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山行日 2009年6月19日 晴れ時々曇り 単独 コース 土合駅→一ノ倉沢出合(一ノ倉P)→芝倉沢→武能沢→新道合流点→白樺非難小屋→清水峠分岐→清水峠→ 七ツ小屋山→蓬峠→東俣沢出合→土樽駅 先週谷川連峰の最高峰仙ノ倉山を歩いて見渡すと、尾根歩き程度なら残雪の危険性は去ったようだ。当サイトの相互リンクTomoの奥利根山歩きで最近歩いた谷川の中芝新道が気になり、入口と出口を見て来ようと、旧国道を清水峠まで歩き、七ツ小屋山、武能岳、茂倉岳、一ノ倉岳、谷川岳と歩き天神尾根・田尻尾根を下って土合に戻る計画を立てた。結果は、各所で残る雪渓に往生し蓬峠から最短で土樽へエスケープした記録です。 旧清水街道歩きのご参考に 【土合〜一ノ倉沢出合】 【一ノ倉沢出合〜芝倉沢出合】 【芝倉沢出合〜新道合流点】 【新道合流点〜清水峠】 【清水峠〜七ツ小屋山〜蓬峠〜土樽】 一ノ倉沢出合4:00発から逆算して土合駅2:50出発、早立ちである。土合橋の駐車場でも良かったが、2日に渡って夜間の踏み切り工事のため駅前でストップだった。田尻尾根、西黒尾根、巌剛新道と谷川岳の登山口を見送ってR291を山奥へと進む。白毛門が白々してくる頃、3:50一ノ倉沢出合(一ノ倉P)着、現在の国道はここまでである。明るくなるのを待って時間調整、4:00芝倉沢出合に向かう。 R291土合の標識 マチガ沢出合、巌剛新道登山口通過、土合3.5km、芝倉沢4.6km 東の空が白々して笠ケ岳、白毛門が姿を現す 一ノ倉沢出合の案内板 谷川岳と一ノ倉沢 【一ノ倉沢出合〜芝倉沢出合】 ページTOPへ 一ノ倉沢出合からは旧国道で未舗装となるが、トラックなら走れそうなしっかりした道である。アチコチに残る近代石工の積み上げた道、先人の声が聞こえてくるようだ。新道分岐、幽ノ沢4:25通過、もう一つ新道分岐を過ぎ、道は徐々にその機能を失っていくような光景だ。一部崩壊した道を巻いて芝倉沢出合着5:10。中芝新道と入った新しい道標が一つ、右岸道沿いに設置されていた。見上げればかなりの勾配、tomoさんとあおちゅうさん、良く登っていったな。あの雪渓を見たら脚がすくんでしまうだろう、このルートはtomoさんにまかせよう。 幽ノ沢 旧国道の各所に残る石垣 ガマズミ? イワガラミ 芝倉沢が見えた 芝倉沢、 芝倉沢、中央のコンクリートが旧国道 沢の入口に道標あり、中芝新道登山口 飛び石を伝って沢を通過 【芝倉沢出合〜新道合流点】 ページTOPへ 飛び石を越えると、もうここは人の足だけの道だ。沢付近はことごとく崩壊し沢の雪が重荷となる。芝倉沢から確か2本目の沢、大きくはないが崩壊した雪渓が越えるのを拒んでいる。見渡してルートをつなぐことを考えるが、怠け心の脳みそから戻ろうよ、の信号、やっと、木を伝って沢に降り、木を掴んで左岸に這い上がって無事通過、ロスタイム20分。 芝倉沢出合の次の沢、道は崩落箇所を繰り返す 道幅も徐々に狭くなる 断念も考えたが、木を伝って沢に降り、木を掴んで這い上がる、ロスタイム20分 朝日を浴びて山並は輝くが・・・・・・ 崩落箇所が連続するが、ルートは明白 谷川岳のどの辺が見えているのだろう 大きく東に回りこむと清水峠が見える 旧国道(清水街道)沿いのシラネアオイは見頃だった ところどころに雪が残る 雪解けを待って芽吹いた、淡い黄色のフキノトウ 小さい滝が点々と オオバミゾホウズキ ウラジロヨウラク 『崩落した旧国道、多少の時間ロスですむ、労力も大したことない』、と各所の沢に残る雪を甘く見すぎた、緊張の連続で、身も心も・・・・、ってところ、6:50問題の沢、武能沢に出る。覚悟はしていたが、逆に残雪で沢が埋まり、登山地図で言う崖を下って・・・、がない。しかし、雪渓は急だし、踏み外したら谷底まで落ちるだろう。アイゼンをつけ、1歩1歩踏みしめながら足を運ぶ。夏道用にはトラロープが下がっていた、多分これを使用して降りるのだろう。残雪のお陰としておこう、2つに分かれた武能沢を7:10渡って、もう清水峠まで悩むことはあるまい、と思って道沿いに咲く花々を眺めていると、マムシがカサカサ茂みの中に入っていった、。尾根の先端を回りこんで新道と合流する、7:20。 武能沢、傾斜がきつい,幅大、ミスったら? なのでアイゼン使用 左が渡る手前に撮った画像、右は渡ってから 山地図の示す危険箇所がここ、トラロープが下がっていた。 武能沢2番目、ここは道の若干上を巻いて雪渓を渡り、ドロンコの斜面を下って道へ 武能沢2つの雪渓 、これで、旧道の危険箇所は全て通過、と思っていた。 笠ケ岳、白毛門のシルエット ムラサキヤシオを撮っていたら大きなマムシ?に遭遇 やっと新道に合流、注意書きもあるが踏み跡からすると夏場?大勢歩いているようだ 【新道合流点〜清水峠】 ページTOPへ 合流点から目と鼻の先、白樺避難小屋7:26、間もなく清水峠方面の旧道に入る。山並を、花々を見ながらルンルンしていると、雪渓が出てきた、白樺沢であろうか、またしばしの緊張だ。