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平標山・仙ノ倉山(谷川連峰)
  
山行日
    2010年11月13日   曇り   単独

コース 概略図はこちら
    元橋駐車場(R17火打峠付近)→岩魚沢林道終点→平標登山口(平元新道)→平標山乃家→平標山→
    仙ノ倉山→平標山→松手山→平標登山口→元橋駐車場

 湯沢は9時から晴れ、みなかみは一日中晴れの予報を信じ元橋駐車場で夜明けを待つ。4:20ヘッドランプをつけて出発、雲は多いが、幾つか星が見える、車が1台増えていた。川沿いに少し歩き、右折、左折で岩魚沢林道に入る。別荘地(?)の間を抜け、4:40河内沢を渡る、砂利道となって間もなくゲートにさしかかる、4:43。しばらく河内沢に沿って進み、ヘアピンカーブを通過、蛇行しながら道なりに進む。途中で3,4ヶ所脇道があったが、“平標山 平元新道”と書かれたプレート付の木柱が沢山あるので迷い込むことはない。林道のほぼ終点に平標山の案内板と平標山の家の木柱がある、ここが平元新道の入口である、4:56。あれこれ脱いで山間に入る。
  
      ゲート                              登山口(平元新道)

 良く整備された丸太の階段を進む、ここから平標山の家まで標高差450mほど、最初は緩やかに、徐々に勾配が増し、ジグザグにブナやダケカンバの間を汗を拭いながら進む、ヘッドランプを消灯すると間もなく平標山乃家に着く、6:04-6:31。避難小屋泊まりの男性がカメラ片手に立っていた。「日の出を狙っていたが、こんな空では、・・」、大源太寄りのP1658まで進み、1枚着足して、朝食をとりながらカメラを向けるが、朝日の射す様子はない。小屋前に戻ると、別の男性がタバコをふかしていた、「今日は駄目かな」、と。
  
   P1658から平標山                        同、大源太山1764.1m(右)と黒金山1684m(左)

  
   同、エビス大黒の頭                     同、左が小出俣山1749.1m、右が三尾根岳1720m

  
  冬季閉鎖中の平標山乃家、避難小屋の案内          2階から出入するようだ

 木段を上り始めると霜の降りた様子あり、足元が良く滑る、段脇を歩いたりもしたが、この先考えたら? と、アイゼンをつける、風もでてきたのでついでに着込み、カイロを手袋に入れて早めの寒さ対策をする。小屋から山頂までの標高差350mほど、2/3ほど上ったかな、木道でアイゼンを付けるのは初めてだ。ここから、快調のステップで平標山山頂着、7:26。
  
   ちょっと進んで小屋、大源太を振り返る           小出俣山右に太陽が出かけたが・・・

  
 平標山頂直下から下方を見る                   同、山頂を見通す

  
    霧氷が薄っすらと                         平標山山頂

 山頂はガスって何も見えず、通過して東方向に石が積まれた道を下る。枯れ野と化した今の時期、深い眠りについていることだろう、あの白い花ハクサンイチゲ、あの小紫のハクサンコザクラも。鞍部から登り返した時、ガスが払われはじめた。寒さも和らいできた、厚いのから薄手に。浅間山、富士山、南アルプス・・・・・・、雲間に次々頭を出す。P2021コーナーを回ると絶好調、景色が踊る、西風に吹かれて、山肌の霧を払いまた包む。西方向に一瞬の平標山を見た、苗場山、平標山、辿った小ピークが押し寄せるうねりのように広がる。そして東側ではエビス大黒の頭、稜線を境に一進一退、雲が越えては戻り、また寄せる。少し下って強風抜ける鞍部、寒ーい、登り返して弱風の仙ノ倉岳山頂2026.2mへ、8:13-8:38。
  
