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女峰山
  
山行日
    2009年11月27日   晴れ   単独

コース
    寂光滝駐車場→行者堂(ニ荒山神社奥)→黒岩→唐沢小屋→女峰山→唐沢小屋→志津・裏見の滝分岐→
    裏見の滝・寂光滝分岐→寂光滝駐車場

 しばらくショートコースが続いたので、今回はちょっと長めにコースを取り、女峰山を市街地から往復する。4:22、寂光滝駐車場出発、山登りにあらず、山下りから入る。駐車位置は840m、二荒山神社入口付近で620m、220mをまず下る。犬の警戒吠えを耳に、県道寂光滝線をR120まで下って4:48、二荒山神社西参道に入る。ここから行者堂までがわかりにくい、前回はガードマンに会って教えてもらった。4年前のことで、すっかり忘れてしまった、街灯の下で地形図を広げて確認するが判らず、駐車場を一周して二荒山神社の鳥居前に戻り、大猷院廟の手前で右に入ったのを思い出す。鳥居から右手に入る道を探しながら歩くと、10mほどで神橋-滝尾橋と彫られた小さい石標を照らす。間違いない、大きな杉木立に沿って石畳をしばらく上って行くと、左手に行者堂があった。山靴に替えて5:30、行者堂の左手にある女峰山の道標から桧林に入る。急斜面をジグザグに歩くのだが、落ち葉もあり時々停止して確認する。ジグザグが終ると緩やかに進み5:50林道に一旦出て直ぐに入りなおす。
  
県道寂光滝線でR120へ出て二荒山神社へ    鳥居の直ぐ先から右折、滝尾神社への石畳の道を上ると左に行者堂

  
  行者堂左手に女峰山の道標                 桧林をジグザグに歩き林道に出て、直ぐにまた山間に

 ここからの登山道は明瞭である、桧の人工林をしばらく歩くと、大きな“殺生禁断碑”に出る、5:58。林中も薄明るくなってきた、東の空は赤くなり、6:05カラマツ林に入り消灯する。雑木林に変わり笹の払われた道を緩やかに上る、6:31雲間から日の出、また陰る、6:36稚児ケ墓を過ぎると間もなく笹の原となり、斜面を赤く染める。6:58水場への道標、再びカラマツの林に入ると、“水呑”の石碑、続いて7:20白樺金剛、男体山を雑木の西に映す小休止。
  
  雑木林からご来光                          稚児ケ墓

  
                        雑木林の間の笹道を進む

  
                      左手に男体山、右手に赤薙山が現われる

  
                      正面の雑木手前に水場の道標あり

  
                             南方向の山並

  
            大谷川                      “水呑”の石碑

  
        白樺金剛                       男体山

 溶岩のゲート?を通り抜けると勾配を増す、馬鹿っ広い斜面から尾根らしい尾根に取り付いた感じ、噴石だろうか点々と登山道を遮る。左に男体山、右に赤薙山付近を見ながら進むと、溶岩流の先端のような場所“八風”着、8:02。少し進むと、赤い堆積層の目立つ、前女峰が正面に現われる。右手の黒岩の西側直下を巻き、竜巻山2224と黒岩1913、の鞍部にある道標、“黒岩”に出る8:18。ここの荒々しい光景は何度見ても驚かされる。200,300m真下は雲竜渓谷の最深部であり、ガラガラ音を立てて崩落を繰り返す前女峰P2295付近の南斜面、不気味だ。ここから箱石金剛(竜巻山2224)まで、300mほど大きく上り返す。樹林帯の中は残雪が若干凍り、慎重に登った、9:12箱石金剛着。
  
    溶岩のゲートかな、ここから勾配を増す               P1983?と赤薙山(右)

  
                          “八風”男体山と南方向の展望良し

  
                       前女峰を見ながら黒岩の西を巻いて進む

  
    前女峰と黒岩(道標)                      黒岩1923


          黒岩付近からの北側展望


     女峰山(左)と前女峰

  
     男体山                      鎖場、1ヶ所

  
          前女峰と深い谷                  登山道に若干凍った残雪
    
  
                         箱石金剛(竜巻山2224)と祠

 ここを出ると西側から北側の展望が開け、男体山、大真名子山、小真名子山、日光白根山と目指す女峰山が素晴らしい展望を見せてくれる。ここも登山道は一部凍結、足元要注意であった。ガレ場を横断すると間もなく唐沢非難小屋に着く、9:40-9:50。
  