ここから間もなく、本日最初のご人に会う、「まだ3,4ヶ所ある」、と言う。ご人のルートを聞いたら新道と言われたが、一応武能沢のことを話しておいた。 合流点から少し進むとパッと開ける、谷川岳かな これは武能岳でしょう やっぱり谷川岳だ、中央が一ノ倉岳、雪田が見える 白樺避難小屋 ちょっと進んで旧道清水峠分岐 シラネアオイ、また撮ってしまった オオカメノキ タニウツギ サンカヨウ キクザキイチゲ フキの綿毛、 実 キクザキイチゲ、咲きたて ミヤマキンポウゲ イワナシ オオバキスミレ ヒメシャガ、まだ蕾 朝日岳〜笠ケ岳のシルエット 終わったと思っていた雪渓がまた出てきた、1歩1歩踏みしめて まだ上は武能岳かな、これって白樺沢? 武能岳をバックにタニウツギ 朝日岳〜笠ケ岳 この沢は雪が少なかったのでOKでした、ケサ丸沢? 朝日岳〜笠ケ岳〜白毛門 谷川岳、一ノ倉岳 七ツ小屋沢?、 ここはちょっとだね、先ほど会った人が3箇所ほどあると言っていた、慎重に進もう ヒキガエル、黄色♂、茶♀のようだ タマゴ、凄い量 左から谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳 左から谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳 左から一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳 谷川岳、一ノ倉岳 鉄塔脇に出る 清水峠もすぐそこ 最後だな、峠沢、ここはちょっとね 確かにあれから3つほど残雪の沢があったが、慎重に渡って無事完了したようだ。9:50清水峠送電線監視所着。予定を1時間遅れている、1時間短縮して清水峠に出られると思っていたので大ショック。清水峠でエスケープ、これは距離的に不可能、次の蓬で新道経由で土合、あるいは土樽へ下る。いずれにしても、蓬峠の着時間で考えよう、10:00清水峠出発。 これ何の糞、どんぶり2つ分 フーンとクマかな? 清水峠送電線監視所 イワカガミ ハルリンドウ シロバナヘビイチゴ シラネアオイ 【清水峠〜七ツ小屋山〜蓬峠〜土樽】 ページTOPへ 七ツ小屋山への道、足が重い、普通の場合でもきつい場所だ、昨年の馬蹄形縦走の時も大変だった。振り向いて清水峠を、足元の花を見ては気をまぎらす。最初のピークで一息ついてペースをノーマルに戻し、10:57七ツ小屋山着。周辺の山々は薄い雲が囲み、眺望もイマイチとなる。清水峠からの所要時間は予定通りであった。 清水方面分岐 左から谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳 振り向けば清水峠送電線監視所を眼下に 七ツ小屋山の山頂が見えた 尾根右手に急峻な岩峰、大源太山 七ツ小屋山 朝日岳〜笠ケ岳〜白毛門 清水峠からの尾根道 七ツ小屋山 アカモノ ミヤマキンバイ ミツバオウレン キヌガサソウ 大源太山方面分岐 七ツ小屋山直下 七ツ小屋山山頂から大源太山 同、谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳 ツマトリソウ シラネアオイ イワイチョウ ハクサンチドリ ヨツバシオガマ ハルリンドウ(タテヤマリンドウ?) 南側から七ツ小屋山 谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳 旭原P方面分岐 朝日岳〜笠ケ岳 七ツ小屋山、大源太山が曇り空に霞む 蓬ヒュッテもうすぐ 七ツ小屋山の下りは、お花畑のきれいな所、ヨツバシオガマ、ハクサンチドリが点々と、湿地にはハルリンドウが星を散りばめたように輝いていた、11:38旭原P方面分岐、11:50蓬ヒュッテ着。本日は、ここから最短時間で下れる土樽へ向かう。 蓬ヒュッテ脇の道標、土樽2時間30分 見納め谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳 ムラサキヤシオ 水場付近の雪渓、小さいけれどてこずった シラネアオイ ミヤマカタバミ 岩場のトラロープ 潅木の林を 峠から1時間ほどで東俣沢出合へ ここにもヒキガエルが・・・清流を好むのかな ガマズミ? 堰堤に出る 杉林を抜けて舗装道路をしばらく歩く この花? イタチハギ(外来樹種) 15:21発(次は18:11)水上行き、¥230、10分ほどで土合着 水場付近の小さい雪渓で難儀、あとは急坂を順調に下り、13:08東俣沢出合、緩やかに沢沿いを歩いて堰堤13:42着、舗装道路に変わりダラダラ歩いて土樽駅着14:20。本日の山行を終了した。総所要時間は、11時間30分、今の時期そんなに甘くはなかった。雪の消える旧国道、どんな顔をして迎えてくれるのだろうか、もう一度歩いてみたいものだ。それから、ヤマヒル対策に虫避けにスプレーをかけて歩いたが、やられたあとは全くなかった。いなかったのか、スプレーが効いたのか定かでない。 ページTOPへ |
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