    前回の解け残った雪                  枯れ野(夏場のお花畑)を下る、ロープは取り外されている

  
                       同、登山道の草木に薄っすらと霧氷

  
霧があがってきた、登山道のコーナー、P2021西斜面に霧氷          どこかなあの山は、浅間山遠望

  
                         霧氷も徐々に進むにつれて美しく

  
 P2021付近の霧氷                      仙ノ倉山も霧が払われそうだ

  
   ついに山頂部を見た                      霧氷は自然の芸術だ


  青空だったらなあ


   笹の緑と霧氷のコントラスト、バランスよく彩る

  
                           P2021付近の霧氷


   山頂部の緩やかな起伏が光景を引き立てる


   登山道の向きが変わって北東方向に


     ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、・・・、みな深い眠りについたのだろうか


     浅間山をバックにお花畑は今・・・

  
     浅間山遠望                           富士山、南アルプス遠望


    やっと平標山の山頂部が現われる、奥から苗場山、平標山

  
  半分霧に包まれたエビス大黒の頭                  一つ手前の小ピークから仙ノ倉山山頂部

  
                                下って最後の上り

  
                   谷川連峰の最高峰、仙ノ倉山山頂2026.2m

 雲に浮かぶ遠望する山々、東に尾瀬の山燧ケ岳と至仏山、右回りに日光連山、白い日光白根山が一際高く目立つ存在、その右に天を突くかの尖り様、皇海山と続く袈裟丸連峰、南東に目を転じれば赤城山と手前に大峰山と吾妻耶山、そして南に富士山と南アルプスを遠望、南西に浅間山と四阿山、草津白根山、もう少し右に首をひねれば苗場山の長ーい山姿、快晴の絶景とは比較にならないが、まあまあ、としよう。
  
仙ノ倉山山頂から尾瀬の山燧ケ岳と至仏山              日光白根山&日光連山

  
   皇海山と袈裟丸連峰                             赤城山と吾妻耶山、大峰山と


   富士山〜浅間山遠望

  
    富士山と南アルプスを遠望                    浅間山遠望


   四阿山、草津白根山〜苗場山遠望

  
                          白砂山、佐武流山、岩菅山方面遠望       


      雲に遮られたりまたニッコリの苗場山

 東側からエビス大黒の頭、仙ノ倉山を眺めようと東方向に急降下する手前まで進む。まだ雲が一進一退を繰り返している。この状態の気流はどうなっているのだろう? 考えても無駄だ、想像しても無駄だ、上越の山並は複雑なのである。入り組んだ複雑な地形に何人も計算できないファクターが存在するのだろう。難しいことは飛ばして、仙ノ倉山を眺めよう、オー、ビューティフル、霧氷と緩やかな山肌、特別な風情を感じる。強風にさらされる一帯、でも不毛ではない、長い年月風雪に絶え抜いた一本一本の低木と霧氷のなす技、と解く。

       エビス大黒ノ頭


      仙ノ倉山、真ん中


     仙ノ倉山、右


       仙ノ倉山


      仙ノ倉山

 仙ノ倉山を後にP2021まで戻り、エビス大黒ノ頭をまた眺めていると、大きな写真機材を持った男性が上ってきた。やっぱり、この山、魅力あるのだろう。相変わらずガスの取れない道をアイゼンをつけたまま歩き平標山山頂へ戻る、9:21-9:32。山頂へ着くや霧が払われてきたではないか。苗場山が見え、北アルプスまで現れた。でも遠望できたのは仙ノ倉山で眺めた範囲、気温も上ってきたので防寒用は脱いで松手山に向かう。
  
   山頂手前までガスっていた、平標山               仙ノ倉山がボーッと


     平標山山頂   画像をクリックすると北アルプスが拡大します。(唐松岳、白馬岳、乗鞍岳方面)


   クッキリ現れた仙ノ倉山までの山並


     角度を変えて平標山から苗場山

 苗場山を正面に松手山を目指して下る。霞む下界を眺めながら、緩やかに下る。大山祇碑の手前で3名のGrに会う。「もう、帰り?」、「どこまで行ってきた?」、大山祇碑9:48。200m急降下する木段の上(一ノ肩)9:55、松手山を眺めながら下って標高点1677で10:05小休止。松手山に見えていた3名、どうやら私の後着いた車の人達だった、松手山通過10:23、ブナの森をまたまた急降下して鉄塔10:42、更に急降下して緩やかな場所で11:01、雑木も林から下界と残った紅葉を眺めながら登山口へ11:13着。橋を渡って右折、終着元橋駐車場11:17着。
  
   苗場山を正面に                          松手山を目指して下る

  
  大山祇碑手前で3名のGrに会う                  大山祇碑


    巻機山かな?   雲海に突如現れる


    一ノ肩から木段を急降下する

  
ほっと一息、標高点1677から標高差200mの木段(一ノ肩)を見上げる    同所より苗場山、松手山

  
   松手山山頂                          木段のピークと平標山頂(右の笠状)


  ブナの森


  ブナの森に鉄塔が見えてくる

  
   鉄塔と苗場山                            一段降下して鉄塔を見上げる

  
   往路抜けた別荘地とカラマツの紅葉              残った紅葉がナラの林に点々と

  
    厚く積もった落葉を踏んで                 登山口に出る

  
   “ふれあいのはし”を渡って右折                元橋駐車場到着

 総所要時間は、6時間57分、天気予報はハズレ、眺望の堪能もイマイチだったが、我慢どころだろう。そうしておいて、次を期待しよう。どこ?、良く検討しよう。

    ご参考:同様なコースで2007年11月14日に歩いてます


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