っている。谷川岳とブナ、カエデの紅葉を楽しみながら、急坂を下る、11:31桧のウロ着。
  















  
                                 桧のウロ

 ここからのブナ紅葉が素晴らしかった。新雪の谷川岳、青空、橙色に輝く葉っぱ、時々見える濃緑のゴヨウマツ、良い目の保養になる。下るに連れて、葉数を増し、色合いも少しずつ黄色、黄緑へと変化してくる。つい、わが身の屋根を思い浮かべてしまう。沢の音が右に、左に、音量を上げていく。麓に近づくや、紅葉真っ只中にハナゲ沢の滝、ハナゲノ滝を見る。紅葉が一段と映える、山並と一緒で持ちつ持たれつの光景である、12:10急坂の始まる道標まで戻る。



















   ハナゲノ滝


    ハナゲノ滝



           









 道標から平坦地をに入る、一変して森が浅い紅葉、黄緑色の装いになる。ここもあと数日で大きく変わってしまうだろう。そして、白毛門も人を簡単には寄せ付けない山に変るだろう、また雪が解け、芽吹きの季節を迎えるまで。紅葉の末期〜初期を抜け、間もなく橋を渡って土合橋駐車場に着く、12:15。









  
  土合橋駐車場の道標、白毛門まで3.1km            谷川連峰馬蹄形概念図


     土合橋駐車場から紅葉真っ盛りの白毛門下方

 総所要時間は、8時間15分、天候に恵まれ、新雪を頂いた谷川岳を白毛門、笠ケ岳から眺め、帰路は紅葉真っ盛りの中を抜けてきた。ラッキーな一日であった。私の過去データからすると、あと2週間ほど天気と相談すれば、谷川連峰へ入るチャンスがある。これからの時期、装備には気をつかいましょう。

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