                素晴らしい西側の眺望を目にする、男体山、大真名子山

  
             大真名子山と小真名子山の間(鷹の巣)に日光白根山


            北側に帝釈山と女峰山が現われる


        女峰山


       女峰山、真ん中辺に唐沢避難小屋


       女峰山


             日光白根山、大真名子山と小真名子山の間(鷹の巣)


       日光白根山、小真名子山、太郎山


        男体山と大真名子山、山頂部の形状が似ている

  
     P2224北側から前女峰                  ガレ場を横断

  
   ガレ場を登山道から見上げる                南に富士山遠望

  
         唐沢避難小屋                          石仏

 見渡す山並に雲が湧き上がってきたが、逸る気持を抑えて小休止して腹ごしらえ。アイゼンは携帯しているが、装着する必要はないだろう。樹林帯を抜けガレ場へ、見上げ、見渡し、二荒山神社からの高度差を実感したいところだが、下界はガスっている。足場の悪い岩場を過ぎ再び樹林帯へ、樹はオオシラビソとダケカンバで背丈は低く、樹間からゆっくり歩けと良い景色を見せてくれる。東の雲竜の谷からモクモクと雲が舞い上がる、今のところはそれが良い感じ。北側はどうなんだろう、これが気になる、女峰山山頂着10:20。

 樹林帯、ガレ場を抜けると直下の展望が楽しめる、男体山、大真名子山、小真名子山、日光白根山


     小真名子山、日光白根山


            東側に高原山


       赤薙山方面

 薄い雲に遮られている方向もあるが、まあまあかな、東側から女峰山の三角点のあるピークの向こうに、高原山、北に会津駒ケ岳、悪沢岳、越後駒ケ岳、燧ケ岳、上越の山並が続いて巻機山、至仏山、そして根名草山、温泉ケ岳、金精山、日光白根山、錫ケ岳、手前に男体山、大真名子山、小真名子山、太郎山、帝釈山と日光連山、西に皇海山、鋸山、袈裟丸山と足尾の山並、南はモヤで薄れている、富士山が男体山の左に薄っすらと見える程度、これだけ見えれば上々である。たった一人の山頂、光景を目に焼き付けて山頂を後にする、11:00。
  
                           女峰山山頂と女峰神社


    赤薙山方面(左)と前女峰2359


        三角点のあるピークと赤薙山に続く尾根


      会津駒ケ岳方面遠望


     燧ケ岳方面遠望


      至仏山方面遠望、手前帝釈山、太郎山、温泉ケ岳


  男体山〜日光白根山〜会津駒ケ岳    クリック拡大(プラウザでお戻り下さい)


    日光白根山方面


      男体山、大真名子山方面


       日光白根山、手前は小真名子山


     男体山、大真名子山、小真名子山、日光白根山

 避難小屋手前で男性1人に会う、帝釈山への稜線の凍結を心配していた。避難小屋着11:25、南へ下って水場でまた1人11:45、あとは会うことなく男体山と女峰山を見納めて、志津、裏見滝分岐へ、12:21小休止。
  
     樹林帯で男性に会う、1人目               唐沢小屋から女峰山


     ガレ場付近から男体山、大真名子山

  
  同、女峰山                            ガレ場

  
   樹林帯から女峰山                        立派な堰堤を過ぎると

  
                         見納めの男体山と女峰山  

 沢を渡って裏見滝へのルートに入る。石のゴロゴロした沢沿いを少々進み、地蔵さんから左に入りカラマツ林の中の笹の原、どこまでも緩やかに下りながら、ただ目印を追いながら、笹を漕ぐ。13:10、裏見滝と寂光滝分岐、まだまだ続く笹の原、雑木に変わり、石の祠、ここから一直線にV字の道を落ち葉とともに急降下、沢の音を左右に聞き、寂光滝を杉森からちらっと眺め、目指すゴール寂光滝駐車場着、13:56。
  
    志津、裏見滝分岐                      沢を渡って裏見滝方面に入る

  
  ゴツゴツした道を過ぎるとお地蔵さん           ここからカラマツ林の中の笹の道

  
  笹を掻き分け進む、目印と足元に注意            裏見滝と寂光滝分岐

  
                 緩やかに下った後は祠からV字の道を一直線に急降下する

  
    杉森に入り右手に寂光滝                  若子神社へ下って山行終了

 総所要時間は、9時間34分、前回と同じようだ。標高差1860mで大きなアップダウンはないが、往路も復路も広大なカラマツの林の中の笹漕ぎで眺望はあまりない、達成感はそれなりにあるものの、ただ“忍”の一字である。女峰山の南&東の裾野の大きさを改めて感じる山行であった。スノーシューでもつけて冬季にと思ったが、好みには少々欠けるコースである。

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